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ファクタリング会社の選び方8選!悪徳業者を見分ける方法も解説

近年ではファクタリングによる資金調達方法が知られるようになってきました。
経済産業省もファクタリングを推奨しており、利用を検討している事業者も多いのではないでしょうか。

しかし、多くの会社がファクタリングサービスを扱っているため「ファクタリング会社の選び方が分からない」といった悩みを抱えているケースは少なくありません。

この記事ではファクタリング会社の選び方について解説していきます。
ファクタリング会社の選び方が分からない事業者は、ぜひ最後まで目を通してください。

ファクタリング会社の選び方8選

ファクタリング会社はそれぞれ異なる特徴があります。
自社に適しているファクタリング会社の選び方は、下記の8つのポイントをチェックしておくとよいでしょう。

1. 取引のスピード
2. 手数料
3. 売掛債権の買取可能額
4. 必要書類の数
5. ファクタリング会社の実績や運営歴
6. 契約方法
7. 償還請求権の有無
8. オンライン対応の可否

それぞれ解説していきます。

1.取引のスピード

ファクタリング会社の選び方で重要なポイントの一つはスピードです。

ファクタリングは資金調達のスピードに優れている特徴があります。
銀行の融資だと数か月ほどかかることもありますが、ファクタリングなら最短即日で振込が可能です。

しかし、取引のスピードはファクタリング会社や契約内容によってさまざまです。
できるだけ早く売掛債権を現金化したい事業者は、取引のスピードを重視するとよいでしょう。

2.手数料

ファクタリングを利用する際は手数料がかかるため、ファクタリング会社の選び方でも重要なポイントです。
手数料は2社間ファクタリングが10%から20%、3社間ファクタリングでは2%から10%が一般的な相場です。

2社間ファクタリングは3社間ファクタリングよりも手数料が高めに設定されています。
手数料が高い理由は、2社間ファクタリングではファクタリングの利用者とファクタリング会社で契約を結ぶため、売掛金を回収できない可能性があるからです。

3社間ファクタリングはファクタリングの利用者とファクタリング会社に売掛先を交えた3社間で契約を結びます。
ファクタリング会社は売掛金の未回収リスクを下げられるので、手数料を低めに設定できるのです。
ただし、売掛先にファクタリングの利用を知られてしまうため、今後の取引に影響が出る可能性も考えられます。

手数料も重要ですが、売掛先に知られてもよいのかどうかも考慮して判断することをおすすめします。

3.売掛債権の買取可能額

ファクタリング会社は売掛債権の買取可能額を設定しています。

たとえば小口債権を専門としているファクタリング会社では、高額な売掛債権の買取には不向きです。
しかし、数十万円ほどの小口債権を買い取ってくれるメリットがあります。
反対に買取上限額を数億円に設定しているファクタリング会社では、小口債権の買取を不可としているケースもあります。

自社の売掛債権額に合わせたファクタリング会社を選んでください。

4.必要書類の数

ファクタリングでは審査や契約にあたって、必要書類の提出を求められます。
必要書類が多ければ、用意する手間や時間がかかってしまいます。
ファクタリング会社の選び方のポイントとして、必要書類の数をチェックするとよいでしょう。

審査書類の一例はこちらです。

・通帳のコピー(3か月から6か月程度)
・成因資料(請求書や発注書など)
・決算報告書(過去3期分程度)
・基本契約書
・身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証など)
・試算表
・税金・社会保険関係の書類(個人事業主)
・確定申告書(個人事業主)

契約書類の一例はこちらです。

・商業登記簿謄本
・印鑑証明書
・開業届(個人事業主)

なお、利用するファクタリングサービスによって必要書類は異なります。
必要書類はファクタリング会社の担当者が教えてくれるほか、ファクタリングサービスの公式サイトに記載されているケースもあります。

5.ファクタリング会社の実績や運営歴

先述したように、近年では多くの会社がファクタリング業界に参入しています。
まだ実績が少ないファクタリング会社の信用度を判断することはむずかしいです。
実績が多いファクタリング会社なら安心してお任せできるでしょう。

また運営歴が長い会社ほど信頼できます。
これまでの取引のノウハウが蓄積されており、スムースに取引ができる可能性が高くなります。
ファクタリング会社の公式サイトに実績や運営歴が記載されているケースが多いため、確認しておくとよいでしょう。

6.契約方法

ファクタリングの契約には2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。

2社間ファクタリングは申込から振込までのスピードが早い、売掛先にファクタリングを利用した事実を知られる心配がないなどのメリットがあります。
ただし、3社間ファクタリングよりも手数料が高めになる点がデメリットです。

3社間ファクタリングのメリットは手数料の安さです。
コストをおさえて資金調達をしたい事業者に向いています。
しかし2社間ファクタリングよりも取引のスピードは遅く、売掛先にファクタリングの利用を知られる点がデメリットといえます。

利用したい契約方法を選択できるファクタリング会社がおすすめです。

7.償還請求権の有無

償還請求権とは売掛金が回収できないとき、金銭債権をさかのぼって請求できる権利のことです。
償還請求権があるファクタリング契約を締結すると、何かしらの理由で売掛先から売掛金が支払われなくなった場合、ファクタリングの利用者が売掛金を支払う責任があります。

売掛金の未回収リスクを考慮するためにも、償還請求権の有無を確認しておくと安全性が高まります。

なお、償還請求権がない契約では手数料が高めに設定されているケースが多いです。
償還請求権がなければファクタリング会社がリスクを負うため、手数料を高く設定するのです。
反対に償還請求権がある契約は手数料を低くおさえている傾向があります。

ファクタリング会社の選び方のポイントとして、覚えておくことをおすすめします。

8.オンライン対応の可否

従来のファクタリングは対面による面談や契約が必要でした。
しかし、ファクタリング業界にもオンラインで取引ができる仕組みが広がりつつあります。

オンラインで取引が完結するオンラインファクタリングであれば、完全非対面で手続きが可能です。
ファクタリング会社に足を運ぶ必要はなく、交通費の節約につながります。

もちろん対面式のファクタリング会社にもメリットはあるので、自社の希望に沿った取引方法を選択してください。

優良なファクタリング会社を探す方法3選

ファクタリングを利用するのであれば、優良なファクタリング会社と契約したいものですよね。
優良なファクタリング会社を探す方法を3つ紹介していきます。

1. 相見積もりを取り比較する
2. 担当者の対応を見る
3. 口コミや評判を参考にする

先述した選び方とともに、上記の3つのポイントを重視してファクタリング会社を探してみてください。

1.相見積もりを取り比較する

ファクタリング会社は取引のスピードや手数料など、さまざまな違いがあります。
一社だけでは契約内容の比較ができないため、相見積もりの利用がおすすめです。

複数社の見積もりを比較することで、自社に合ったファクタリング会社が見つかる可能性が高くなります。
見積もりは無料で依頼できますし、必ずしも契約する必要はありません。

2.担当者の対応を見る

問い合わせや相談をした際、ファクタリング会社の担当者がどのような対応をするのかをチェックしてみてください。

こちらの問いかけに対して親切に対応してくれるのであれば、安心して利用できるファクタリング会社といえるでしょう。
もし適当な対応をされたりあいまいな回答をされたりした場合は、取引を考えた方がよいかもしれません。

3.口コミや評判を参考にする

利用者の口コミや評判を確認すると、ファクタリング会社の公式サイトに掲載されていない情報を得られる可能性があります。
SNSや口コミサイトには「審査スピードが早く助かった」「分からないことも教えてくれてよかった」など、さまざまな評判を見つけられるでしょう。

利用者の評判がよいファクタリング会社を探してみてはいかがでしょうか。

悪徳業者を見分けるポイント5選

ファクタリング業界は許認可の必要がなく、参入のハードルが低いです。
そのため、さまざまな会社がファクタリング業を営むことができます。
しかし、中にはファクタリングに見せかけた悪徳業者も潜んでいるため注意が必要です。

悪徳業者に騙されないためにも、下記の5つのポイントをチェックしてください。

1. 連絡先が携帯電話
2. 担保や保証人を求められる
3. 手数料が高すぎる
4. 売買契約書の控えを渡してくれない
5. 担当者が不親切

1.連絡先が携帯電話

固定電話を設置すると住所を特定される可能性が高いため、携帯電話でやり取りをしようと考えています。
さらに連絡先が携帯電話の会社は公式サイトに住所を掲載していたとしても、架空である可能性があります。

連絡先に携帯電話番号が記載されているファクタリング会社とは取引しない方がよいでしょう。

2.担保や保証人を求められる

ファクタリングは売掛債権を現金化するサービスなので、担保や保証人は必要ありません。
担保や保証人を求める会社は悪徳業者の可能性が高いです。

ファクタリングの契約とは異なるため、契約しないように注意してください。

3.手数料が高すぎる

手数料が相場よりも高すぎると、悪徳業者の可能性があります。

悪徳業者はファクタリングの利用者から高額な手数料をだまし取ろうと企んでいます。
相場よりも高い手数料を提示されたときは「悪徳業者かもしれない」と疑いましょう。

具体的には20%をこえる手数料は高すぎると判断しても問題ありません。

4.売買契約書の控えを渡してくれない

ファクタリングで契約を結ぶと売買契約書が作成されます。
売買契約書は2通作成し、ファクタリングの利用者とファクタリング会社が1通ずつ保管することが一般的です。

売買契約書には譲渡対象の債権や損害賠償・違約金などの事項について記載されています。
この売買契約書を渡されなければ契約内容の確認ができず、取引の根拠を示すものがなくなってしまいます。

もし売買契約書を1通しか作成していなければ、コピーを取ってもらい保管してください。
コピーすら取らないのであれば、悪徳業者の可能性が高くなります。
トラブルを防止するためにも契約はしないでください。

5.担当者が不親切

一般的なファクタリング会社であれば問い合わせや相談をした際、丁寧な対応をしてくれます。
こちらの疑問に的確に答えてくれたり、親身になって相談にのってくれたりするため、安心して利用できます。

しかし、担当者が不親切であれば注意が必要です。
たとえば回答を濁す、契約を迫るなどの対応が見られた際は悪徳業者かもしれません。

ファクタリングの利用者に寄り添えない会社と契約を結ぶと、のちのちトラブルに発展する可能性があります。
対応に不安を感じた場合は契約しない方がよいでしょう。

ファクタリング会社の選び方に関するまとめ

ファクタリング会社の選び方は、取引のスピードの早さや手数料の安さなどをチェックすることをおすすめします。
優良なファクタリング会社を探すときは相見積もりを取り条件を比較し、担当者の対応を見てみるとよいでしょう。

ファクタリング会社を選ぶ際は悪徳業者と契約を結ばないように注意してください。
ファクタリング会社の選び方が分からない事業者はこの記事を参考にして、信頼できるファクタリングサービスを選んでみてはいかがでしょうか。