ファクタリングの利用に必要な書類とは?審査の基準とともに解説
ファクタリングは、申込みから入金までのスピードが早いことや審査に通りやすいことから多くの人にとって魅力的なサービスと言えます。ただ、いざ利用しようと思ったときに必要な書類が用意できていないと迅速な資金調達というファクタリングのメリットが失われてしまうことがあります。そこで、本記事ではファクタリングの利用に必要な書類と提出に関する注意点について解説します。
目次
ファクタリングの利用に必要な書類
金融機関の融資などに比べると審査に通りやすいと言われているファクタリングですが、ファクタリング会社は最低限利用者がビジネスを行っているかどうかや売掛債権が実在するかどうかを確認するためにいくつかの書類の提出を求めることが一般的です。ファクタリングの利用にはどのような書類の提出が必要なのでしょうか。スムーズにファクタリングを利用するためにも把握しておくことが重要です。ファクタリング会社によって必要な書類が異なりますが、ここでは一般的に必要とされる次の6種類の書類について紹介していきたいと思います。
・請求書
・契約書
・通帳
・決算書
・商業登記簿謄本
・印鑑証明書
請求書
そもそもファクタリングは、売掛債権を売却してその先払いを受けることによって資金調達できるサービスです。請求書はその売掛債権の存在を証明するもので、ファクタリングには必ず必要とされる書類の一つです。取引をしているときに作成したものを提出しましょう。
契約書
契約書は利用者と売掛先の取引における金額や取引日や支払期日などを示したものです。ファクタリング会社は売掛金を売掛先から回収できるかどうかを当然重視するため、こういった書類で売掛先が過去の取引でも問題なく支払いをしていたことを示すことが重要です。請求書と通帳のみで売掛債権について審査するファクタリング会社の場合、契約書は必要ないこともあるので確認しておきましょう。
通帳
数カ月間の入金口座の通帳のコピーを提出します。こちらもファクタリングの利用で必ず求められる書類です。ファクタリング会社は、請求書や契約書通りに売掛先から利用者に入金があるかを確認することで売掛先の支払い能力を判断します。もし売掛先の支払いの遅れや未払いがあった場合審査に通らない可能性が高くなってしまいます。請求書だけだと簡単に偽造できても、通帳の入金履歴を偽造することは難しいため、通帳のコピーの提出は重要になります。ネット銀行を利用している場合は、Web上の入出金履歴のスクリーンショットや印刷したものを提出すれば問題ありません。
決算書
直近3期分あれば問題ないでしょう。決算書も主に取引の規模や売掛先との取引を確認することによって売掛債権の存在を証明することに役立ちます。個人の場合は確定申告書を提出することになります。一年未満の法人や個人事業主は決算書や確定申告書がなくてもファクタリングを利用できる場合が多いのでファクタリング会社に相談してみましょう。また、ファクタリング会社によっては決算書の提出は不要な場合があるので確認しておきましょう。
商業登記簿謄本
商業登記簿謄本には会社の設立目的や社名、役員についてなど会社の基本的な情報が書いてあります。ファクタリング会社は最低限利用者が事業を行っているのか、売掛債権が偽物でないかを確認する必要があります。この書類を提出することによって会社が実在し、活動を行っていることを示します。商業登記簿謄本は窓口、郵送、オンラインで取得することができます。所要時間やかかる手間を考慮して最適な方法を選ぶようにしましょう。また、個人事業主の場合は身分証明書を提出することになります。
印鑑証明書
契約の際は押印が必要になります。その押印が実印であることを示すために印鑑証明書が必要になります。印鑑証明書も窓口、郵送、オンラインで取得することができるので、最適な方法を選ぶようにしましょう。近年増えているオンラインで完結するファクタリングでは印鑑証明書は不要な場合があるので確認しておきましょう。
書類の提出に関する注意点
ここまでファクタリングの利用に必要な書類について紹介してきました。必要な書類がわかってもそれらを不備なくスムーズに準備し提出するために重要な点があります。ここからは書類の提出に関して注意しておくべきことについて解説していきます。
会社によって必要な書類は異なる
ここまででもお伝えしてきましたが、ファクタリング会社によってファクタリングの利用に必要な書類は異なる事が多いです。オンラインで完結するタイプのファクタリングが増えていることやファクタリング会社同士の競争が激化していることを背景に、必要な書類は少なくなってきています。請求書と通帳に関してはほぼすべてのファクタリング会社で必要とされる一方その他の書類に関しては不要であることも多いので、予め利用しようとしているファクタリング会社のホームページで必要書類を確認しておきましょう。ホームページのよくある質問が紹介されている箇所で必要な書類が示されている場合が多いので、電話やメールなどで問い合わせをする前にチェックすると良いでしょう。
期限に注意
古い書類はファクタリング会社へ提出できないことがあります。商業登記簿謄本は「3ヶ月以内のもの」のように期限が指定されることがあるので使いまわしなどで期限外の書類を提出しないように気をつけましょう。
書類を準備する時間を考える
ファクタリング会社は迅速な資金調達ができるのが大きなメリットであると言えます。多くのファクタリング会社が即日で申し込みから入金まで完了することをアピールしています。ここで注意すべきなのがこの「即日」というのは書類が準備できているのが前提ということになります。書類の申請から取得までにかかる時間や書類を探す時間、提出のために準備する時間は含まれていないので、資金調達を急ぐ場合は注意しましょう。
正確な情報を提出する
オンライン上で完結するファクタリングの場合、書類の提出は書類の画像のアップロードで行うことが多いです。画像が不鮮明だと提出がやり直しになる場合もあるので文字がきっちり確認できるかチェックしてから提出するようにしましょう。また、当然ですが虚偽の情報を提出すると信用を失うことになるので、絶対にしないようにしましょう。
まとめ:ファクタリングの利用に必要な書類と提出に関する注意点
ファクタリングの利用に必要な書類と提出に関する注意点について解説してきましたがいかがだったでしょうか。請求書や通帳のコピーはほとんどのファクタリング会社でも必要とされるので予め準備しておくとスムーズにファクタリングを利用できるでしょう。基本的には必要書類が少ないファクタリング会社はお客さんのためにクオリティーの高いサービスを提供している優良な会社であると言えるでしょう。また、ファクタリング会社にとっては売掛債権をもとに売掛金を回収できるかどうかが重要です。売掛債権が実在し本物であることが確認できれば良く、審査に落ちたとしても信用に傷がつくわけではないので、ごまかすことなく正しい書類を提出するようにしましょう。最後に、ファクタリングは迅速な資金調達が気軽にできるサービスです。予め利用するファクタリング会社のホームページで必要書類を確認し、準備しておくとよいでしょう。