ファクタリングで失敗しないためのポイント│失敗事例もご紹介!
目次
ファクタリングの失敗事例
ファクタリングで失敗しないためには、まず過去の失敗事例を参考にすることがポイントです。
過去の失敗事例を参考にし、同じ失敗をしないようにしましょう。
本章では、ファクタリングの失敗事例をご紹介します。
①:審査に通過できなかった
ファクタリングの失敗としてよくあるのが、審査に落ちてしまうことです。
ファクタリングの審査では利用者よりも売掛先の信用力が重視されます。
利用者自身が赤字決算や税金滞納に陥っている場合でも審査に通過できるので、自社の信用力に不安がある方にとっては利用しやすいです。
また、「債権の譲渡契約」という性質上、融資やカードローンよりも審査通過の可能性が高い傾向にあります。
しかし、申込みを行えば誰でも利用できるわけではなく、審査に通過できなかったという失敗事例も少なくありません。
例えば、売掛先の信用力が低かったり、利用者が財産の差し押さえに合うほど税金を滞納している場合は、売掛金の未回収が発生する確率が高くなるので、審査に通過できない可能性があります。
他にも、利用者と売掛先の取引実績が少ない場合や、売掛金の支払期日までの期間が長い場合は、審査に通過しにくいと言われています。
②:即日で資金調達できなかった
「即日で資金調達できなかった」など、資金調達スピードに関する失敗事例も多くあります。
ファクタリングは最短即日で資金調達できるサービスです。
そのため、「今日中に支払わないといけないけど手元資金がない」など、緊急で資金調達しなければいけないケースで利用されることが多々あります。
しかし、全てのケースにおいて即日で資金調達できるとは限りません。
利用前には融資やカードローンと同様に審査があり、審査状況次第では資金調達までに時間がかかってしまいます。
例えば、審査で売掛金の実在性を確認することが難しい場合は、利用者に対して追加の書類提出を求めるので、その分資金調達までの時間が遅くなってしまいます。
また、もともと提出を求められていた書類に不備があった場合も、書類の再提出を求められるので即日で資金調達できる可能性が低くなります。
③:手数料が原因で資金繰りが悪化した
「手数料が原因で資金繰りが悪化した」というファクタリングの失敗事例も少なくありません。
ファクタリングを利用する際は必ず手数料が発生します。
実際にファクタリング会社から受け取れる買取代金は、売掛金本来の金額から手数料を差し引かれた金額です。
受け取れる売掛金の金額が少なくなってしまい、資金繰りが悪化してしまう可能性があります。
特に「今日中に資金調達しないといけない」など、心の余裕がない状況でファクタリングを利用する場合は、手数料よりも資金調達スピードを重視してしまうので、このような失敗に陥ってしまうことが多いです。
④:売掛先との関係性が悪くなった
「売掛先との関係性が悪くなった」という失敗事例もあります。
ファクタリングには利用者とファクタリング会社で取引を行う2者間ファクタリングと、売掛先も取引に参加する3者間ファクタリングの2種類の契約方式があります。
このうち2者間ファクタリングでは、売掛先に対して債権譲渡通知を行わなくてよいため、ファクタリングの利用が売掛先に知られてしまうことはありません。
しかし、3者間ファクタリングを利用する場合は、売掛先からの承認が必要になるので、必然的にファクタリングの利用が売掛先に知られてしまうことになります。
ファクタリングは資金繰りが悪化している方に人気のサービスなので、売掛先から「資金繰りが悪化しているのでは?」と懸念を抱かれる可能性があります。
⑤:悪徳業者を利用してしまった
ファクタリングの失敗事例として「悪徳業者を利用してしまった」という声も少なからずあります。
ファクタリング会社の開業に貸金業登録は必須ではないので、極端な話ファクタリング会社は資金さえあれば誰でも開業できます。
そのため、ファクタリング業界には悪徳業者が存在します。
悪徳業者を利用してしまうと、高額な手数料を請求されたり、違法な契約を締結させられる可能性があります。
失敗事例としてよくあるのが「ファクタリングという名目で金銭消費貸借契約を結ばれた」というものです。
悪徳業者の中には、利用者に対して契約内容の説明や契約書の控えを渡さずに契約内容を改ざんしてくる業者が存在するため、注意が必要です。
ファクタリングで失敗しないためのポイント
上述したように、ファクタリングの失敗事例は多数あります。
しかし、失敗しないためのポイントを押さえておけば、ファクタリングで失敗に陥ることはほとんどありません。
本章では、ファクタリングで失敗しないためのポイントについて解説していきます。
①:審査通過率を高める方法を理解する
「審査に通過できなかった」という失敗をしないためには、審査通過率を高める方法を理解することが重要です。
例えば、ファクタリングの審査通過率を高めるためには、「未回収リスクの低い売掛金」をファクタリング会社に譲渡することがポイントです。
ファクタリングの審査では売掛金の未回収リスクが重視されます。
なぜなら、未回収リスクが高い売掛金を買取ってしまった場合、ファクタリング会社の損失リスクが高くなるからです。
ファクタリングは「償還請求権なし」の契約が基本なので、売掛金の未回収リスクは債権譲渡と同時にファクタリング会社に移行します。
もし、ファクタリング取引後に売掛金が未回収になった場合は、ファクタリング会社が全ての損失を受けることになるのです。
そのため、ファクタリング会社は未回収リスクが高い売掛金の買取を拒否します。
未回収リスクが高い売掛金であれば、ファクタリング会社としても安心して取引を行えるので、審査通過率を高めることができます。
②:即日で資金調達するためのポイントを押さえておく
「即日で資金調達できなかった」という失敗をしないためには、即日で資金調達するためのポイントを押さえてくことが重要です。
まず、ファクタリングを利用して即日の資金調達を実現するためには、「即日対応のファクタリング会社」を利用することがポイントです。
ファクタリングは最短即日で資金調達できるサービスですが、全ての会社が即日対応しているわけではありません。
即日対応していないファクタリング会社では、どれだけ信用力の高い売掛金を使用したとしても、即日で資金調達することは不可能です。
そのため、ファクタリングで即日の資金調達を希望している場合は、最低条件として「即日対応のファクタリング会社を利用する」必要があります。
また、必要書類を不備なく揃えることも失敗しないためのポイントです。
必要書類の提出後に不備が発覚した場合、ファクタリング会社から再提出を求められます。
必要書類の不備を直すのには少なからず時間がかかってしまうので、即日での資金調達を実現できない可能性が高くなってしまいます。
しかし、必要書類を不備なく揃えておけばスムーズに手続きを進めることができるので、即日で資金調達できる確率を高めることができます。
このように、「即日で資金調達できなかった」という失敗を防ぐためには、即日で資金調達するためのポイントをいくつか実践する必要があります。
③:手数料を抑える方法を理解する
「手数料が原因で資金繰りが悪化した」という失敗をしないためには、手数料を抑える方法を理解することがポイントです。
手数料を抑える方法としては、未回収リスクが低い売掛金を使用することが挙げられます。
ファクタリングの手数料は、売掛金の未回収リスクに比例します。
未回収リスクが高い売掛金を買取る場合は、損失に備えて高めの手数料を設定する必要があります。
しかし、未回収リスクが低い売掛金であれば、損失を受けるリスクが低いので、ファクタリング会社は安い手数料を設定できます。
このように、ファクタリングの手数料は売掛金の未回収リスクに比例するので、手数料に関する失敗をしないためには、譲渡する売掛金の選定が重要となります。
④:2者間ファクタリングを利用する
「売掛先との関係性が悪くなった」という失敗をしないためには、2者間ファクタリングを利用することがポイントです。
2者間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社で取引を行う契約方式です。
売掛先に対して債権譲渡通知を行う必要がないので、ファクタリングの利用が売掛先に知られてしまう可能性は低いです。
売掛金の支払いも売掛先→利用者→ファクタリング会社の流れで行われるので、売掛先との関係性が悪くなってしまう失敗がありません。
一方、3者間ファクタリングを利用する際は、売掛先からの承認が必要になるので、必ずファクタリングの利用が売掛先に知られてしまうことになります。
この際、「ファクタリング=資金繰りが悪化している事業者が利用するサービス」と認識している売掛先であれば、今後の取引に何らかの影響がでてしまう可能性があります。
また、2者間ファクタリングであっても、対面式の場合はファクタリング会社の事務所へ入る姿を目撃され、売掛先にファクタリングの利用が知られてしまうケースがあります。
そのため、失敗しないための対策を徹底するのであれば、ネット上で手続きを完結できる「オンラインファクタリング」の利用をおすすめします。
⑤:ファクタリング会社の信頼性を確認する
「悪徳業者を利用してしまった」という失敗をしないためには、利用前にファクタリング会社の信頼性を確認することがポイントです。
まずは、ファクタリング会社のホームページに記載されている「会社概要」を確認しましょう。
会社概要に電話番号や住所が記載されていない場合は、悪徳業者の可能性が高いです。
また、記載があればよいわけではなく、その情報の信ぴょう性についても確かめる必要があります。
例えば、住所の信ぴょう性を確かめるためには、Googleマップが有効です。
会社概要に記載されている住所をGoogleマップで検索し、実際にファクタリング会社が存在するか確認しましょう。
もし、記載されている住所に他の会社がある場合は、虚偽の情報を記載している可能性が高いです。
正当なサービスを提供しているファクタリング会社であれば、会社概要に虚偽の情報を記載する必要がないので、虚偽の情報を記載している会社は悪徳業者の可能性が高いと判断できます。
このように、悪徳業者の利用という失敗をしないためには、ファクタリング会社の信頼性に関して詳細に調査することをおすすめします。
ファクタリングで失敗しないためのポイント│失敗事例もご紹介!のまとめ
今回は、ファクタリングの失敗事例と失敗しないためのポイントについて解説させていただきました。
ファクタリングは比較的簡単に利用できるサービスですが、デメリットが生じてしまうケースもあります。
資金調達に成功したとしても、手数料による資金繰りの悪化などが起こればそれは失敗だといえるでしょう。
ファクタリングを利用する際は、事前に失敗しないためのポイントを理解し、過去の利用者と同じ失敗を繰り返さないことが重要です。