オンラインファクタリングの特徴とは?メリットやデメリット、利用する流れを解説
スピーディな資金調達ができるファクタリングは、多くの法人や個人事業主が利用しています。
ただ従来のファクタリングでは、来社の必要があったり必要書類を郵送したりする必要がありました。
近年ではオンラインファクタリングが注目を集めており、忙しく時間がない利用者に好評です。
しかし、オンラインファクタリングを知らない方はどのようなサービスなのかを把握してから利用したいと考えているのではないでしょうか。
そこで、この記事ではオンラインファクタリングの特徴やメリット、デメリットなどを解説していきます。
目次
オンラインファクタリングの特徴
オンラインファクタリングとは、審査から契約までの手続きをすべてインターネットで完結できる資金調達方法のことです。
これまでのファクタリングは対面による面談や契約手続きなどが必要でした。
ただ、ファクタリング会社が遠いと移動にかかる時間や交通費がかかってしまい、負担が増えてしまいます。
また近年の新型コロナウイルスの蔓延により、対面をしたくないと考える方は多いです。
しかしオンラインによる手続きによって、従来のファクタリングではできなかった取引がオンラインファクタリングでは可能になりました。
これからは資金調達がしやすいオンラインファクタリングの利用者が増えていくことでしょう。
オンラインファクタリングのメリット6選
オンラインファクタリングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
オンラインファクタリングのメリットは下記の6つが考えられます。
1. 場所を問わずに資金調達ができる
2. 最短即日での入金が可能
3. 24時間申し込みができる
4. 手数料が比較的安い
5. 勧誘されずにサービスの利用が可能
6. 手続きが簡単で時間がかからない
順番に解説していきます。
1.場所を問わずに資金調達ができる
一般的なファクタリングを利用するときは来社や出張をして面談をおこなうことが多いです。
しかし事業をおこなっている場所からファクタリング会社が遠ければ、来社する手間がかかってしまいます。
ファクタリング会社の中には出張訪問に対応しているファクタリングサービスもありますが、出張費がかかってしまうことが難点でした。
オンラインファクタリングはスマートフォンやパソコンを利用して取引をおこないます。
そのため、インターネットがつながる場所であればどこからでも資金調達が可能です。
2.最短即日での入金が可能
オンラインファクタリングでは煩雑な手続きが不要のケースが多いです。
審査や契約をオンラインですませられるため、最短即日での入金に対応しています。
必要書類はデータ化して送れば郵送の手続きが省かれるので、ファクタリング会社はすぐに受け取れます。
申し込みから入金までのスピードを重視したい方はオンラインファクタリングがおすすめです。
3.24時間申し込みができる
資金繰りが苦しくなると、今まで以上に売り上げを上げようと業務量を増やす方がいます。
必死で事業をおこなっているため、ファクタリングに割く時間がないと困っている方は少なくありません。
オンラインファクタリングはファクタリング会社の営業時間に関わらず申し込みができます。
たとえば深夜や早朝にもファクタリングの申し込みができるのです。
ファクタリング会社の都合に合わせずに申し込みをしたい方はオンラインファクタリングが適しています。
4.手数料が比較的安い
従来のファクタリングでは経費がかかります。
ファクタリング会社は手数料をおさえたくても、なかなか実行にはうつせませんでした。
オンラインファクタリングは経費をおさえやすい仕組みでサービスをおこなえる点がメリットです。
手数料が1%から利用できるオンラインのファクタリングサービスがいくつもあります。
ファクタリングの手数料に不満を抱えている方は、オンラインファクタリングに対応しているサービスを検討してみてください。
5.勧誘されずにサービスの利用が可能
悪徳なファクタリング業者は何とか契約を結びたいため、強引な勧誘をおこなう可能性があります。
断ることが苦手な方は悪徳なファクタリング業者の勧誘に負けてしまい、結びたくない契約をしてしまうかもしれません。
しかし、オンラインファクタリングでは申し込みから入金まで対面せずにおこなえます。
そのため勧誘を受けずにすべての手続きが完結できるのです。
6.手続きが簡単で時間がかからない
オンラインファクタリングは簡単な手続きで利用できます。
ファクタリングサービスの公式サイトを利用すれば、すぐに申し込みや相談が可能です。
また必要書類はメールでの送付かアップロードすればよいので、郵送する必要はありません。
煩雑な手続きをしたくない方はオンラインファクタリングが向いています。
オンラインファクタリングのデメリット4選
オンラインファクタリングのメリットはいくつもあると紹介しました。
しかし、オンラインファクタリングにはデメリットも存在するので確認しておくとよいでしょう。
オンラインファクタリングのデメリットはこちらの4点です。
1. オンライン以外の対応はできないサービスがある
2. 2社間ファクタリングの取り扱いが多く選択肢が少ない
3. 柔軟な対応に欠ける
4. 必要書類のデータ化が求められる
それぞれ見ていきましょう。
1.オンライン以外の対応はできないサービスがある
オンラインファクタリングではさまざまな手続きをオンライン化することで、コストの削減をはかっています。
そのため、オンライン以外の手続きは対応できないファクタリングサービスがあります。
手続きが簡単なオンラインのファクタリングサービスに申し込みをしたものの、途中で気が変わって面談を希望したくなるかもしれません。
このような希望が通らない可能性がある点は頭の片隅に入れておいてください。
2.2社間ファクタリングの取り扱いが多く選択肢が少ない
ファクタリングサービスを利用する方の中には手数料をおさえたい方がいます。
3社間ファクタリングは2社間ファクタリングよりも低い手数料で利用できるケースが多いので、オンラインファクタリングでも選びたいと考えています。
ただ、オンラインファクタリングでは3社間ファクタリングの取り扱いがあるサービスが少ないです。
2社間ファクタリングを利用したい方にとっては選択肢が少ないと感じてしまうでしょう。
3.柔軟な対応に欠ける
オンラインファクタリングではAIを利用した審査をおこなっているケースが多いです。
AIによる審査では一定条件を満たしていれば通過できるのですが、利用者に応じた柔軟な対応はできません。
対面による審査では利用者の事情をくみとってもらえるケースもあり、柔軟な対応をしてくれる点がメリットです。
審査に不安がある方はオンラインファクタリングだけでなく、対面のファクタリングも検討するとよいでしょう。
4.必要書類のデータ化が求められる
ファクタリングでは審査や契約時に必要書類を提出します。
オンラインファクタリングはすべてオンラインで完結するので、必要書類をデータ化して送信する必要があります。
必要書類のデータ化はスキャンしたりアプリを利用したりすればおこなえるのですが、やり方が分からない方は面倒に感じてしまうかもしれません。
インターネットに関する知識に自身がない方は対面のファクタリングがよいでしょう。
オンラインファクタリングを利用する流れ
オンラインファクタリングの利用手順はこちらを参考にしてください。
1. 申し込み・相談
2. 必要書類の提出・審査
3. 条件の提示
4. 契約・入金
なお、利用するファクタリングサービスによって手順が異なる点に注意してください。
1.申し込み・相談
まずは気になるファクタリングサービスに連絡をおこないます。
無料相談に対応しているファクタリングサービスは多いので、気になる点があれば問い合わせてください。
すぐに利用したい方は申し込みをします。
ファクタリングサービスでは電話や公式サイトの問い合わせフォーム、メールなどに対応しています。
公式サイトの問い合わせフォームは必要事項を入力して送信するだけなので簡単です。
電話は直接話をしたい方に向いていますが、ファクタリングサービスの営業時間外は対応できないため注意してください。
2.必要書類の提出・審査
審査にあたって必要書類を提出します。
オンラインファクタリングにおいて、必要書類はメールや公式サイト経由のアップロードにて送付するケースが多いです。
必要書類は利用するファクタリングサービスにより異なりますが、こちらを用意しておくとよいでしょう。
・直近の決算書や確定申告書
・入出金明細(直近3か月~6か月程度)
・請求書や発注書など
・代表者の本人確認書類
・売掛先との契約書
・決算報告書
・登記簿謄本
・印鑑証明書
必要書類の提出後に審査がおこなわれます。
3.条件の提示
申込内容をもとに利用条件が提示されます。
オンラインファクタリングでは審査スピードが早い傾向があり、数十分で連絡が入るケースも珍しくありません。
提示された条件に同意できるのであれば契約に進みます。
見積もりをお願いしたからといって、必ずしも契約をする必要はありません。
もし提示された内容に疑問点があれば聞いておきましょう。
4.契約・入金
オンラインファクタリングでは電子契約が一般的です。
電子契約では電子文章に電子署名をおこなう契約方法で、手続きにかかるコストや手間を削減できます。
なお、契約の際にも必要書類の提出を求められることがあります。
契約時の必要書類の一例はこちらです。
・直近の決算書や確定申告書
・入出金明細(直近3か月~6か月程度)
・代表者の本人確認書類
・登記簿謄本
契約を結んだあとは売掛債権の買取金額が振り込まれます。
オンラインファクタリングの利用が適しているケース3選
オンラインファクタリングはメリットが多い優れた資金調達方法です。
オンラインファクタリングのメリットが活かされるケースはこちらの3つです。
1. 忙しくてファクタリングにかける時間がとれない
2. 地方で事業をおこなっている
3. 早く資金調達をしたい
1.忙しくてファクタリングにかける時間がとれない
ファクタリングサービスを利用する際は申し込みや必要書類の準備などに時間がかかります。
しかし、業務に追われているとファクタリングに割ける時間すらない方もいます。
オンラインファクタリングでは手続きが簡略化されており、短時間で申し込みができます。
また、時間を問わずに申し込みができるケースが多いです。
手の空いた時間に申し込みができるので、忙しいときも利用できます。
時間がないけど資金調達が必要なときは、オンラインファクタリングがおすすめです。
2.地方で事業をおこなっている
地方で事業をおこなっていると、周囲にファクタリング会社がないケースが多く資金調達が大変です。
オンラインに対応していなければ来社して手続きをおこなうため、時間や手間がかかってしまいます。
オンラインファクタリングは手続きのすべてがオンラインで完結します。
そのため、インターネットさえつながればどこにいても資金調達ができる点がメリットです。
3.早く資金調達をしたい
ファクタリングは手数料がかかるものの、スピーディに売掛債権の現金化ができます。
資金調達のスピードを重視している方に重宝されていますが、手続きに時間がかかってしまうと入金も遅れてしまいます
オンラインファクタリングは手続きが簡略化されており、スピード感のある取引が可能です。
審査はAIによりおこなわれ、数十分もあれば結果が出るファクタリングサービスがあります。
早く現金を用意したいときはオンラインファクタリングでも即日入金に対応しているサービスを選ぶとよいでしょう。
オンラインファクタリングに関するまとめ
オンラインファクタリングは対面による手続きが不要なため、業務に追われている忙しい方に向いています。
また入金までのスピードが早いケースが多く、早く資金調達をおこないたい方に適しています。
ただしAI審査により柔軟性に欠ける点や、3社間ファクタリングの取り扱いが少ない点などには注意してください。
オンラインファクタリングのメリットとデメリットを把握したうえで、利用するかどうかを検討するとよいでしょう。