イージーファクターファクタリングサービス

ファクタリングを利用する際には、より有利な条件を提示する会社と契約したいと考えるのが一般的です。しかし、他の会社と契約中により良い条件の会社を見つけた場合、乗り換えはできるのでしょうか。また、複数の会社と同時に契約することが可能かどうかも気になります。さらに、ファクタリング会社を変更することで、どのような利点や欠点があるのかも知っておきたいところです。本記事では、他社利用中に別の会社と契約することのメリットとデメリット、乗り換えのタイミングについて解説します。

他社利用中でも別の会社と契約は可能

ファクタリングにおいて、条件の良い会社と契約することは重要です。契約内容で、資金調達のスピードや、調達できる金額も違ってきます。では、他社を利用している場合、条件が良い会社への乗り換えは可能なのでしょうか。ファクタリング契約の概要は、次のようになります。

●別の会社と契約するのは自由
●新規の審査に影響しない

では、それぞれについて詳しく見てみましょう。

別の会社と契約するのは自由

原則的に、他社利用中に別の会社と契約しても問題はありません。ファクタリングの契約において、1つの会社を使い続けるという縛りはないため、自由に契約できます。また、ほかに乗り換えた後で、再び元の会社と再契約するのもありです。ただし、乗り換えたり、複数の会社と契約したりする際は、二重譲渡にならないように気をつけましょう。

新規の審査に影響しない

ファクタリングは、他社利用中であっても、新規の審査に影響はありません。ローンの場合は信用照会が行われるため、他社からの借り入れ状況が反映され、審査に影響することがあります。しかし、ファクタリングは信用照会がないので、他の会社と契約中であっても審査に響きません。

他社利用中に別会社とファクタリング契約するメリット

ファクタリング会社を乗り換えることで、より手軽に資金調達したり、より多くの資金を調達したりすることが可能になります。他社利用中に別会社とファクタリング契約をするメリットは、次の通りです。

●コスト削減
●買取限度額を増額できる
●専門的なサポートが受けられる

では、それぞれのメリットについて詳しく見てみましょう。

コスト削減

メリットの一つは、コストの削減です。ファクタリングの手数料は法律で制限されていないため、会社によって異なります。一般的に、審査が緩い会社は手数料が高く、審査が厳しい会社は手数料が低い傾向にあります。ファクタリングで受け取る金額は、売掛債権から手数料を差し引いた額となるため、手数料が低い会社を選ぶことで受け取る金額が増加するでしょう。

さらに、同じ会社を継続して利用することで信用度が上がり、手数料が低くなる傾向があります。他社を利用している場合でも、すでに一定の信頼性があるため、低手数料で乗り換えられる可能性が高まります。これにより、ファクタリング利用時のコスト削減が期待できるでしょう。

買取限度額を増額できる

買取限度額を増額できるのもメリットです。ファクタリング会社の中には買取限度額を定めているところもあり、希望する金額の資金を調達できないこともあります。買取限度額の上限がない会社に乗り換えれば、より多くの資金を調達できます。

また、買取限度額が低い会社を選べば、少ない金額の売掛債権も売却できるため、ファクタリングをより手軽に活用できるでしょう。ニーズに合う金額を調達しやすくなります。

専門的なサポートが受けられる

メリットは、専門的なサポートを受けられることです。ファクタリング会社の中には、特定の業種に合わせたサービスを提供するところもあります。専門的な知識を持つスタッフが在籍し、業界のニーズに合わせた対応をしてくれるのです。

代表的なのが建設業に特化したファクタリングで、工期が長く売掛金の入金に時間がかかることを理解し、過去の受注実績で入金可能なところもあります。財務状況に合わせカスタマイズしたサービスが受けられるでしょう。

他社利用中に別会社とファクタリング契約をするデメリット

他社利用中に別会社と契約をすると、好条件で利用できる可能性があるものの、デメリットも存在します。ファクタリング乗り換えのデメリットは、次の通りです。

●審査のための書類が必要
●信頼関係を一から築く必要がある
●審査に時間がかかる

では、それぞれのデメリットについて見てみましょう。

審査のための書類が必要

デメリットは、審査のための書類を準備する必要があることです。現在利用している会社を継続して使い続ける場合、身分証明書や通帳のコピー、売掛金の証明資料などを再提出する必要はありません。

しかし、別の会社に乗り換える場合は、一から書類をそろえて提出する必要があります。わざわざそろえねばならず、面倒に感じるかもしれません。しかし、書類をそろえる手間があっても乗り換えのメリットが大きい場合は、面倒がらずに手続きを進めるのが得策です。

信頼関係を一から築く必要がある

デメリットは、信頼関係を一から築く必要があることです。同じ会社を使い続けていると、信頼関係が構築されて信用度が高まります。実績を積み重ね信頼関係が構築されると、手数料や入金スピードの面で優遇されることも期待できます。しかし、乗り換えるとこれまで築いてきた信頼関係をまっさらな状態に戻し、一から始めなければなりません。

審査に時間がかかる

デメリットは、審査に時間がかかることです。継続して利用しているファクタリング会社なら、財務状況などもわかっているため審査にあまり時間はかかりません。しかし、新しい会社は、これまでの利用実績もないため、与信審査に時間がかかってしまうのです。ただ、ほかの会社で審査に通っている売掛先であれば、落ちる心配はいらないでしょう。

他社利用中にファクタリングを乗り換えるタイミング

他社利用中にファクタリング会社を乗り換えるタイミングは、利用者によって異なります。主要なタイミングとしては、次の5つがあげられます。

●手数料が高いと感じたとき
●見積内容と契約内容が異なったとき
●手数料以外の費用が発生したとき
●資金調達までの時間が長いとき
●買取希望額に満足していないとき

では、それぞれのタイミングについて詳しく見てみましょう。

手数料が高いと感じたとき

乗り換えるタイミングは、手数料が高いと感じたときです。ファクタリングを利用する際は手数料がかかり、2社間ファクタリングでは10％～20％、3社間ファクタリングでは1％～5％かかります。手数料が安いほど、受け取れる金額も多くなるため、高いと感じたときが換えるタイミングです。

相場より高い手数料を請求されている場合は、積極的に乗り換え先を見つけるべきです。ファクタリングの利用回数が多いほど、手数料の高さは痛手となります。できるだけ早く換え損失を減らし、ファクタリングを有効に活用しましょう。進んで乗り換えを受け入れている会社もあり、手数料を下げてもらえるケースもあります。

見積内容と契約内容が異なったとき

見積内容と契約内容が異なったときも、ファクタリング乗り換えのタイミングです。ファクタリング業者は数多くあり、そのすべてが優良会社というわけではありません。中には悪徳業者も存在し、見積書に書かれていない諸経費を請求するケースもあります。トラブルを防ぐためにも、契約内容と実際の業務に齟齬が生じる場合は、乗り換えを検討しましょう。

手数料以外の費用が発生したとき

ファクタリングを乗り換えるタイミングは、手数料以外の費用が発生したときです。契約内容によって、手数料以外の費用が発生することがあります。たとえば、債権譲渡登記が必要な場合は、手数料以外に8万円～10万円の費用が必要です。債権譲渡登記にかかる費用は通常利用者が負担するため、その分受け取る金額が減ってしまいます。余計な出費を抑えるためにも、諸費用が発生しない会社に乗り換えましょう。

資金調達までの時間が長いとき

ファクタリングの乗り換えのタイミングは、資金調達までの時間が長いときです。利用者がファクタリングを活用する最大の目的は、迅速に資金調達を行うためでしょう。入金までの期間は、それぞれの会社によって異なり、即日入金可能な会社もあれば、時間がかかるところもあります。また、即日入金OKと記載されていても、実際には時間がかかるところもあります。入金までの時間が長いと感じたら、別の会社の契約を検討すべきです。

買取希望額に満足していないとき

買取希望額に満足していないときも、乗り換えのタイミングといえます。すべてのファクタリング会社が、売掛金を全額買取るわけではありません。売掛金の一部のみを買取るところもあります。一部買取しか行っていない会社を利用し、希望する資金調達額に達していない場合は、より多くの売掛金を買取ってくれる会社へ乗り換えるのが良いでしょう。

他社利用中にファクタリングを乗り換える際の注意点

より良い条件のファクタリング会社に変更することは重要ですが、いくつか注意すべき点があります。場合によっては刑事責任を問われるリスクもあり、法的な問題の生じる可能性があります。他社から乗り換える際の注意点は、以下の2つです。

●二重譲渡のリスクを回避
●悪質なファクタリング会社に注意

それでは、それぞれの注意点について詳しく説明します。

二重譲渡のリスクを回避

他社からファクタリングを乗り換える際には、二重譲渡のリスクに細心の注意を払う必要があります。すでに譲渡済みの売掛債権を使用して別の会社とファクタリング契約を結ぶと、二重譲渡に該当し、横領罪や背任罪と見なされる違法行為です。実際に、架空の債権を譲渡して逮捕されたケースも存在します。とくに、複数の会社を利用している場合は、二重譲渡を避けるために慎重に確認することが重要です。

悪質なファクタリング会社に注意

他社利用中に別会社へ乗り換える際は、悪質会社に注意することも重要です。悪質な会社と契約すると、乗り換え前よりも条件の悪いファクタリングを行う羽目になります。また、トラブルに巻き込まれるリスクもあるでしょう。会社選びも実績や口コミなどを参考にして、しっかり精査することが大切です。取引実績が豊富で、設立から少なくとも3年以上経過している会社を選ぶようにしましょう。

他社利用中にファクタリングの乗り換えが可能であることについてのまとめ

ファクタリングの目的はスピーディーに資金調達を行うことであるため、良い条件のファクタリング会社があれば、乗り換えることは可能です。手数料が高い、入金に時間がかかるなど、不都合を感じたタイミングで、別の会社を利用するとよいでしょう。ただし、複数の会社を利用する際は、二重譲渡にならないよう気をつける必要があります。条件の良い会社を見つけ、ファクタリングを上手に活用してください。