SNSで勧誘されたファクタリングは利用してもよい?注意すべき違法業者の特徴を解説
SNSは友人とのコミュニケーションを楽しんだり、探したい情報を調べたりと、さまざまな用途で利用できます。
さらに利用者同士で気軽にコミュニケーションができるとあって、ビジネスツールとして活用する方も多くいます。
近年では、SNS経由でファクタリングの勧誘を見かけるようになりました。
しかし「SNSからファクタリングを利用するのは心配だ」と、利用に躊躇している事業者もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではSNSで勧誘されたファクタリングは利用してもよいのか、という疑問について解説していきます。
また、注意すべき違法業者の特徴も紹介していくので、SNSでファクタリングの勧誘を受けたことがある事業者はぜひ参考にしてください。
目次
SNSで勧誘されたファクタリングは利用してもよいのか
「SNSで勧誘されたファクタリングは利用してもよいのか」という疑問に対しての答えは、会社情報をよく確認することが大切ですが「できれば避けた方がよい」となります。
SNSでメッセージを投稿すれば、多くの方の目にとまります。
この性質を利用して、情報発信をおこなう企業が増えるのは自然な流れだといえるでしょう。
しかしSNSは匿名性が高く、法整備が進んでいないのが現状です。
SNSの特徴を理解している違法業者は、ファクタリング会社を装ってチャンスを狙っています。
違法業者と契約をすると、思わぬトラブルに発展してしまう可能性が高いです。
SNSで勧誘されたファクタリングは絶対に利用してはならないとは言い切れませんが、十分に注意する必要があるでしょう。
SNSには違法業者が潜んでいる可能性がある
SNSには違法業者が潜んでいる可能性があります。
特に登録者数の多いSNSを利用してファクタリングの勧誘をする傾向があります。
ここからは、SNSを利用したファクタリングの勧誘の手口について見ていきましょう。
1. XやInstagramなどでファクタリングの勧誘がある
2. SNSや匿名の掲示板の書き込みは信用しない方がよい
1.XやInstagramなどでファクタリングの勧誘がある
X(旧Twitter)やInstagramは登録者数が多い人気のSNSです。
また匿名性も高いことから、ファクタリングの勧誘に適しています。
違法業者はXやInstagramでハッシュタグを使い、あたかもファクタリング会社であることをアピールします。
たとえば「#ファクタリング」「#資金調達」などがよく使われているキーワードです。
ハッシュタグに興味を持った事業者に提案するのは、売掛債権の買取ではなく、売掛債権を担保にした貸付です。
ファクタリングの仕組みを理解していれば怪しいと分かるものの、そうでなければファクタリング会社だと勘違いをしてしまう可能性があります。
さらに実績があるように見せかけた取引画像をアップして、信頼できることをアピールしてきます。
取引画像に惑わされて契約をしないように注意しましょう。
2.個人間融資に関する書き込みは信用しない方がよい
個人間融資とは、企業を通さずに個人間で金銭のやり取りをおこなうことです。
実際は個人間融資なのにも関わらず、ファクタリングと偽るケースが確認されており、被害を受けた事業者がいます。
個人間融資と書かれている場合はもちろんのこと、SNSでファクタリングを持ちかけてくる業者のほとんどは違法業者です。
SNS上の個人間融資やファクタリングに関する書き込みは信用しない方がよいでしょう。
SNSで注意すべき違法業者の特徴5選
SNSで勧誘する優良ファクタリング会社もありますが、中には違法業者が潜んでおり、契約をしないように注意する必要があります。
そこで、ここからはSNSで注意すべき違法業者の特徴を5つ解説していきます。
1. 償還請求権ありの契約を求めてくる
2. 利息を請求してくる
3. 契約内容をはぐらかす
4. 分割払いを認めている
5. 給与ファクタリングをおこなっている
上記の特徴に一つでも当てはまった場合は、契約を見送った方がよいでしょう。
1.償還請求権ありの契約を求めてくる
一般的なファクタリングでは償還請求権のない契約を結びます。
償還請求権がない契約を締結すると、万が一売掛金が回収できなくても、ファクタリングの利用者が弁済する責任はありません。
そのため、ファクタリングを利用することでリスクヘッジの役割も果たせます。
しかし償還請求権がある契約を結んでしまうと、売掛金が回収できない場合、ファクタリングの利用者が弁済する責任を負います。
これではファクタリングを利用して資金繰りを改善するどころか、多額の損失が発生することとなるのです。
なお、償還請求権のある契約が全面的に悪いわけではありません。
貸金業者や銀行などは償還請求権のある契約を結びます。
ただし、その際は金銭消費貸借契約を結ぶこととなるため、融資であると判断されます。
2.利息を請求してくる
ファクタリング会社から請求されるのは手数料です。
利息を請求された場合はファクタリングではありません。
そもそも、利息とはお金を貸した側が受け取る対価のことです。
ファクタリングは金銭の貸借ではないため、利息は発生しません。
利息を請求された場合はファクタリング会社ではないと判断して、契約をしないようにしましょう。
3.契約内容をはぐらかす
違法業者は契約内容に関して、はっきりと答えない傾向があります。
契約内容をあいまいにしたり、形に残さなかったりすることで、違法業者の都合がよい契約にしようと考えているのです。
こちらの質問に対してはっきりと答えず、あいまいな態度で話題を変えようとしているときは、違法業者の可能性を疑いましょう。
4.分割払いを認めている
もし分割払いができたら楽だと感じる事業者も多いでしょう。
さらに「このファクタリング会社は親切だ」と感謝をするかもしれません。
しかし、ファクタリングは分割払いができません。
一括での支払いが求められます。
分割払いが認められているのは貸金業のみです。
ファクタリングは貸金業ではないため、誤って契約をしないように注意しましょう。
5.給与ファクタリングをおこなっている
債権となる給与を買い取って現金化する方法を給与ファクタリングと呼びます。
給与ファクタリングは貸金業でなければおこなえない決まりとなっています。
また給与ファクタリングをおこなっている業者のほとんどは、貸金業の登録をしていません。
さらに、給与ファクタリングを貸金業登録なしでおこなった業者の代表者が逮捕された事例もあります。
給料日前に現金が受け取れる点は魅力的にうつるかもしれません。
しかし、給与ファクタリングは違法行為である可能性が高いと認識して、利用しないように気をつけましょう。
SNSで優良ファクタリング会社を見極めるポイント5選
ここまでは違法業者の特徴を解説して注意喚起をしてきました。
ファクタリングを利用する場合は、優良ファクタリング会社と契約することが重要です。
では、どのような特徴があるファクタリング会社が優良だと判断できるのでしょうか。
ここからは、SNSで優良ファクタリング会社を見極めるポイントを5つ解説していきます。
1. 償還請求権のない契約
2. 適切な手数料
3. 資金調達のスピードが早い
4. ファクタリング会社の担当者の対応が丁寧
5. 利用者の口コミや評判がおおむねよい
1.償還請求権のない契約
ファクタリングの契約で重要なポイントの一つは償還請求権の有無です。
先述したように、償還請求権のある契約を結ぶと、売掛金が回収できないときに弁済する責任を負うのはファクタリング会社です。
ファクタリングによって支払期日前に売掛債権の現金化が可能なうえ、売掛金の未回収リスク対策もできます。
ファクタリングでは基本的には償還請求権のない契約を結びますが、念のため確認しておきましょう。
2.適切な手数料
ファクタリングで大きな負担となるのは手数料です。
手数料が引かれた金額が入金されるため、できるだけ安くおさえることが重要です。
ファクタリングの手数料は2社間ファクタリングで10%から30%、3社間ファクタリングで2%から10%が一般的な相場です。
手数料が上記の範囲内におさまっているファクタリング会社は信頼できます。
3.資金調達のスピードが早い
ファクタリングのメリットの一つは資金調達のスピードです。
ファクタリングは申込から入金まで時間をかけずに手続きができるため、すぐに現金が必要な事業者の心強い味方です。
しかし、資金調達のスピードは利用するファクタリング会社によって異なります。
資金調達に時間がかかってしまうと、ファクタリングを利用した目的が果たせなくなる可能性があります。
スピーディに手続きをしてくれるファクタリング会社がおすすめです。
4.ファクタリング会社の担当者の対応が丁寧
資金調達で困ったときに頼りになるのがファクタリング会社の担当者です。
資金調達に関する専門的な知識を有しており、相談にのってくれます。
さらに特別な事情がある場合、相談すれば対応してもらえるかもしれません。
相談した際、担当者の対応が丁寧なファクタリング会社を選ぶようにしましょう。
5.利用者の口コミや評判がおおむねよい
ファクタリング会社を選ぶ際、公式サイトの情報を参考にする事業者が多いです。
ファクタリング会社の公式サイトと合わせて確認しておきたいのが、口コミや評判です。
利用者が投稿した口コミや評判がおおむねよければ、優良なファクタリング会社である可能性が高くなります。
しかし、投稿されている内容をすべてうのみにするのはおすすめできません。
また、口コミや評判はある程度の数が集まったときにはじめて信憑性が高まるものです。
口コミや評判の内容とファクタリング会社の公式サイトの情報を見比べたうえで、信頼できるかどうかの判断することをおすすめします。
ファクタリングのSNSに関するまとめ
SNSで勧誘されたファクタリングの利用は、できれば避けた方がよいでしょう。
SNSには多くの違法業者が潜んでおり、ファクタリング会社を装ってチャンスを窺っています。
違法業者と契約してしまうとトラブルに発展する可能性が高いため、注意が必要です。
違法業者には償還請求権ありの契約を求めてくる、利息を請求してくるなどの特徴があります。
少しでも不安に感じた際は契約を避けた方がよいでしょう。
ファクタリングを利用する際は、優良ファクタリング会社との契約をおすすめします。
SNSからではなく、ファクタリング会社の公式サイトにアクセスして、自社に合ったファクタリングサービスを探してみてはいかがでしょうか。