支払いサイトが120日以上でもファクタリング可能!利用時の注意点と併せて解説
ファクタリングを利用する際に意識したいことは、売掛債権の支払サイトです。
特に支払いサイトが長い場合には注意する必要があります。
120日など長いもののファクタリングは、ポイントを理解しなければ失敗するかもしれません。
今回は支払いサイトが長い場合でもファクタリングできるのかなどを解説します。
目次
支払いサイトが120日でもファクタリングできるのか
最初に、支払いサイトが120日など、長く設定されている売掛債権でもファクタリングできるのかを解説します。
支払いサイトが長くともファクタリング可能
支払いサイトが120日と長いと、ファクタリングできないと考えてしまう人がいます。
確かに、支払いサイトが長すぎるとファクタリングできないイメージがあるでしょう。
しかし、実際には支払いサイトが120日であるからといって、ファクタリングできないことはありません。
ファクタリング会社によっては、支払いサイトが長い売掛債権にも対応しています。
そのため、支払いサイトが長い売掛債権だからといってファクタリングを諦める必要はありません。
対応しているファクタリング会社を探し、売掛債権を利用した資金調達を目指してみましょう。
売掛取引のリスクヘッジに役立つ
支払いサイトが長い売掛債権をファクタリングすることで、リスクヘッジに役立ちます。
事前にファクタリング会社から支払を受けておくことで、仮に売掛先が倒産しても現金が手に入るのです。
入金までの期間が長いと、売掛先にトラブルが発生して入金されないリスクが高まるため、これをファクタリングで回避できます。
特に、現在のファクタリングは「ノンリコース契約」と呼ばれるものが大半で、売掛先が倒産しても利用者は責任を負いません。
そのため「120日の間に売掛先にトラブルがあった場合はどのように支払えば良いのか」などと心配しなくて良いのです。
売掛債権をファクタリングするメリット
支払いサイトが120日以上のものを含めて、売掛債権のファクタリングにはメリットがあります。
具体的にどのようなメリットがあるのか解説すると以下のとおりです。
短期間で資金調達できる
ファクタリングを活用することで、短期間での資金調達が可能です。
急いで現金が必要な場合に、ファクタリングは大きなメリットを発揮してくれます。
利用するファクタリング会社にもよりますが、最短で即日の現金化が可能です。
ファクタリングではなく融資を利用すると、契約には時間を要してしまいます。
支払いサイトが120日の売掛債権よりは、短期間で現金を調達できますが、それでもまとまった時間が必要です。
つまり、ファクタリングは、資金調達の選択肢の中でも非常に短期間なものに分類されます。
自信の信用力がほぼ影響しない
ファクタリングの審査は、売掛先を中心に実施されます。
そのため、利用者の信用状態が芳しくなくとも、利用しやすいことがメリットです。
例えば、税金を滞納したり信用情報に問題があったりしても、ファクタリングは利用できます。
融資を受けることは難しいような状況でも、ファクタリングならば現金が手に入る可能性があるのです。
ただ、利用者の信用力が全く確認されていないわけではありません。
例えば、実在する会社であり、本当に取引が存在するのかどうかは確認されます。
とはいえ、これがファクタリングの大前提となる確認事項で、基本的には売掛先が重要なのです。
ネット完結で利用できる
ファクタリング会社によっては、契約手続きがネットだけで完結します。
申し込みから入金まで、オンラインで進められるため、利便性の高さがメリットです。
支払いサイトが120日と長い場合でも、オンラインだけで契約できます。
一昔前のファクタリングは、対面での契約が基本で利便性に欠けるものでしたが、時代の変化とともに気軽に契約できるものへと変化しました。
書類を準備するなど、事前に多少の手間は発生するものの、気軽に利用できる仕組みとなっています。
支払いサイトが120日の売掛債権はファクタリングに適していない
解説したとおり、支払いサイトが120日の売掛債権でも、ファクタリングを依頼することが可能です。
ただ、ファクタリングに対応しているものの、積極的なファクタリングはおすすめできません。
手数料が高くなりがち
支払いサイトの長い売掛債権は、ファクタリング手数料が高くなる傾向にあります。
つまり、ファクタリングすると手元に残るお金が少なくなってしまうのです。
ファクタリングは、資金繰りの改善に役立つ手法ではありますが、手数料が高いと問題になりかねません。
短期的には資金繰りが改善できても、中長期的には、手数料で圧迫される可能性があります。
もちろん、これは一般論でファクタリング会社によって考え方がことなっている点は理解しておきましょう。
例えば、支払いサイトが120日の売掛債権でも手数料を低く設定しているファクタリング会社はあるはずです。
そのため、事前にファクタリング会社の手数料を確認して、最終的に判断しなければなりません。
120日に対応するファクタリング会社は少ない
ファクタリング会社は数多くありますが、支払いサイト120日の売掛債権に対応している会社は限られます。
そのため、ファクタリングによって現金調達したいと考えても、思うように会社が見つからないかもしれません。
例えば、ファクタリング会社が見つかったとしても、希望日までに現金化できないなどです。
ファクタリング会社の数が限られることで、提供されるサービスも限られてしまいます。
現在はファクタリング会社が増え、サービスが充実している状況です。
そのような環境でありながら、選択肢が狭まってしまうことは、デメリットといわざるを得ません。
上限金額が低く設定される場合もある
支払いサイトが長い売掛債権の場合、ファクタリングの上限金額が低く設定される可能性があります。
例えば、通常のファクタリングは1,000万円までの対応でも、120日の売掛債権は500万円までの対応となるなどです。
ファクタリング会社のリスクが大きくなってしまうため、どうしても制限を掛けられてしまうことがあります。
ただ、このような措置が取られているかはファクタリング会社によるため、事前に上限金額についても確認が必要です。
また、同じファクタリング会社を継続的に利用することで優遇されることもあるため、担当者に相談することをおすすめします。
支払いサイトの短い売掛債権からファクタリングすべき
これからファクタリングしたいと考えるならば、支払いサイトの短い売掛債権を選択すべきです。
例えば、支払いサイトが120日ではなく、30日や60日を選択しましょう。
これらの売掛債権を選択することで、ファクタリングのメリットを最大限得られます。
ただ、業界によっては支払いサイトの短い売掛債権が、ほとんど利用されていないのも事実です。
そのため「できるだけ支払いサイトの短い売掛債権を選択する」と理解しておきましょう。
また、ファクタリング会社の中には、特定の業界に特化したものが存在します。
そのようなファクタリング会社であれば、支払いサイトが長くとも、良い条件でファクタリングしてもらえるかもしれません。
支払いサイトが120日など長い業界ならば、特化した会社を探してみることも重要です。
支払いサイトが120日の売掛債権はファクタリングできるかのまとめ
支払いサイトが120日と長い場合でも、売掛債権をファクタリングすることが可能です。
資金繰りが悪化し早期に現金が必要ならば、ファクタリングで現金調達すると良いでしょう。
ファクタリング会社によっては、最短即日で、売掛債権を現金化できます。
ただ、支払いサイトが120日と長い場合、手数料が高くなりがちです。
手元に残る現金が少なくなるため、その点は注意して利用するようにしましょう。