ファクタリングは契約書なしでも利用可能!選ぶポイントや注意点も解説
ファクタリングは売掛先との契約書なしでも利用できます。しかし、ファクタリングを利用したことがない場合、スムーズに取り引きできるか不安な方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、契約書なしでファクタリングに申し込むためのポイントや注意点などについて解説していきます。ファクタリングの活用法がわかるので、ぜひ参考にしてください。
目次
契約書なしでもファクタリングに申し込める
ファクタリングに申し込む際、売掛先との契約書を提出することは必須事項ではありません。業者にもよりますが、契約書が無くてもファクタリングは利用できます。一律の制限があるわけではないので、利用前に必要書類についてチェックしてみてください。
ファクタリング会社によって審査基準などが異なるので、自社にあったファクタリングを選びましょう。
契約書なしでファクタリングに申し込むためのポイント
契約書なしでファクタリングに申し込むには、次に紹介するポイントを押さえてください。
契約書が無くても申し込めるファクタリング会社を探す
ファクタリングの取り引きを行う際、売掛先との契約書の提示を求めるファクタリング会社も存在します。このような場合、契約書を必須書類として定めていることが考えられるため、契約書なしで取り引きできないか交渉しても取り合ってもらえない可能性があります。
そのため、契約書が無くても取り引き可能な業者を探すことから始めましょう。
請求書を提出する
ファクタリングに申し込む際、実在する売掛債権であることを証明するために請求書の提出が必要になります。
売掛債権の存在を確認する書類としては、以下も有効です。
• 注文書
• 発注書
• 納品書
契約書なしでもファクタリングの利用は可能ですが、請求書などの書類は必ず要求されます。売掛先との取り引きの内容を裏付けるためにも用意しておきましょう。
請求書・契約書以外の書類を充実させる
以下の書類については必ずしも提出が求められるとは限りませんが、揃えておくことで契約書が無くても取り引きしてもらいやすくなる可能性があります。
• 通帳の写し・入出金明細
• 決算書(法人の場合)
• 確定申告書(個人の場合)
• 発注書・納品書
• 試算表
• 納税証明書 など
特に、過去の取り引きについて把握できる通帳の写しが提示できれば、支払い遅れがないことなどを証明するのに有効です。請求書・契約書以外の書類を複数用意することで、信用できる取り引きであることをアピールしましょう。
契約書を提出できない理由を説明する
ファクタリングを契約書なしで申し込みたい場合、契約書を提出できない理由について説明するのも効果的です。当然ですが、ファクタリング会社はリスクの大きい取り引きを避けようとします。ファクタリング会社に安心して取り引きしてもらうためには、売掛債権・売掛先・自社などについて信用してもらうことが重要です。
特に初回利用のファクタリング会社の場合、丁寧に対応することで信頼関係を築きましょう。
契約書なしで申し込めるファクタリングのメリット
契約書なしで申し込み可能なファクタリングにはどのようなメリットがあるか、詳しく紹介していきます。
審査が早く終わる可能性が高い
契約書が無くても申し込めるファクタリング会社では、審査に時間がかからないケースが多いです。契約書が求められない場合、そもそも必要書類が少ない傾向があります。そのため、書類を確認する時間が短く、申し込みから資金調達までがスムーズです。
書類を準備する時間や労力も削減できるので、急な資金需要にも迅速に対応できます。
オンラインで手続きが完結する場合が多い
オンラインでの手続きに対応しているファクタリング会社は、契約書の提出を要求しない場合が多いです。必要書類をWeb上にアップロードするだけで提出が完了するので、店頭に出向いたり郵送したりする必要もありません。
仕事で忙しい方でも申し込みやすいので、ぜひオンラインで申し込めるファクタリング会社を検討してみてください。
契約書なしで申し込めるファクタリングのデメリット
ファクタリングを契約書なしで申し込む場合、少なからずデメリットもあります。利用する前に必ず押さえておきましょう。
手数料を高めに設定している傾向がある
契約書なしでファクタリングを申し込む場合、手数料に注意してください。
ファクタリングの手数料は、主に取り引きの信用度によって決まります。信用力が高い売掛先の債権で申し込んだとしても、それを裏付ける情報が不足していると信用リスクが高いと判断されかねません。
結果として、手数料を高く設定されてしまう可能性があります。
審査に通過しにくい可能性がある
契約書なしでファクタリングに申し込む場合、審査通過率が下がることが考えられます。
ファクタリング会社としても信用できる相手と取り引きしたいため、提出する書類が多いほど審査に通りやすいのが一般的です。そのため、契約書を提出できないと審査に落ちるリスクがあります。
契約書はファクタリングに申し込む上で必須ではありませんが、あった方が審査に通る可能性が高いことを理解しておきましょう。
契約書なしで申し込めるファクタリングの選び方
ファクタリングを契約書なしで申し込むには、柔軟な審査を行っている業者を選ぶ必要があります。ここからは、契約書なしでも対応してもらえるファクタリング会社を選ぶポイントについて解説していきます。
必要書類が用意しやすい
契約書なしでファクタリングを利用したい場合、提出を要求される書類の量・取得難易度は非常に重要です。一般的に、必要書類が少ないファクタリング会社では、契約書の提出を求めない場合も多いです。
また、必要書類の中に発行に時間がかかるものや取り寄せなければいけないものが含まれていた場合、すぐに資金調達するのは難しいでしょう。スムーズに事業資金を得るためにも、必要書類が用意しやすいファクタリング会社を選ぶことをおすすめします。
フリーランス・個人事業主も利用可能
契約書なしで申し込み可能なファクタリング会社の特徴として、フリーランスや個人事業主でも申し込めることが挙げられます。
フリーランスや個人事業主は法人に比べて信用度が低く、保有している売掛債権も少額である場合が多いです。資金の未回収リスクが高い上に利益が少ないので、個人とは取り引きしないファクタリング会社も少なくありません。
そのため、フリーランスや個人事業主でも利用できるファクタリング会社は、契約書なしでも取り引きしてもらえる可能性が高いです。
さまざまなプランが用意されている
複数のプランを用意している場合、柔軟な対応をしてくれるファクタリング会社の可能性があります。
たとえば、以下のように利用者に合わせたプランを用意している場合は要チェックです。
• 急に資金が必要になった方に向けたスピード重視のプラン
• 初めて利用する方でも安心して申し込めるリーズナブルなプラン
• 多額の資金が必要になる業種の方に向けた限度額がないプラン
このようなファクタリング会社は、多くの事業者が利用しやすいように審査の窓口を広くしているため、契約書なしでも申し込める傾向があります。
契約書なしで申し込めるファクタリングの注意点
契約書が無くても申し込み可能なファクタリングについて、注意すべきポイントをまとめました。ファクタリングを検討する前に、よく確認しておきましょう。
請求書のみで利用することはできない
ファクタリングで必須なのは請求書(売掛債権を証明できるもの)なので、契約書なしでも利用できます。
ただし、請求書だけ用意しても利用できません。請求書だけではファクタリング会社が十分な審査を行えないため、申込者の経済状況や売掛先についてわかる書類を提出する必要があります。
また、請求書がないからといって偽造するのは絶対にやめましょう。
初めて利用する場合は必要書類が多くなりやすい
初回利用は必要書類が多くなる傾向があります。
利用実績がないファクタリング会社の場合、自社や売掛先が信用できる相手かチェックします。そのため、請求書以外にも決算書や納税証明書などの提出を要求されるケースも珍しくありません。
何度も利用して信頼関係を築くことができれば、審査をスムーズに行なってもらいやすいです。
二重譲渡に気をつける
複数のファクタリング会社を利用する際は、二重譲渡に注意してください。ファクタリングにおける二重譲渡とは、一つの売掛債権を複数の業者に買い取ってもらう違法行為です。
二重譲渡を防ぐ方法として「債権譲渡登記」がありますが、契約書なしで申し込めるファクタリングでは求められない可能性があります。また、登記にかかるコストは利用者が負担するケースがほとんどです。
故意で無くても刑事罰の対象となるので、契約前に必ず確認しましょう。
必要書類が少なすぎる場合は注意が必要
必要書類が少ないと、書類を用意する手間が省けたり審査がスムーズだったりします。一見良いことのように思いますが、必要書類が極端に少ない場合は注意が必要です。
書類の提出を求められるのには必ず理由があり、重要な取り引きほど要求される書類は多くなります。そのため、必要書類があまりにも少ない場合はしっかりと審査が行われていない可能性が高いです。
のちに重大なトラブルにつながる可能性があるため、取り引きするファクタリング会社はしっかり見極めるようにしましょう。
契約書なしのファクタリングのまとめ
契約書なしでも利用できるファクタリング会社はあります。業者によって提出が求められる書類や審査基準が異なるので、事前に確認してみましょう。
契約書が無くても利用可能なファクタリング会社は、オンラインで手続きできる・入金が早い・フリーランスでも申し込めるなど、対応が柔軟な傾向があります。ぜひ自社にあったファクタリング会社を探してみてください。