ブラックリストでもファクタリングが利用できる2つの理由とは?審査に落ちるケースを解説
一般的に、ブラックリスト状態になると借入はできません。
資金調達がむずかしくなるので、ブラックリストに載らないように気を付けている事業者は多くいるでしょう。
しかし、ファクタリングはブラックリストでも利用可能です。
ではなぜファクタリングは、ブラックリストでも利用できるのでしょうか。
この記事では、ブラックリストでもファクタリングが利用できる2つの理由について解説していきます。
また、審査に落ちるケースも合わせて紹介するので、ブラックリスト状態の事業者はぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
目次
ブラックリストとは
ブラックリストとは、信用情報に登録されている事故情報を指します。
「リスト」という名称が付けられていますが、実際にブラックリストというリストがあるわけではありません。
ブラックリスト状態になる条件の一例はこちらです。
・クレジットカードや携帯電話料金などの支払いができなかった
・自己破産や任意整理をおこなった
上記の条件に該当した場合「この人はお金の管理ができないから、信用できない」とみなされてしまいます。
結果的に信用を失ってしまい、借入ができなくなってしまうのです。
ブラックリスト状態の弊害
ブラックリスト状態になると、下記のような弊害が生じます。
・住宅ローンの審査に通らない
・新しいクレジットカードの作成ができない
・融資を受けられない
ブラックリスト状態になっても、よいことは何もありません。
事故情報が削除される期間
ブラックリスト状態は永久に続くわけではありません。
事故情報は5年から10年で削除されます。
いくら事故情報が削除されるとしても、5年や10年待つのは大変です。
ブラックリスト状態にならないように、しっかりとした返済計画を立てておくとよいでしょう。
ブラックリストでもファクタリングが利用できる2つの理由
ブラックリスト状態になると、借入ができません。
そのため、資金調達がむずかしくなるのですが、ファクタリングの利用は可能です。
なぜ、ブラックリストでもファクタリングは利用できるのでしょうか。
ブラックリストでもファクタリングが利用できる2つの理由について、見ていきましょう。
1. ファクタリングは借入ではない
2. 売掛先の信用度が重視される
1.ファクタリングは借入ではない
ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、支払期日前に現金化するサービスです。
ファクタリングは借入ではないので、ブラックリスト状態でも利用できるのです。
2.売掛先の信用度が重視される
ファクタリングの審査で重視されるのは、売掛先の信用度です。
ファクタリングでは原則として償還請求権がない契約を結びます。
ファクタリング会社は売掛金を回収できなければ、損失を被ってしまいます。
そのため、売掛先の支払能力や経営状態などを確認して、売掛金を回収できるかどうかを判断しているのです。
ファクタリングの利用者がブラックリスト状態でも問題はありません。
しかし、売掛先がブラックリストに載っている場合は、利用できない可能性が高まるでしょう。
ファクタリングの審査に落ちるケース5選
ファクタリングはブラックリスト状態でも利用できます。
しかし、審査に通らなければファクタリングの利用はできません。
ここからは、ファクタリングの審査に落ちるケースを5つ解説していきます。
1. 売掛先に貸し倒れリスクがあると判断された
2. 売掛債権の支払期日が長い
3. 利用するファクタリング会社とトラブルがあった
4. 売掛先が反社会的勢力である
5. ファクタリング会社の最低買取額に達していない
1.売掛先に貸し倒れリスクがあると判断された
先述したように、ファクタリング会社は売掛先の支払能力や経営状態などをチェックします。
売掛先に貸し倒れリスクがあると判断した場合、ファクタリングの審査に通る可能性は低いでしょう。
審査に通過するためにも、信用度の高い売掛債権で買取依頼をしましょう。
2.売掛債権の支払期日が長い
売掛債権の支払期日が長いと、ファクタリング会社は売掛金の未回収リスクを負うこととなります。
ファクタリング会社としては、できるだけリスクの高い取引はしたくありません。
リスクとリターンを比較した結果、リスクが高いと判断して断ってしまうのです。
3.利用するファクタリング会社とトラブルがあった
利用するファクタリング会社とトラブルがあった場合、断られてしまう可能性が高いです。
ファクタリング会社としては、トラブルがあった利用者と再度取引をしたいとは思いません。
過去にトラブルがあった利用者は、ファクタリング会社のブラックリスト入りをしているでしょう。
過去にトラブルがあったファクタリング会社と、再度取引ができると思わない方がよいです。
4.売掛先が反社会的勢力である
ファクタリング会社が反社会的勢力の売掛債権を買い取ってしまうと、接点を持つこととなります。
売掛先が反社会的勢力であると判明した時点で、買取はできません。
また、売掛先が反社会的勢力だということは、ファクタリングの利用者は接点を持っている証明となります。
ファクタリング会社としても、反社会的勢力と接点のある事業者と取引をしたいとは思わないでしょう。
5.ファクタリング会社の最低買取額に達していない
ファクタリング会社は最低買取額を設定しているケースが多いです。
最低買取額はファクタリング会社によってさまざまであり、50万円としているケースがあれば、100万円以上のケースもあります。
もし最低買取額を100万円以上としているファクタリング会社に、額面が50万円の売掛債権の買取を依頼したとしても、審査に落ちてしまいます。
ブラックリストでファクタリングを利用するメリット3選
ブラックリスト状態で資金調達が必要となった際は、ファクタリングの利用をおすすめします。
では、ファクタリングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
下記の3つのメリットの内容について見ていきましょう。
1. 自社の信用度に自信がなくても利用可能
2. 現金化のスピードが早い
3. 信用情報に登録されない
1.自社の信用度に自信がなくても利用可能
先述しましたが、ファクタリングは売掛先の信用度の高さが重要です。
自社の信用度はほとんど審査に影響しません。
ただし、ファクタリングの利用者の人柄を見られるケースもあります。
信用度が高い売掛債権を保有しているからといって、横柄な態度で対応しないようにしましょう。
2.現金化のスピードが早い
ファクタリングは売掛債権を現金化するスピードが早い特徴があります。
今すぐにでも資金を用意したい事業者は、ファクタリングが適しています。
3.信用情報に登録されない
ファクタリングは売掛債権を現金化するサービスなので、信用情報に登録されません。
将来的には銀行の融資を利用したいと考えている事業者も、問題なく利用できます。
ファクタリングのブラックリストに関するまとめ
ファクタリングは借入とは異なるサービスなので、ブラックリストに載っている状態でも利用可能です。
クレジットカードや携帯電話料金などの支払いが遅延したり、自己破産や任意整理をおこなったりすることで、ブラックリスト状態となります。
ブラックリスト状態では、住宅ローンの審査に通らない、新しいクレジットカードの作成ができないなどの弊害が生じます。
ブラックリストに載ってしまい、借入が利用できなくなった事業者は、ファクタリングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。