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注文書買取ファクタリングとは?仕組みや審査に通るコツを解説

資金調達といえば融資が一般的ですが、別の選択肢としてファクタリングの需要が高まっています。経済産業省にも推奨されており、利用する企業も増えています。ファクタリングは、納品後に発生する売掛金を現金化するサービスです。しかし、近年はより早く売掛金を資金化できるサービスとして、注文書買取ファクタリングもあります。請求書ではなく注文書を使い現金化できるため、早急に資金が必要な際に重宝するサービスです。本記事では、注文書買取ファクタリングの仕組みや、審査に通るコツなどについて詳しく解説します。

注文書買取ファクタリングとは?

注文書買取ファクタリングは、受注した注文書をもとに、将来の売上を前提に資金調達を行う手法です。注文を受けたものの、原料を購入する資金が不足している場合に利用されます。業者が注文書を買取った後、そこから手数料を差し引き利用者に支払われます。売掛金の支払期日になると、売掛先から利用者へ支払われるため、それを業者へ送金したら取引は完了です。利用の流れは、次のようになります。

●売掛先から注文書を受取る
●注文書を業者に提示して、資金調達を申請する
●業者が、注文書の信頼性や売掛先の信用力を評価する
●審査に通れば、注文書の金額から手数料を差し引いた金額が支払われる
●売掛先から注文書の代金が入金されたら、業者へ入金する

一般的なファクタリングとの違い

一般的なファクタリングとは、どのような違いがあるのでしょう。主な違いは、次の2つです。

●必要な書類
●利用できるタイミング
●リスク

では、それぞれの違いについて見てみましょう。

必要な書類

一般的なファクタリングでは、納品完了後に発行される請求書が必要であるものの、注文書買取では、受注後に発行される発注書があれば利用できます。また、注文書が発行されていなくても、仕事の受注を証明できれば利用可能です。

利用できるタイミング

通常のファクタリングは、納品後請求書を発行したタイミングで利用でき、本来の売掛金の支払期日よりも30日~60日早く受け取れます。しかし、注文書買取は請求書を発行したタイミングで利用できるため、本来の支払期日よりも120日~180日早められます。

リスク

注文書買取ファクタリングは取引が未完了であり、商品やサービスを提供するリスクや、顧客が注文をキャンセルするリスクがあるため、ファクタリング会社は慎重に審査を行います。通常のファクタリングは、    取引が完了し、売掛先が支払う意思を持つ請求書が対象のため、支払いの見込みが立てやすいでしょう。

注文書買取ファクタリングのメリット

メリットの多い資金調達方法ですが、主な利点としては次の4つがあげられます。

●受注段階で資金調達が可能
●支払いサイトが長い売掛金にも対応
●売掛先に知られない
●売掛金回収不能でも弁済不要

では、それぞれのメリットについて見てみましょう。

受注段階で資金調達が可能

メリットは、請求書が発行されるまで待つ必要はなく、受注が確定した時点で資金調達できることです。資金化までの時間を短縮できるため、資金が足りず新規や追加受注の機会を逃すリスクも防げます。新規案件を受注しても、納品・入金までも期間が長いと、資金繰りが不安になるケースも少なくありません。受注を受けた時点で資金化できるため、余裕を持って受注案件に取り組めるでしょう。

支払いサイトが長い売掛金にも対応

支払いサイトが長い売掛金に対応しているのもメリットです。支払いまでの期間が長い売掛金は、入金されるまでの資金繰りに苦労することがあります。とくに、建設業界は支払いサイトが長いのが一般的で、黒字倒産になるリスクもあります。支払期日よりも早く現金化できるため、支払いサイトが長くても安心です。

売掛先に知られない

売掛先に知られないのも、メリットに数えられます。利用者と業者の2社間で契約を結ぶため、売掛先に利用を知られません。売掛先から、資金繰りに困っていると勘繰られ、取引に悪い影響を与えるリスクも防げます。

売掛金回収不能でも弁済不要

メリットは、原則として償還請求権無しの契約を結ぶことです。そのため、売掛先の倒産や経営悪化などで売掛金を回収できなくても、業者から受け取った資金の弁済義務はありません。売掛先の倒産などに影響されず、安心して事業が続けられます。

注文書ファクタリングのデメリット

注文書ファクタリングの主なデメリットは、次の4つです。

●手数料が高め
●審査が厳しめ
●対応のサービスが少ない
●個人事業主が利用しにくい

では、それぞれについて詳しく解説します。

手数料が高め

デメリットは、通常のファクタリングと比較して手数料が高めなことです。納品されていない時点で注文書を買取るため、注文がキャンセルされる可能性も否めません。納品後に売掛金を買取るよりも、リスクが高くなります。そのため、手数料が高くなってしまうのです。ただし、手数料はそれぞれの業者が自由に設定できるため、業者間で変動します。複数の業者から見積もりを取り、適正な手数料の業者を選ぶことが大切です。

審査が厳しめ

審査が厳しめであるのも、デメリットです。納品前に売掛金を資金化するため、どうしても業者のリスクが高くなります。原則的に償還請求権無しで契約を結ぶため、売掛先が支払い不能になった場合、そのリスクを負うのは業者です。そのため、売掛先の信用力を確認するために、審査が厳しめになります。通常のファクタリングなら審査に通るのに、注文書買取ファクタリングには通らないこともあるのです。

対応のサービスが少ない

対応のサービスが少ないのも、デメリットに数えられるでしょう。比較的新しいサービスなので、選択肢が限られるのです。サービスを展開している業者が少なく、その中から条件の良いところを選ぶのは大変です。条件の合う業者を見つけるまでに、時間がかかるかもしれません。条件が悪いと、結果的に資金繰りを苦しくすることになりかねないため、慎重に検討してください。

個人事業主が利用しにくい

個人事業主が利用しにくいのも、デメリットの1つです。個人事業主が利用できるサービスもありますが、基本的には法人向けのサービスとして展開しています。個人事業主は信用力が低いため、申し込みを受け付けていないところが多いのです。しかし、個人事業主に対応する業者も増えているため、利用しやすくなると予想されます。

注文書買取ファクタリングがおすすめのケース

注文書買取ファクタリングがおすすめのケースは、次の通りです。

●入金までが長い案件を受注したいケース
●黒字倒産のリスクがあるケース

では、それぞれのケースについて見てみましょう。

入金までが長い案件を受注したいケース

納品・入金までに時間がかかる大型案件は、ビッグチャンスであるため、ぜひとも受注したいものです。しかし、資金繰りが悪くなるリスクがあるため、中小企業にとっては頭を悩ませる案件でもあります。利用すれば、受注後すぐに資金調達できるため、運転資金の捻出に苦労するリスクがなくなります。必要な設備を投資したり、資材を調達したり、人材を確保したりできるでしょう。

黒字倒産のリスクがあるケース

黒字倒産とは、売上があるのに手元の資金が不足し、倒産することを指します。売掛金回収が遅延したり、売掛金の支払い前に新たな案件を受注したりすることで、手元の資金が枯渇してしまうのが原因です。注文書買取ファクタリングを利用すると、受注した時点で注文書を使い資金化できるため、資金繰りを改善できます。黒字倒産のリスクがある状態で銀行融資を受けるのは難しいですが、注文書買取ファクタリングなら受けられる可能性が高いでしょう。

注文書買取ファクタリングの審査に通るコツ

審査に通るコツは、次の4つです。

●信用力の高い売掛先の注文書を使う
●長期間の取引がある売掛先を選ぶ
●入金予定日が短めの注文書を選ぶ
●掛け目を意識して額面を抑える

では、それぞれのコツについて詳しく見てみましょう。

信用力の高い売掛先の注文書を使う

審査に通るためには、信用力の高い売掛先の注文書を使うのがコツです。審査では、売掛先の信用力が重視されます。大手企業や公的機関の注文書であれば、倒産の心配も少なく支払い能力が高いと判断されます。信用力の低い売掛先の注文書よりも、審査に通る確率が高くなるでしょう。

長期間の取引がある売掛先を選ぶ

審査に通るコツは、長期間の取引がある売掛先を選ぶことです。審査では、利用者と取引先の取引の期間や回数が重視されます。初めて取引する売掛先の注文書では、審査に通る確率は低いでしょう。長期間取引があることで、その実績が売掛先の支払い能力を証明し、審査に通りやすくなるのです。また、長期間取引が続いていることは、売掛先との関係性が良好であると判断され、業者にとって安心材料になります。

入金予定日が短めの注文書を選ぶ

入金予定日が短めの注文書を選ぶのも、審査に通るコツです。通常は支払期日が6か月までの注文書に対応しており、それよりも支払期日が長くなると売掛金の未回収リスクも高くなるため、審査に落ちる可能性が高くなります。支払期日までの期間が短い注文書を使う方が、審査に通る確率は高くなるでしょう。

掛け目を意識して額面を抑える

掛け目を意識して、額面を抑えることも審査に通るコツです。掛け目とは、売掛金の買取対象となる歩合で、90%や80%など設定できます。掛け目の低い方が、業者のリスクも低いため、審査に通る確率が上がります。しかし、掛け目を低く設定しすぎると、目標とする資金を調達できない可能性があるので注意が必要です。できるだけ掛け目を押さえながらも、必要な資金が調達できる売却額に設定しましょう。

注文書買取ファクタリングの利用が多い業種

利用が多い業者は、次の2つです。

●建設業
●製造業

では、それぞれの業種で利用される理由について詳しく見てみましょう。

建築業

建築業は、売掛金が支払われるのは後期完了後であるのが一般的です。そのため、複数の売掛金が、資金化できない状態が継続することがあります。建築業では、プロジェクトが完了するまでに1年以上かかることもあるため、新規で受注が入っても資材を購入できないことがあるのです。利用すれば、発注書を使い資金調達できるため、新たな案件を受注できます。

製造業

製造業は、受注しても原材料の仕入れなどにコストがかかるため、売掛金の支払期日前の発注に二の足を踏むこともあるでしょう。また、新しい設備投資が必要になることもあります。利用すると、運転資金を効率的に確保できます。

注文書買取ファクタリングについてのまとめ

注文書買取ファクタリングは、通常のファクタリングよりも早く資金調達できるのがメリットです。しかし、その分審査が厳しくなったり、手数料が高くなったりする可能性があります。利用する際は、信用力が高く長期的に取引のある売掛先の注文書を利用し、掛け目を低く設定すると審査に通る確率が高いでしょう。資金繰りを改善するために、上手に活用してください。