即日入金対応のファクタリングは審査なしで利用可能!?―即日入金でも審査なしではない理由を解説
オンラインファクタリングのサービス提供事業者に中には申込した日の即日入金に対応しているところがたくさんあります。
オンラインファクタリングに興味がある方の中には即日入金に対応しているので審査なしで利用できると考えている方がおられますが、実際は即日入金可能なオンラインファクタリングでも審査はあります。
そこで、このコンテンツ記事では即日入金可能なオンラインファクタリングが審査なしで利用できない理由、即日入金対応のオンラインファクタリングの審査方法、オンラインファクタリングのおすすめ利用シーンなどを紹介します。
目次
そもそもオンラインファクタリングとは?
オンラインファクタリングとはファクタリングに必要な申込・書類提出・審査・審査結果の通知・契約・入金といった手続きすべてをオンライン上で完結できるサービスのことです。
即日入金可能なオンラインファクタリングにおける申込から資金調達完了、その後の売掛金回収までの流れは以下の通りです。
申込:ファクタリング事業者の公式サイトやアプリから申込
書類提出:データ形式で書類をアップロード
審査:AIを採用したオンライン審査
審査結果の通知:メール・電話による通知
契約:電子契約システムを利用した契約
入金:オンラインバンキングでの入金
売掛金の回収:売掛先から売掛金を回収しファクタリング事業者へ引き渡す
ファクタリングは企業や個人事業主が保有する売掛債権をファクタリング事業者へ売却し、その買取代金を受け取ることで資金調達ができるというサービスです。
売掛債権とは、掛取引で発生した代金を売掛先から回収する権利を指します。ファクタリング事業者が売掛債権を買取すれば、ファクタリング事業者が売掛金を回収する権利を有します。
したがって、ファクタリング事業者は売掛先が売掛金を支払う能力を保有しているかどうかを見極めなければなりません。もし売掛金が回収できなければ、新しい債権者であるファクタリング事業者が損害を被ることになるからです。
そのため、ファクタリング事業者は売掛先の支払い能力について審査します。即日入金に対応しているオンラインファクタリングは審査なしで利用できるサービスではありません。
即日入金に対応しているオンラインファクタリングの必要書類
即日入金に対応しているオンラインファクタリングは審査なしでは利用できません。審査のために一般的に以下の書類が必要です。
請求書
売掛金の入金履歴がわかる通帳のコピーもしくは売掛先担当者とのメールのやり取り
本人確認書類
オンラインファクタリングは審査なしではありませんが、審査に必要な書類はとても少ないです。
オンラインファクタリングが即日入金に対応できる理由
ファクタリング事業者の担当者と直接面会し、申込や書類提出、審査をおこなう場合、どうしてもある程度日数がかかります。
一方オンラインファクタリングならすべての手続きがオンライン上で完結できるので、ファクタリング事業者の担当者と直接面会する場合より、すべての手続きが終わるまでの時間を短縮できます。こうした理由から、オンラインファクタリングでは申込した日の即日入金に対応できるわけです。
即日入金に対応しているオンラインファクタリングが審査なしで利用できない理由
多くのオンラインファクタリングが即日入金に対応していますが、それは審査なしで利用できるという意味ではありません。
即日入金に対応しているオンラインファクタリングでも審査が必要な理由は以下の通りです。
審査なしでは売掛先の支払い能力を確認できないから
審査なしでは架空請求の被害にあうかもしれないから
審査なしでは申込者がなりすましではないことを確認できないから
審査なしでは売掛先の支払い能力を確認できないから
審査なしにすれば、ファクタリング事業者は売掛債権の債務者である売掛先の支払い能力を確認することはできません。
支払い能力が低い売掛先の売掛債権を買取するならファクタリング事業者は売掛金が回収できなくなり損害を被るリスクが高まります。
支払い能力に問題がない売掛先の売掛債権だけを買取することで、ファクタリング事業者は売掛金未回収のリスクをできるだけ回避することができ、利益を生む出すことができるわけです。
こうした理由から、即日入金できるファクタリング事業者でも審査なしで利用することはできません。
売掛金の入金履歴がわかる通帳のコピーを見て、ファクタリング事業者は売掛先の売掛金支払い能力を審査するわけです。
審査なしでは架空請求の被害にあうかもしれないから
即日入金に対応しているファクタリング事業者でも審査が必ずあるのは、申込者が架空請求によりファクタリング事業者を騙す意図がないことを確認するためです。
ファクタリング事業者は請求書を見れば売掛債権の存在、売掛金の額、入金期日などを確認できます。しかし、請求書は偽造が可能です。
したがって、請求書だけで売掛債権を買取すれば、偽造請求書を使った悪意ある人によりファクタリング事業者からお金を騙し取られる可能性があります。実際に架空請求書を使いファクタリング事業者からお金を騙し取るケースがあります。
ファクタリング事業者は審査の際に請求書と取引の事実が確認できる通帳のコピーや売掛先担当者とのメールのやり取りを比較します。そうすることで、請求書が偽造されたものではなく確かに存在するものであることを確認するわけです。
審査なしでは申込者がなりすましではないことを確認できないから
即日入金できるファクタリングでも審査なしで利用できないのは、ファクタリング事業者が申込者についてなりすましや反社会勢力ではないことを確認するためです。
ファクタリング事業者は、申込者がなりすましでなく、反社会勢力と関係がないことを確認するため本人確認書類の提出を求めます。
即日入金に対応しているオンラインファクタリングの審査方法
即日入金に対応しているオンラインファクタリングでも審査なしで利用することはできません。そのため審査は一般的にAIを活用したオンライン審査が採用されています。
AIを活用したオンライン審査では、審査基準のアルゴリズムが登録されたAIが申込者や売掛先の情報を分析し点数化します。結果として、人による審査より審査結果の通知が早く判断にブレがありません。
ファクタリング事業者と対面しておこなう審査では、審査結果通知までに最短で1日、場合によっては1週間待つ必要があります。
一方、即日入金のオンラインファクタリングでは、アップロードした書類に問題がなければ最短で30分程度で審査結果が登録したメールアドレスに通知されます。
即日入金対応のファクタリングを活用できるシーン
オンラインファクタリングは審査なしではありませんが、即日入金に対応している事業者がたくさんあります。即日入金対応のオンラインファクタリングが活用できる具体的なシーンとしては以下のものがあります。
資金調達を急いでいる
申込に割く時間を節約したい
近くにファクタリング事業者がない
資金調達を急いでいる
審査なしでの利用はできないとはいえ、最短即日で入金してくれるオンラインファクタリングは資金調達を急いでいるというシーンで活用することができます。
たとえば、「売上の入金がまだ先なのに海外の取引先から急な支払い請求が来た」「手元にある資金に余裕がないのに支払い予定がいくつもある」などの理由で資金が急に必要になることがあります。
即日入金に対応しているオンラインファクタリングを使えば、こうした資金ショートのピンチを回避することが可能です。
申込に割く時間を節約したい
即日入金に対応しているオンラインファクタリングでも審査なしで使うことはできません。審査のために書類を提出する必要があります。しかし、その書類の数はファクタリングの手続きを対面でおこなう場合と比較するととても少ないです。
ちなみに、対面式でファクタリングの手続きをする場合、一般的に以下の書類が必要です。
決算書もしくは試算表
売掛先との取引基本契約書
請求書・見積書・発注書・請求書・納品確認書など
売掛金の入金履歴がある通帳のコピー
登記簿謄本もしくは開業届(申込者が個人事業主や副業の会社員の場合)
印鑑証明書
納税証明書
本人確認書類
オンラインファクタリングは請求書・通帳のコピー・本人確認書類の3種類のみで申込できます。したがって、申込やその準備に割く時間を節約したいという方にはオンラインファクタリングをおすすめします。
近くにファクタリング事業者がない
オンラインファクタリングは近くにファクタリング事業者がないというケースで利用することができます。基本的にオンラインファクタリングのサービス提供エリアは日本全国であり、申込だけなら24時間いつでもどこからでも可能です。
したがって、ファクタリング事業者のオフィスが自社の近くにないので、これまでファクリングで資金調達できなかったという方でも利用できます。
とはいえ、審査なしでは利用できないので、審査に通過できるように売掛金の支払い能力が高い売掛先の売掛債権を持ち込むのがおすすめです。
即日入金対応のオンラインファクタリングを利用する際の注意点
即日入金に対応しているオンラインファクタリングを利用する際には以下の点に注意してください。
申込した曜日や時間によってはその日に入金できないことがある
オンラインでの作業が必要
売掛金回収の責任がある
申込した曜日や時間によってはその日に入金できないことがある
即日入金対応のファクタリングとはいえ、申込した曜日や時間によってはその日に入金できないことがあります。
即日入金対応のオンラインファクタリングを利用する際には、何時までに申込を完了すればその日に入金されるのかを確認してください。
オンラインでの作業が必要
オンラインファクタリングではパソコンやスマホに書類を取り込んでそこからアップロードする、電子契約システムで契約するといったオンラインでの作業が必要です。
申込者がパソコンでの作業や電子契約に不慣れならオンラインファクタリングを利用するのは難しいと感じるでしょう。そうしたケースでは社内のIT知識がある方にサポートを依頼してください。
売掛金回収の責任がある
オンラインファクタリングは基本的に2社間ファクタリングという契約タイプで契約します。基本的にファクタリングの契約が成立すれば、ファクタリング事業者が新しい債権者になるので直接売掛先から売掛金を回収できます。
しかし、売掛先への債権譲渡通知や売掛先からの同意なしで利用できる2社間ファクタリングでは、ファクタリング事業者が直接売掛先から売掛金を回収することはありません。
ファクタリング事業者と利用者との間で、売掛金回収業務についての業務委託契約を結び、利用者はファクタリング事業者から委託を受ける形で売掛先から売掛金を回収します。その後、回収した売掛金をファクタリング事業者へ引き渡してこの業務は完了です。
オンラインファクタリグなら即日で資金調達を完了させることができますが、売掛金を回収しそれをファクタリング事業者へ引き渡す責任がある点に注意してください。
即日入金対応のファクタリングでも審査なしではない点についてのまとめ
オンラインファクタリングの中には即日入金に対応しているところがあります。即日入金とはいえ審査なしで利用できるわけではありません。
売掛先の支払い能力、架空請求ではないこと、申込者の本人確認のために審査が必要です。
審査なしではありませんが、即日入金に対応しているオンラインファクタリングは、急ぎの資金調達手段として使えるので、資金ショートを回避するための手段を確保したいという意向があれば、オンラインファクタリングをぜひご利用ください。