対面不要のファクタリングとは?メリットや注意点、適している事業者の特徴を解説
「ファクタリング会社に行く時間がもったいない」
「できるだけ早く資金調達をしたい」
ファクタリングを利用する事業者は、このような悩みを抱えているケースが多いです。
ファクタリングには対面不要で手続きができる方法があります。
しかし「対面不要のファクタリングについて、よく分からなければ検討できない」と考える事業者も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では対面不要のファクタリングのメリットや注意点、適している事業者の特徴を解説していきます。
目次
対面不要のファクタリングとは
これまでのファクタリングでは対面による取引が一般的でした。
ファクタリングの利用者は、ファクタリング会社の担当者と対面にて面談や契約をする必要がありました。
しかし、対面不要のファクタリングではオンライン上で手続きをおこないます。
申込から振込まで、ファクタリング会社の担当者と対面する必要はありません。
対面不要のファクタリングサービスも増えており、今後も増加していくことが予測されます。
対面不要のファクタリングのメリット6選
対面不要のファクタリングには下記の6つのメリットがあります。
1. 資金調達のスピードが早い
2. 手数料を安くおさえられる
3. 遠方からでも利用可能
4. 時間を問わずに申込ができる
5. 人に見られる心配がない
6. 交通費や郵送費などの費用がかからない
順番に見ていきましょう。
1.資金調達のスピードが早い
対面不要のファクタリングはオンライン上で手続きが完結するため、資金調達のスピードが早いです。
ファクタリング会社へ行く必要がなく、必要書類はアップロードすれば提出できます。
申込の内容や時間帯によっては、最短即日で入金できるファクタリングサービスもあります。
2.手数料を安くおさえられる
対面不要のファクタリングの特徴の一つに、手数料の安さが挙げられます。
対面が必要なファクタリングでは人による審査や契約手続をおこなうため、人件費が発生します。
しかし、対面不要のファクタリングではAIによる審査をおこなうので、多くの従業員を雇う必要はありません。
人件費をおさえることで、手数料を安く設定できるのです。
3.遠方からでも利用可能
ファクタリング会社の多くは東京や大阪などの大都市に所在しています。
そのため、東京から離れた場所で事業をおこなっている事業者は、ファクタリング会社に来社する手間や時間がかかっていました。
しかし、対面不要のファクタリングではオンライン上で手続きをおこなうため、場所を問わずに利用できます。
さらにもし一社に断られてしまったとしても、ほかのファクタリング会社に申込をすることで、すぐに資金調達ができる可能性が高くなります。
4.時間を問わずに申込ができる
対面不要のファクタリングは24時間365日受付しています。
資金繰りが苦しくなったことが分かったタイミングですぐに申込ができるため、スピーディな資金調達が可能です。
ただし、審査や契約がおこなわれるのはファクタリング会社の営業時間内です。
申込をしたからといって、すぐに資金調達ができるわけではない点に注意してください。
5.人に見られる心配がない
ファクタリング会社に来社する際、売掛先の人物に見られてしまう可能性があります。
結果的にファクタリングの利用を知られることとなり「資金繰りが苦しいのではないか」と、今後の取引に悪影響を及ぼすかもしれません。
対面不要のファクタリングならファクタリング会社への来社は不要です。
可能性としては相当低いものだと考えられますが、誰かに見られてしまうリスクをおさえたい事業者に対面不要のファクタリングは適しています。
6.交通費や郵送費などの費用がかからない
ファクタリング会社に来社する際は交通費がかかります。
さらに必要書類を送るときも郵送費がかかるため、コストをおさえたいと考えている事業者も多いことでしょう。
対面不要のファクタリングではオンライン上で取引が完結するので、交通費や郵送費などの費用がかかりません。
さらに売買契約書にかかる印紙税も不要です。
費用をかけずにファクタリングを利用したい事業者は、対面不要で手続きができるファクタリングサービスがおすすめです。
対面不要のファクタリングの注意点4選
対面不要のファクタアリングには多くのメリットがあると解説しました。
しかしいくつかの注意点もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
対面不要のファクタリングの注意点は下記の4つです。
1. 3社間ファクタリングには対応していない
2. 対面不要としているファクタリングサービスが少ない
3. 高額債権の買取ができないケースも
4. ファクタリング会社の雰囲気をつかみにくい
1.3社間ファクタリングには対応していない
対面不要のファクタリングは原則として3社間ファクタリングに対応していません。
3社間ファクタリングはファクタリングの利用者とファクタリング会社、売掛先の3社で契約します。
ファクタリングの契約を締結するためには、売掛先にファクタリングを利用することの同意を得なければなりません。
しかし、売掛先の同意を得る手続きまではオンラインに対応していないため、3社間ファクタリングでは対面の必要があるのです。
3社間ファクタリングを希望している事業者は、対面不要のファクタリングが利用できないと覚えておいてください。
2.対面不要としているファクタリングサービスが少ない
オンラインで手続きができるファクタリングサービスは増えています。
しかし、すべての手続きを対面不要としているファクタリングサービスはまだ少ないです。
そのため、手続きの簡略化には成功しているものの、どこかのタイミングで来社を必要とするケースがあります。
今後は対面不要のファクタリングサービスがさらに増えると予想されますが、まだ時間がかかりそうです。
対面不要のファクタリングサービスの少なさには注意が必要です。
3.高額債権の買取ができないケースも
対面不要のファクタリングサービスでは、高額債権の買取ができないケースもあります。
理由としては、対面不要のファクタリングを導入している会社の規模が小さいことや、人柄が判断しにくいなどが影響しています。
高額債権の買取を希望している事業者は、ファクタリング会社が設定している売掛債権の買取上限額を確認しておくとよいでしょう。
4.ファクタリング会社の雰囲気をつかみにくい
対面不要のファクタリングでは来社の必要がないかわりに、ファクタリング会社の雰囲気をつかみにくいです。
対面での面談をするのであれば、ファクタリング会社の担当者や社内の雰囲気を感じ取れます。
対応のよさや人柄などを見てから利用するかどうかを決めたい事業者にとっては、判断がしづらいと感じてしまうかもしれません。
オンライン上で面談ができるファクタリングサービスもありますが、雰囲気を感じ取ることはむずかしいでしょう。
対面不要のファクタリングが適している事業者の特徴3選
対面不要のファクタリングが適している事業者の特徴は、こちらの3つです。
1. 事業が忙しく時間が取れない
2. 地方で事業を営んでいる
3. できるだけ早い資金調達を望んでいる
対面不要のファクタリングの利用を検討している事業者は、上記の特徴に該当しているかどうかを確認してみてください。
1.事業が忙しく時間が取れない
対面不要のファクタリングは来社する手間や時間の削減につながります。
また、必要書類はオンライン上で送付できるため、発送手続も必要ありません。
事業に追われて忙しい事業者も、対面不要のファクタリングなら短時間で手続きが完了します。
2.地方で事業を営んでいる
対面不要のファクタリングはオンライン上で手続きができます。
インターネットがつながる場所であれば、どこにいても利用ができるため場所を選びません。
東京や大阪のような大都市から離れている場所で事業を営んでいても、問題なく資金調達ができます。
3.できるだけ早い資金調達を望んでいる
ファクタリングは資金調達のスピードが早く、資金繰りを早急に改善したい事業者に選ばれているサービスです。
対面が必要なファクタリングサービスでも資金調達のスピードは早いのですが、対面不要となればさらに短時間で手続きが完了します。
最短即日で取引ができる可能性もあるので、資金繰りに苦しんでいる事業者は対面不要のファクタリングがおすすめです。
なお、少しでも早く振込をしてもらいたいのであれば、下記のポイントをチェックしておいてください。
・必要書類を用意しておく
・午前中に申込をすませておく
・最短即日で取引できるファクタリングサービスを選ぶ
対面不要のファクタリングサービスを選ぶポイント4選
対面不要のファクタリングサービスを選ぶ際は、下記の4つのポイントを確認しておくとよいでしょう。
1. 申込から振込までにかかる時間
2. 手数料
3. 売却したい売掛債権額
4. 対象者
1.申込から振込までにかかる時間
申込から振込までにどれくらいの時間がかかるのかをチェックしてください。
取引にかかる時間は利用するファクタリングサービスによって異なります。
資金調達の緊急度に合わせて選ぶとよいでしょう。
2.手数料
対面不要のファクタリングは人件費をおさえられることで、手数料が低めに設定されているケースが多いです。
できるだけ手数料が低いファクタリングサービスを選ぶことをおすすめします。
なお、手数料がどれくらいかかるのかは、審査を通過したあとに提示されます。
ファクタリングサービスの公式サイトに手数料の目安が記載されているので、参考にしてください。
3.売却したい売掛債権額
ファクタリングサービスによって、買取を可能としている売掛債権額が異なります。
先述したように、対面不要のファクタリングでは高額債権に対応していないことも考えられます。
保有している売掛債権額に対応しているかどうかを確認しておくと、スムースに手続きが進められますよ。
4.対象者
ファクタリングサービスはすべての事業者を対象としているわけではありません。
法人は利用できるものの、個人事業主を対象外としているファクタリングサービスがあります。
法人は気にしなくても問題ないのですが、個人事業主で対面不要のファクタリングサービスを利用しようと考えているのであれば、対象者を確認しておきましょう。
対面不要のファクタリングを利用する流れ
対面不要のファクタリングを利用する流れは、こちらを参考にしてください。
1. 相談・申込
2. 必要書類のアップロード・送付
3. AIによる審査
4. 契約の締結
5. 入金
1.相談・申込
まずは対面不要のファクタリングサービスの公式サイトにアクセスして、相談や申込などをおこなってください。
24時間365日対応しているため、資金調達が必要なタイミングで利用できる点がメリットといえます。
申込時には会社名や代表者の氏名などを入力します。
入力する内容に誤りがあると、審査のスピードに悪影響を及ぼす可能性があるので注意してください。
2.必要書類のアップロード・送付
申込をしたあとは、ファクタリング会社の担当者から連絡が入ります。
ヒアリング後、必要書類の案内があるので提出してください。
審査に必要な書類の一例はこちらです。
・通帳のコピー
・成因資料
・決算報告書
・基本契約書
・身分証明書
・試算表
・税金・社会保険関係の書類(個人事業主)
・確定申告書(個人事業主)
事前にPDF化しておけば、すぐに審査に進めますよ。
3.AIによる審査
必要書類の提出後はAIによる審査がおこなわれます。
審査時間は早く、数十分から数時間もあれば終わるケースが多いです。
4.契約の締結
審査に通過すると、契約条件を提示されます。
契約条件に納得ができる場合は契約の締結に進みます。
契約はオンライン上で完結するため、サインや印鑑は必要ありません。
5.入金
契約を締結すると、ファクタリング会社から売掛債権を買取した金額が振り込まれます。
振り込まれる金額は手数料が引かれている点に注意してください。
後日、売掛先から売掛金が振り込まれるので、ファクタリング会社に返済をします。
支払期日を忘れないように確認しておきましょう。
対面不要のファクタリングに関するまとめ
対面不要のファクタリングはオンライン上で手続きをおこなう便利な資金調達方法です。
資金調達のスピードが早い、手数料を安くおさえられる点などがメリットといえます。
しかし、原則として3社間ファクタリングに対応しておらず、高額債権の買取がむずかしいケースもある点に注意してください。
対面不要のファクタリングは事業が忙しく時間が取れない、地方で事業を営んでいる事業者におすすめです。
対面不要のファクタリングサービスを適切に利用して、円滑な資金調達をしてみてはいかがでしょうか。