ファクタリングの営業電話は信頼できる?悪徳業者の見分け方や電話の断り方について解説
ファクタリングが認知されていく中、ファクタリング会社から営業電話がかかってくる機会が増えてきました。
電話を受けた事業者としては「この営業電話は信用してもよいのか」と悩んでしまうかもしれません。
そこで、この記事ではファクタリングの営業電話は信頼できるのかという内容について解説していきます。
また、悪徳業者の見分け方や営業電話の断り方も紹介していくので、しっかりと覚えておきましょう。
目次
ファクタリングの営業電話は信頼できるのか
ファクタリングを利用する際は、ご自身でファクタリング会社を調べてから申し込む方法が一般的です。
ただ、ファクタリング会社は顧客を確保するために、営業電話をかけることがあります。
果たしてファクタリングの営業電話は信頼できるのでしょうか。
信頼性を確認するため、下記の2つの内容について見ていきましょう。
1. ファクタリング会社が営業電話をかけること自体は問題ない
2. 注意すべきなのは営業電話をかけてくる悪徳業者
1.ファクタリング会社が営業電話をかけること自体は問題ない
ファクタリングに限らず、さまざまな業種では営業電話をかけます。
電話で営業をすることに対しての違法性はないため、営業電話自体は問題ありません。
ファクタリング会社は慈善事業をしているわけではないので、顧客を獲得する必要があります。
ファクタリングの利用者を見つけるために、積極的に営業電話をかけるファクタリング会社があってもおかしくはないでしょう。
2.注意すべきなのは営業電話をかけてくる悪徳業者
ただし、ファクタリングの営業電話をしてくるのは優良業者だけではありません。
ファクタリング会社を装った悪徳業者から営業電話がかかってくる可能性もあります。
悪徳業者は手当たり次第に電話をかけて、事業者にファクタリングを持ちかけてきます。
そのまま契約をしてしまうと、高額な手数料を支払うことになりかねません。
そもそも、ある程度の知名度があるファクタリング会社は、営業電話をかけずとも申込があるはずです。
営業電話をかけてくるファクタリング会社を疑わずに契約することは避けましょう。
営業電話をかけてくる悪徳業者の見分け方7選
営業電話をかけてくるファクタリング会社が悪徳業者かどうかを見分けるのはむずかしいです。
しかし、悪徳業者と契約をしてしまうとトラブルに発展する可能性が高いため、できるだけ避けたいものです。
そこで、ここからは営業電話をかけてくる悪徳業者の見分け方を7つ紹介していきます。
ファクタリングの営業電話がかかってきたときは、下記の見分け方を思い出してみましょう。
1. 携帯電話番号からかかってくる
2. 公式サイトがない
3. 手数料が相場よりも高すぎる
4. 契約書を作成しない
5. 法人登記をしていない
6. 審査は不要だと契約を急かしてくる
7. 融資をすすめられる
1.携帯電話番号からかかってくる
一般的なファクタリング会社は固定電話を引いています。
固定電話から営業電話がかかってくるぶんにはそこまで心配はありませんが、注意しておきたいのは携帯電話番号です。
携帯電話番号からファクタリングの営業電話をかけてくるのは、何かしらの理由があるのかもしれません。
・所在地を転々としており、固定電話を引く余裕がない
・所在地を知られたくない
また、携帯電話番号を違法行為に用いる悪徳業者もいます。
違法行為に使われる携帯電話はトバシと呼ばれています。
携帯電話番号からかかってくる営業電話は、悪徳業者の可能性を疑いましょう。
2.公式サイトがない
ファクタリング会社は公式サイトを開設して、ファクタリングの利用者から連絡が来るのを待ちます。
ファクタリング会社にとって公式サイトがないことは致命的であり、一般的には考えられません。
このように重要な公式サイトがないファクタリング会社は、どのように顧客を確保しているのでしょうか。
もしかしたら営業電話をかけて契約を結び、相場よりも高い手数料を取ってもうけている悪徳業者なのかもしれません。
ファクタリング会社の名称をインターネットで調べ、公式サイトが見つからなければ悪徳業者の可能性があります。
3.手数料が相場よりも高すぎる
ファクタリングの手数料は高くても20%程度です。
契約形態別の手数料を見てみると、2社間ファクタリングで10%から20%、3社間ファクタリングで2%から10%程度といわれています。
もし20%以上の手数料がかかる場合は悪徳業者かもしれません。
営業電話を受けた事業者がファクタリングの手数料の相場を知らなければ、そのまま契約をしてしまう可能性があります。
手数料の相場を把握しておき、20%以上の手数料を提示されたときは断りましょう。
4.契約書を作成しない
ファクタリングの契約は「債権譲渡契約」です。
契約をする際に契約書を作成します。
契約書がなければ契約内容を確認できないため、トラブルとなった際に長期化する可能性があります。
さらに、債権譲渡契約と見せかけて「金銭消費貸借契約」を結ばせられるケースも考えられます。
この金銭消費貸借契約は金銭の貸し借りに関する契約です。
ファクタリングは売掛債権の売買をおこなうだけなので、金銭の貸借にはあたりません。
契約書を作成しないと分かった時点で、契約はしないようにしましょう。
5.法人登記をしていない
会社を設立すると法人登記をおこないます。
法人登記をすることで、第三者も会社の所在地や事業の内容などを確認できるようになります。
法人登記をしていない個人事業主でもファクタリングは可能です。
しかし、ほとんどのファクタリング会社は法人としてファクタリングをしています。
また利用者側からすれば、会社概要が分からなければ不安に感じるでしょう。
法人登記を調べる際は、ファクタリングを持ちかけてきた会社を、国税庁の「法人番号公表サイト」で検索してみましょう。
もし法人番号公表サイトで該当しなければ、契約を見送った方がよいでしょう。
6.審査は不要だと契約を急かしてくる
ファクタリングを利用する際は審査があります。
ヒアリングや必要書類を提出したのち、審査に通過すれば売掛債権の現金化が可能となります。
ファクタリングの審査は売掛先や売掛債権の信用度をチェックする大切な作業です。
売掛金が回収できなければファクタリング会社は損失を被るため、入念に審査をおこないます。
審査を不要として早く契約を結ぼうとしている場合、悪徳業者の可能性が極めて高いです。
審査のないファクタリングは利用しないと覚えておきましょう。
7.融資をすすめられる
はじめはファクタリングの話をしつつ、徐々に融資をすすめてくるケースです。
このように融資をすすめてくるのは悪徳業者の手口です。
巧妙な話にだまされないように注意しましょう。
ファクタリングの営業電話の断り方3選
営業電話を断るのが苦手な事業者はいます。
また、話を聞いているうちに相手のペースに持ち込まれてしまい、断るタイミングを逃すことも珍しくありません。
ここからは、ファクタリングの営業電話の断り方を解説していきます。
下記の3つの断り方を参考にして断ってみましょう。
1. 必要ないと端的に話して電話を切る
2. 売掛債権がないと伝える
3. 最終手段は特定商取引法の話を切り出す
1.必要ないと端的に話して電話を切る
そもそもファクタリングを利用する気がないのであれば、話を聞く必要はありません。
「必要ありません」「結構です」と端的に話して電話を切りましょう。
あいまいな返事をしてしまうと「このまま話せば契約できるかもしれない」と相手に思われてしまうかもしれません。
はっきりと必要ないことを伝えて電話を切れば、よほどのことがない限りは営業電話をしてこないでしょう。
2.売掛債権がないと伝える
ファクタリングは売掛債権があってはじめて売買が成立します。
そもそも売掛債権がなければファクタリングができません。
もし売掛債権がないと伝えても食い下がってくる場合は、悪徳業者の可能性が高まります。
3.最終手段は特定商取引法の話を切り出す
上記の2つの断り方でも諦めない場合は、最終手段として特定商取引法の話を切り出しましょう。
しつこい営業電話は特定商取引法の適用範囲となります。
「この営業電話は特定商取引法に抵触します」と伝えてみましょう。
特定商取引法の話を切り出せば諦めてくれるはずです。
ファクタリングの営業電話に関するまとめ
ファクタリングの営業電話は疑った方がよいです。
悪徳業者が営業電話をかけてきている可能性があります。
悪徳業者の見分け方には携帯電話番号からかかってくる、公式サイトがないなどがあります。
また営業電話がかかってきた際の断り方は、必要ないと端的に話して電話を切る、売掛債権がないと伝えるなどを試してみるとよいでしょう。
ファクタリングを利用する際は、ご自身でファクタリング会社を探す方法がおすすめです。
営業電話に注意して、悪徳業者を見抜けるようになりましょう。