少額でもファクタリングの利用はできる？ファクタリング会社選びのポイントやコツを解説
「ファクタリングで少額の売掛債権の買取はできるのか知りたい」
「少額の売掛債権を買い取ってもらえるファクタリング会社をどのように選べばよいのかが分からない」
少額の売掛債権を現金化したい事業者には、上記のような悩みを抱えているケースがあります。
そこで、この記事では少額でもファクタリングの利用はできるのか、ファクタリング会社選びのポイントやコツについて解説していきます。
少額の売掛債権の現金化を希望している事業者は、ぜひ最後まで目を通してください。
目次
ファクタリングで少額の資金調達はできるのか
結論からお伝えすると、ファクタリングで少額の資金調達は可能です。
ただし、すべてのファクタリング会社で少額の資金調達ができるわけではありません。
ファクタリング会社は手数料をおもな収益源としています。
ある程度の金額の売掛債権だと十分な利益の確保が期待できます。
しかし、少額の売掛債権では少しの利益しか得られません。
さらに売掛債権額に違いがあったとしても、ファクタリング会社の業務量は変わりません。
同じ業務量をこなすのであれば、利益が多い方がよいでしょう。
ファクタリング会社の事情をふまえると仕方がないことです。
少額の資金調達を希望する際は、ファクタリング会社の事情を理解しておきましょう。
少額を資金調達する際のファクタリング会社選びのポイント5選
ファクタリングで少額を資金調達する際は、ファクタリング会社の選び方が重要です。
ここからは、ファクタリング会社を選ぶ際に重要なポイントを5つ解説していきます。
1. 買取下限額をチェックする
2. オンラインファクタリングに対応している
3. 個人事業主やフリーランスも利用可能
4. 債権譲渡登記が不要である
5. 手数料の上限が公開されている
1．買取下限額をチェックする
ファクタリング会社によっては買取下限額を公開しています。
近年では１万円から買取できるファクタリングサービスも誕生しており、少額の資金調達ができるようになってきました。
買取下限額が低ければ少額の売掛債権でも買い取りできる可能性が高くなります。
買取下限額はファクタリング会社の公式サイトで確認できるケースが多いです。
もし不明な場合は直接問い合わせてみるとよいでしょう。
2．オンラインファクタリングに対応している
オンラインで手続きができるオンラインファクタリングでは、少額の売掛債権を買取できる可能性が高いです。
オンラインファクタリングは人件費や店舗にかかる費用などをおさえながらサービスを提供できます。
そのため、ファクタリング会社は少額の売掛債権でも十分な利益を確保できるのです。
オンラインファクタリングに対応しているファクタリング会社は増加傾向にあります。
またオンラインファクタリングは資金調達のスピードが早い、手数料が低いなどのメリットがあります。
少額の資金調達を希望している事業者は、オンラインファクタリングをチェックしてみてはいかがでしょうか。
3．個人事業主やフリーランスも利用可能
個人事業主やフリーランスは法人よりも売掛債権額が少ない傾向があります。
個人事業主やフリーランスも利用できるファクタリングサービスであれば、少額の売掛債権に対応している可能性があります。
ただし、個人事業主やフリーランスを利用対象者としているファクタリングサービスの数は多くありません。
先述したように、少額の売掛債権ではファクタリング会社の利益が少ないからです。
利用を検討しているファクタリングサービスの公式サイトにアクセスし、利用対象者を確認することをおすすめします。
4．債権譲渡登記が不要である
債権譲渡登記とは債権が譲渡された事実を証明するために登記することです。
債権譲渡登記をしておけば、ほかのファクタリング会社に譲渡する二重譲渡の防止につながります。
ただし、債権譲渡登記には費用がかかります。
少額の売掛債権で債権譲渡登記をすると、さらに手元に残るお金が少なくなってしまうのです。
少額の売掛債権を買い取ってもらいたいときは、債権譲渡登記を不要としているファクタリング会社を選ぶとよいでしょう。
5．手数料の上限が公開されている
ファクタリングを利用する際は必ず手数料がかかります。
少額の売掛債権の場合、手数料が高ければ手元に残るお金が少なくなってしまいます。
手数料の上限を確認し、高すぎないファクタリング会社と契約を結ぶとよいでしょう。
ファクタリングの手数料は利用するファクタリングサービスや契約形態によって異なります。
あくまでも目安ですが、ファクタリングの手数料の相場は2社間ファクタリングで10%から20%、3社間ファクタリングは2%から10%です。
ただし、実際にいくらかかるのかは見積もりを取らなければ分かりません。
公開されている手数料を確認して、見積もりを依頼してみるとよいでしょう。
ファクタリングで少額の資金調達を成功させるコツ4選
ファクタリングで少額の資金調達を成功させるには、下記の4つのコツを知っておくとよいでしょう。
1. 小口専門のファクタリング会社を選ぶ
2. 複数のファクタリング会社に見積もりを取る
3. 信用度の高い売掛債権を選ぶ
4. 口コミや評判を参考にする
それぞれのコツについて解説していきます。
1．小口専門のファクタリング会社を選ぶ
買取可能額はファクタリング会社によってそれぞれ異なります。
少額の売掛債権の買取に対応しているファクタリング会社を探すのは時間がかかるでしょう。
そこでおすすめなのが小口債権を専門としているファクタリング会社です。
小口専門のファクタリング会社は買取下限額を低く設定しており、少額からでも資金調達ができます。
さらに個人事業主やフリーランスに対応しているケースも多いです。
小口専門のファクタリング会社の数はあまり多くはありませんが、興味がある事業者は一度調べてみることをおすすめします。
2．複数のファクタリング会社に見積もりを取る
複数のファクタリング会社に見積もりを取ることも重要です。
ファクタリング会社から提示された見積もりを比較すれば、よりよい条件で契約ができます。
少額の売掛債権を売却する際は手数料を意識してください。
多くの手数料を引かれてしまうと、もともと少ない売掛金がさらに少なくなってしまうからです。
相見積もりは悪いことではありません。
多くのお金を手元に残すためにも見積もりを依頼しましょう。
3．信用度の高い売掛債権を選ぶ
ファクタリングは売掛先の信用度が審査基準です。
信用度の高い売掛債権であれば、少額でも審査に通る可能性が高くなります。
売掛債権を複数保有している際は、信用度を基準に選ぶとよいでしょう。
4．口コミや評判を参考にする
ファクタリングを実際に利用した事業者の声も参考になります。
実際にいくらの売掛債権が売却できたのか、手数料はどれくらいかかったのかなどが確認できるケースが多いです。
口コミや評判を参考にする際はSNSや口コミサイトがおすすめです。
複数の口コミや評判を確認したのち、利用を検討するとよいでしょう。
ファクタリングで少額を資金調達する際の2つの注意点
ファクタリングで少額を資金調達する際は、下記の2つの注意点を把握しておくとよいでしょう。
1. 手数料が高くなる可能性がある
2. あまりにも少額だと買取を断られることも
1．手数料が高くなる可能性がある
少額の売掛債権を買取する際、ファクタリング会社は利益が少なくなります。
そこで手数料を高くして採算をとるのです。
少額の売掛債権を現金化するときは、できるだけ手数料がかからないファクタリング会社を選ぶとよいでしょう。
2．あまりにも少額だと買取を断られることも
何度もお伝えしているとおり、ファクタリング会社としては高額の売掛債権を買い取りたいと考えています。
少額の売掛債権はファクタリング会社の利益が少ないため、買取を断られる可能性があります。
この記事で解説したように、小口専門のファクタリング会社を選ぶ、複数のファクタリング会社に見積もりを取るなどを実践してみるとよいでしょう。
少額のファクタリングに関するまとめ
少額でもファクタリングの利用は可能です。
ただし、ファクタリング会社は手数料をおもな収益源としているため、少額の売掛債権の売却は断られる可能性があります。
少額を資金調達する際はオンラインファクタリングに対応している、個人事業主やフリーランスも利用できるなどの条件に合ったファクタリング会社を選ぶとよいでしょう。
少額の売掛債権を売却したい事業者は、この記事の内容を参考にしてファクタリング会社を選んでみてはいかがでしょうか。