ファクタリングはオンライン契約が主流に!理由とメリット・デメリットとポイントを解説
資金調達手法であるファクタリングは、オンライン契約が当たり前になってきました。
一昔前は、対面で契約したり郵送で書類を送付したりすることが多くありましたが、現在はオンラインだけで契約が完了するのです。
ファクタリングに限らず、多くの契約がオンライン化されているため、ファクタリングもこの流れに乗っています。
今回は、ファクタリングの基本知識から、オンライン契約が可能になった理由、オンライン契約のメリットやデメリットについて解説します。
目次
ファクタリングサービスとは
ファクタリングサービスと言われても、どのようなものかイメージできないかもしれません。
最初に、ファクタリングサービスの詳細について解説していきます。
ファクタリングとは
ファクタリングサービスとは、保有する売掛債権をファクタリング会社に譲渡して、現金化する取引を指します。
基本的に売掛債権は入金期日が請求日よりも1ヶ月程度先ですが、ファクタリングを利用することでこれよりも早く現金が入手できるのです。
例えば、請求日が翌月末の請求書でも、ファクタリングであれば最速で契約した当日に現金を調達できます。
そのため「売上はあるが現金が手元にない」という状況が発生した際に、ファクタリングを活用することで素早く現金を手に入れられるのです。
現金が手に入れば、取引先への支払い遅延を防げるなど、様々な問題の発生を抑えられるようになります。
ただ、ファクタリングを利用するにあたっては手数料の支払いが生じるため、その点を考慮して利用しなければなりません。
買取型と保証型
ファクタリングサービスには、買取型と保証型と呼ばれるものがあります。
上記で解説した内容は買取型ファクタリングと呼ばれるもので、それ以外にも保証型ファクタリングと呼ばれるものがある点を抑えておきましょう。
ただ、保証型ファクタリングは売掛債権の現金化ではなく、未回収に備えた保険的な役割を担うものです。
根本的に異なるサービスであり、ファクタリングといえば一般的に買取型ファクタリングを指すため、今回は買取型ファクタリングを前提に解説します。
ファクタリングはオンライン契約が可能
冒頭でも触れたとおり、現在のファクタリングはオンライン契約が可能であるため、続いてはこの点について詳しく解説していきます。
オンライン契約に対応
近年は多くの契約がオンラインに対応し、ファクタリングについても例外ではなくなってきました。
以前は、紙の書類で契約することが一般的でしたが、デジタル化の流れに沿ってオンライン化が当たり前になっているのです。
全ての会社がオンラインに対応しているわけではありませんが、新しいファクタリング会社は概ねオンライン契約に対応しています。
オンライン契約が選択できるようになったことで、ファクタリングを利用するハードルは大きく下がりました。
様々な契約がオンラインに対応し効率化されたことと同様に、ファクタリングについても大きな転機を迎えたのです。
オンライン契約できる理由
ファクタリングのように金融に関する取引は「オンラインで契約できるのか」と気になる人がいるかもしれません。
しかし、特に心配する必要はなく、ファクタリングは法律的にオンライン契約しても問題にはなりません。
その大きな理由は、ファクタリングはあくまでも売掛債権の譲渡取引に過ぎないからです。
インターネットで様々な商品を売買できるのと同様に、売掛債権もオンライン契約で売買できるようになっています。
法律で認められている取引であるため、ファクタリングそのものやオンライン契約について何も心配する必要はないのです。
また、テクノロジーが進化したことによりオンラインでも信頼性の高い契約が結べるようになったことも、ファクタリングのオンライン契約を後押ししています。
オンライン契約する流れ
ファクタリングでオンライン契約する流れは会社によって少々異なりますが、概ね以下のとおりです。
1. オンライン契約対応のファクタリング会社を探す
2. 必要書類をデータ化してファクタリング会社へ申し込む
3. ファクタリング会社内部で審査が実施される
4. 内容に問題がなければ契約が完了し現金が振り込まれる
5. 売掛先からの入金を最終的にファクタリング会社へ弁済する
基本的にこのような流れで進むと理解していれば、ファクタリングのオンライン契約に戸惑うことはないでしょう。
特筆するような手続きは存在しないため、ファクタリング会社の指示に従って書類を提出すれば、ファクタリングの契約が完了します。
ファクタリングをオンライン契約するメリット
ファクタリングをオンラインで契約するメリットは以下の通りです。
手続きを高速化できる
オンライン契約を採用することによって、手続きを高速化できることがメリットです。
対面で手続きする時のようにファクタリング会社へ出向いたり、郵送で書類を提出したりする時間がなくなります。
オンラインでのデータ転送は、基本的に一瞬で完了するため、実質的に対面で情報を提供しているかのように契約できるのです。
また、オンラインでデータを提供することによって、ファクタリング会社がデータを入力する手間がなくなります。
紙で契約する場合でもコンピューターを利用する必要があり、内容を転記する作業が求められていましたが、これもなくなることで手続きの高速化が可能です。
入金までの期間が短縮される
ファクタリングの手続きが高速化されることで、入金までの期間が短縮されます。
今までのファクタリングは、入金されるまでに数日必要となることも多くありましたが、今では最短で即日の入金が可能です。
オンライン契約が実現できるようになったことで、審査を含めた手続きが短時間で完了するようになった結果だと考えましょう。
ただ、一般的には入金までの期間が短縮されますが、全てのファクタリング会社が高速な支払いに対応しているとは限りません。
オンライン契約であっても、即日ではなく翌日に支払われるファクタリング会社は存在します。
そのため、オンライン契約ならば即日の支払いと理解するのではなく、最短で即日の支払いと認識してください。
各種経費が減少する
オンライン契約を活用することによって、ファクタリングに必要な各種経費を削減できます。
例えば、ファクタリング会社に出向いたり出向いてもらったりする必要がなくなるため、交通費や出張費が発生しません。
対面で契約する場合は、ファクタリング会社まで移動する必要がありましたが、オンラインならばこれがなくなり関連する経費も発生しなくなるのです。
他にも、契約金額によっては収入印紙の貼り付けなどが必要になる可能性がありますが、オンライン契約ではこれが免除されています。
一般的に収入印紙の購入費用は利用者側の負担になるため、それらの支払いがなくなることは大きなメリットでしょう。
具体的にどの程度の削減につながるかは状況によりけりですが、経費の負担が少なくなり、実質的に手元に残るお金が増えることはメリットです。
遠くのファクタリング会社でも契約しやすい
ファクタリング会社に出向く必要がないため、地理的に遠いファクタリング会社でも契約しやすくなりました。
例えば、沖縄の会社が東京のファクタリング会社と契約を結ぶことも難しくありません。
オンライン契約である以上、地理的な距離は基本的に意識することなく契約できるようになっています。
今までは、ファクタリング会社へと出向く可能性があったため、あまり遠くの会社は選択できませんでした。
また、郵送が発生する場合も地理的に遠いと時間を要するため、積極的には選択しづらかったのです。
しかし、オンライン契約ならばこれらの問題を一切意識する必要がなく、今までの課題は一気に解決されました。
ファクタリングをオンライン契約するデメリット
オンライン契約のファクタリングにはデメリットもあります。
原則3社間ファクタリングが利用できない
オンラインで契約が完結するため、原則として3社間ファクタリングには対応していません。
3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社以外に売掛先を含めて契約するもので、事前にいくつかの手続きを必要とします。
ファクタリング会社と利用者の間で契約が完了しないため、オンライン契約で完結させることが難しいのです。
また、そもそもオンライン完結のファクタリング会社は、3社間ファクタリングを扱っていないケースも多くあります。
もし、何かしらの理由で3社間ファクタリングでの契約を希望するならば、オンライン契約ではなく一般的な契約を選択することになるのです。
審査の柔軟性が下がりやすい
日本中からファクタリングの申し込みが来るため、画一的な基準で審査する必要があり、結果的に柔軟性が下がりやすいことがデメリットです。
例えば、地元に特化したファクタリング会社は、個々の都合を踏まえてくれる可能性がありますが、オンライン契約ではほぼありません。
明確な審査基準は公開されていないものの、提供された情報をあらかじめ定められた基準と照らし合わせ、審査に通過させるか判断していると予想されます。
もし、何かしら考慮してもらいたい事情があるならば、対面で要望を伝えられるファクタリング会社を選択した方が安心です。
ファクタリングをオンライン契約する際のポイント
ファクタリングをオンライン契約する際にはポイントがあるため、以下を意識しておきましょう。
個人向け・法人向けを確認する
ファクタリング会社の数は増えていて、個人向けサービスと法人向けサービスが分かれるようになってきました。
両方に対応しているファクタリング会社もありますが、申し込み前にどちらを対象としているかを確認しましょう。
対応していないファクタリング会社に申し込みしても、審査には通過できず時間を無駄にしてしまいます。
どちら向けのサービスであるかは、ファクタリング会社のWebサイトなどを確認すると判断できるでしょう。
近年は、フリーランス向けの小規模なファクタリングサービスなども増えているため、法人が利用する際は注意が必要です。
手数料の低いファクタリング会社を探す
できるだけ手数料の低いファクタリング会社を選択することが重要です。
オンライン契約の場合、手数料の低いファクタリング会社がいくつも見受けられるため、そのような会社を選ぶようにしましょう。
各社のWebサイトで手数料について調べ、比較的手数料の低いファクタリング会社をおすすめします。
ただ、実際に適用される手数料は、問い合わせして見積もりを取得するまで確定しないものです。
そのため、ファクタリングの契約を考える会社が見つかったならば、最初に見積もりを取得するようにしましょう。
最短で即日入金かを確認する
できるだけ早く現金を調達したいならば、最短で即日の入金かを確認しておきましょう。
近年は、オンライン契約のファクタリング会社ならば即日の入金に対応しているため、素早い資金調達が可能です。
ただ、即日の入金に対応していない場合でも数日以内には入金されるため、特に急いでいる場合のみ重要視すればよいポイントです。
ファクタリングのオンライン契約についてのまとめ
ファクタリングはオンライン契約できるようになり、利便性が大きく向上しました。
提出書類をデータ化する必要はあるものの、24時間365日の申し込みが可能となり、利用者の都合に合わせて申し込めるようになったのです。
また、オンライン契約であれば日本中のファクタリング会社に申し込みでき、地理的に遠いファクタリング会社も選択しやすくなっています。
オンラインで申し込みできるようになったことで、多くのメリットを生み出したため、その点を踏まえて活用していきましょう。