売掛金の現金化に担保不要なファクタリングとは?担保が必要なABLとの違いを解説

資金調達が必要な場面では、銀行融資を検討するケースが多くみられます。しかし、担保の設定を面倒に感じる事業者も少なくありません。緊急で資金が必要なときほど、できるだけ早く簡単に現金化したいと考える方は多いでしょう。
この記事では、担保不要で売掛金をすぐに現金化できるファクタリングを解説します。また担保が必要になる資金調達方法のABLについても紹介しているため、売掛金の現金化を検討する事業者は参考にしてください。
目次
売掛金を早期に現金化するファクタリングは担保が不要

ファクタリングとは、企業が保有する売掛金をファクタリング会社に売却し、入金予定日を待たずに現金を受け取る資金調達の方法です。
ファクタリングの特徴は、銀行融資とは異なり担保や保証人が不要な点です。その結果、スピーディーな資金確保が可能になり、急な資金需要にも対応できるようになります。
また審査では自社の財務状況ではなく、主に取引先の信用力が重視されるため、赤字決算や債務超過などの状況でも利用できる可能性があります。
担保を持たない中小企業や個人事業主にとって、ファクタリングは重要な資金調達手段となりえるでしょう。
売掛金の現金化に担保が必要なABLとは?

売掛金を現金化するために、担保が必要になる資金調達の方法としてABL(Asset Based Lending:動産・債権担保融資)があります。ABLとは、売掛金や在庫などの資産を担保として金融機関から融資を受ける仕組みです。
ABLで売掛金を資金化する際は担保として登記する必要があるため、書類作成や登記手続きに手間と時間がかかります。ファクタリングと比較すると即時性や手続きの簡便さで劣る傾向があります。
一方で、ABLは金融機関からの融資枠を広げる手段として有効で、一定の信用力を持つ企業にとっては安定した資金調達策となります。まとまった資金が必要な場合は、ABLを活用することで資金繰りの幅を広げられるでしょう。
迅速さを求めるならファクタリング、融資枠拡大を重視するならABLと、目的に応じた使い分けが重要です。
ファクタリングとABLの違い4つ

ファクタリングとABLの違いは、以下の4つです。
- 契約内容
- 審査
- 現金化までの時間
- 資金調達できる限度額
両者の違いを把握すれば、自社に適した資金調達を実行できるようになるでしょう。
1.契約内容
ファクタリングとABLでは、資金調達の契約形態に大きな違いがあります。
ファクタリングは、保有する売掛金をファクタリング会社へ譲渡する「売却契約」にあたり借入ではありません。そのため負債として計上されず、信用情報にも直接影響しない点が特徴です。
一方のABLは金融機関との間で「融資契約」を結び、売掛金や在庫などを担保として資金を借り入れる仕組みです。貸借対照表上は負債として計上されるため、返済義務も発生します。
2.審査
ファクタリングとABLでは、審査基準にも大きな違いがあります。
ファクタリングの審査で重視されるのは、自社ではなく取引先企業の信用力です。取引先に安定した支払い能力があれば、自社が赤字決算や債務超過などでも利用できる可能性があります。
一方のABLは、金融機関による融資審査が必要です。自社の財務状況や返済能力、信用力が厳しく審査されるため、赤字企業や財務基盤が弱い企業では審査を通過できないケースも少なくありません。
3.現金化までの時間
資金調達までにかかる時間も、ファクタリングとABLでは異なります。
ファクタリングは最短即日で現金化できる場合も多く、数時間で完了するケースも珍しくありません。書類提出や契約手続きもオンラインで完結する場合が多いため、迅速に資金の調達が可能です。
一方のABLは融資契約にあたるため、金融機関との契約締結や担保設定、登記などの手続きに時間がかかります。審査にも一定の期間を要するため、資金化まで数週間かかるケースも多々あります。
4.資金調達できる限度額
調達できる金額にも違いがある点も、判断基準のひとつです。
ファクタリングは売掛金の範囲内で資金化する仕組みのため、請求書の額面がそのまま調達金額の上限となります。小口の請求書でも利用しやすいのが特徴ですが、売掛金以上の金額は調達できません。
一方、ABLは担保評価額をもとに融資枠が決まります。売掛金に加えて在庫や設備、動産なども担保に設定できるため、より大口の資金調達が可能です。中長期的な事業拡大や大規模な投資資金を確保したい企業にとっては、ABLのほうが有利なケースもあります。
担保不要で売掛金を現金化できるファクタリングのメリット

担保不要で現金化できるファクタリングを利用するメリットは、主に以下の3つです。
- 申し込んでから現金化までスピーディ
- 回収不能になるリスクを軽減できる
- 経営状態に関係なく利用できる
ひとつずつ見ていきましょう。
1.申し込んでから現金化までスピーディ
ファクタリングの強みは、売掛金の入金を待たずに請求書発行後すぐに現金を受け取れることです。さらに、サービスによっては申込から最短即日で入金が可能で、急な仕入れや人件費、税金の支払いといった突発的な資金ニーズにも対応できます。
銀行融資のような煩雑な書類提出や長期の審査期間がないため、資金繰りを素早く立て直しやすい点も特徴です。資金を早期に確保することでキャッシュフローが安定し、経営判断の自由度も高まります。
必要なタイミングで資金を確保できるスピード感は、担保不要のファクタリングならではのメリットです。
2.回収不能になるリスクを軽減できる
ファクタリングを活用すると売掛先が倒産や支払い不能に陥った場合も、未回収リスクを抑えられます。
売掛金の回収は取引先の経営状況に左右されるため、支払いが滞ると自社の資金繰りに悪影響を及ぼしかねません。しかし、ファクタリングを利用すれば売掛債権を譲渡した時点で回収リスクをファクタリング会社へ移転できるため、自社が回収不能の影響を受ける可能性が低くなります。
担保を差し入れることなく未回収の不安を軽減できる点は、ファクタリング特有の大きなメリットと言えるでしょう。
3.経営状態に関係なく利用できる
ファクタリングは審査の中心が取引先の信用力に置かれているため、自社が赤字や債務超過などの経営状態でも利用できる可能性があります。
銀行融資では財務諸表や返済能力が重視されるため、赤字決算や自己資本比率の低さを理由に、審査で断られるケースも少なくありません。一方、ファクタリングでは取引先が安定した支払い能力を持っていれば資金調達が可能です。
経営が一時的に厳しいときでも、売掛金を活用して早期に資金を確保できる点は、ファクタリングの大きな強みとなります。
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ファクタリングは使い方を誤ると、却って資金繰りを悪化させる恐れがあります。利用する際は、以下3つの注意点を押さえておきましょう。
- 手数料は相場よりも高くないか
- 事業者の買取実績は豊富か
- 入金は迅速か
ひとつずつ解説します。
1.手数料は相場よりも高くないか
ファクタリングを利用する際、手数料は重要な要素のひとつです。
同じ売掛金額でも業者によって手数料率には大きな差があり、一般的には2〜18%程度の幅があります。また公式サイトに掲載されている手数料は最低手数料である場合が多く、実際には追加コストが発生するケースも少なくありません。
手数料が高いと受け取れる金額が減ってしまうため、利用前に複数社から見積もりを取り、総コストを正確に把握する必要があります。
ただし、ファクタリング業者を選ぶ際は手数料率のみに目を奪われず、サービス内容や対応スピードとのバランスの見極めも忘れないようにしましょう。
2.事業者の買取実績は豊富か
ファクタリング業者を選ぶ際は、買取実績も確認してみてください。
取引件数や取引企業数が多い業者は豊富なノウハウと信頼性を備えており、審査や対応スピードにも優れている傾向があります。また、実績がある業者であればこれまで多様な業種や規模の企業に対応してきた経験があるため、初めて利用する場合でも信頼して依頼できるでしょう。
ファクタリング業者の実績は、公式サイトのみでなく口コミサイトなどで確認できます。累計買取額や取引件数などは信頼性を測る指標になるため、忘れずにチェックしてみてください。
3.入金は迅速か
ファクタリング業者に申込みをしてから現金化までの時間も確認しておきましょう。
入金スピードは業者によって異なり、申込みから最短60分で入金できるところもあれば、審査や手続きに時間がかかり数日を要する場合もあります。急な仕入れや人件費、税金の支払いなど緊急性が高い場合は、申込みから入金までの所要時間を契約前に確認することが重要です。
スピード感を重視するなら「最短即日」や「最短60分入金」など、具体的な対応時間を明示している業者を選びましょう。
資金調達時に売掛金を担保にするかどうかの2つの判断基準

担保を設定して資金調達するかどうかは、以下の項目で判断してみてください。
- 資金の必要性
- 自社の財務状況と信用力
現状に適した資金調達をして、経営を円滑に進めましょう。
1.資金の必要性
資金調達を検討する際は、緊急度と調達規模を明確にすることが重要です。
急な支払いや資金ショートなど緊急性が高い場合は、担保設定や登記手続きに時間がかかるABLよりもファクタリングが有利になります。ファクタリングであれば申込みから最短即日で資金を確保できるため、スピード重視の資金調達に適しています。
一方で、大口の資金を調達したい場合には、融資型のABLのほうが効果的なケースもあります。担保設定が必要なため審査に時間がかかるものの、まとまった資金を安定的に調達できるのが特徴です。
資金調達の目的とタイミングに応じて、ファクタリングとABLを使い分けることが重要です。
2.自社の財務状況と信用力
資金調達の方法を選ぶ際は、自社の財務状況や信用力も判断基準となります。
自社の与信力が高く安定した財務基盤を持っている場合は、低金利で融資を受けられるABLが有力な選択肢になるでしょう。融資型であるため審査は必要ですが、信用力が高ければ有利な条件でまとまった資金の確保が可能です。
一方で、赤字決算や債務超過などで銀行融資の審査通過が難しい企業は、担保不要で利用しやすいファクタリングが現実的です。ファクタリングでは取引先の信用力を基準に審査されるため、自社の財務状況が厳しい場合でも資金調達が可能なケースがあります。
資金調達の際は自社の信用力を客観的に把握し、状況に応じて適した手段を選ぶことが重要です。
まとめ

売掛金を活用した主な資金調達方法は、ファクタリングとABLの2つです。
ファクタリングは最短即日での資金化が可能で、赤字決算や債務超過といった状況でも柔軟に利用できます。一方のABLは、信用力のある企業が大口資金を調達する際に有効な手段です。
資金繰り改善を図るために重要なのは、自社の資金ニーズや財務状況、調達したい金額や入金スピードなどを踏まえて資金調達方法を選ぶことです。
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東京大学法学部卒業後、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。ニューヨーク支店での非日系企業向けコーポレートファイナンス担当を経て独立。企業の成長を資金面から支えるファイナンスの専門家として、30年以上にわたり中小企業の財務戦略・資金調達を支援。
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