イージーファクターファクタリングサービス

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AIの登場で変わるファクタリング業界の最新動向をチェック!市場規模拡大の要因やリスクとは

資金繰りに悩みを抱える経営者にとって、ファクタリングは有効な資金調達手段のひとつです。近年、ファクタリング業界にAI技術を活用した新しい波が押し寄せています。

AIファクタリングは、従来のファクタリングに比べて「スピーディー」「低コスト」といったメリットが期待されています。一方で、信頼性や自社のニーズに合致しているかどうか、といった面から不安を感じている方もいるでしょう。

今回は、AIファクタリングの基礎知識や、ファクタリング市場全体の動向や将来性について、最新の情報を交えながら解説します。

ファクタリング業界の最新動向

企業の資金調達ニーズの多様化やテクノロジーの進化を背景に、ファクタリング業界では新たなサービスが次々と登場しています。ここでは、近年のファクタリング業界における主要な動向を解説します。

新規参入企業が増加している

ファクタリング業界では、多様なバックグラウンドを持つ企業の新規参入が増えています。あらゆる商取引において発生する「債権」は、現金化のニーズが常に存在するため、大きなビジネスチャンスがあると捉えられています。

従来、ファクタリングサービスを提供してきたのは、主に以下のプレイヤーでした。

  • 独立系(ファクタリングを専門に扱う企業)
  • ノンバンク系(貸金業やリース会社など、銀行以外の金融機関)
  • 銀行系(銀行本体やその関連会社)

しかし、法律上の登録や免許などが不要という参入障壁の低さも相まって、新たなプレイヤーの参入が目立っています。

  • 流通・小売業などの大手企業
    ⇒顧客との継続的な取引関係を活かして関連会社を通じて提供
  • 会計ソフトの提供会社
    ⇒企業の経理業務と親和性の高いという強みを活かして提供
  • 地方銀行
    ⇒ノウハウを持つ独立系ファクタリング会社と提携してサービスを開始

参入企業が増えると、サービス内容の向上や手数料の適正化といった、業界全体の底上げにつながることが期待できます。一方で、利用者にとっては選択肢が増えることで、ファクタリング会社選びが難しくなるという側面もあるかもしれません。

利用総額は増加傾向にある

ファクタリングの利用は日本国内に限らず、国際的にも増加傾向にあります。企業が運転資金を確保する手段として、ファクタリングの有効性が広く認識されつつあることを示していると言えるでしょう。

世界的に有名なファクタリングの業界団体「Factors Chain International (FCI) 」の調査によると、世界のファクタリング取引高は年々増加しており、この10年間で約1.5倍の規模に成長しているとのことです。日本国内においてもその傾向は同様で、2018年から2024年にかけてファクタリングの取引量はおよそ132.9%増と、著しい伸びを見せています。

出典元:FCI「世界のファクタリング取引量の推移

AIファクタリングが台頭し始めている

近年のファクタリング業界において、注目すべきトレンドのひとつがAI(人工知能)を活用した「AIファクタリング」の台頭です。

AIファクタリングとは、従来、人の手で行われていた審査プロセスの一部、または大部分をAIが代替する新しいファクタリングサービスを指します。審査時に確認する売掛先の信用力評価や必要書類の確認をAIに任せることで、迅速化や効率化が図れることが特徴です。

今後、AI技術のさらなる進化とともに、AIファクタリングを提供する企業は増加していくと予想されます。

AIファクタリングとは

AIファクタリングとは、売掛債権を買い取る際の審査プロセスにAI(人工知能)を活用するファクタリングサービスです。

事業者がオンラインで提出した書類のデータに基づいて、AIが与信モデルやリスク評価アルゴリズムを用いてスコアリングを行い、買取可否や買取条件を迅速に判断します。

多くの場合、手続きのすべてがオンライン上で完結するため、事業者の事務所へ訪問する必要はありません。

AIファクタリングを利用するメリット3つ

AIファクタリングのメリットは、以下の3つです。

  • 審査から入金までのスピードが早い
  • 手数料が比較的安い傾向にある
  • 少額の売掛金にも対応している

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

審査から入金までのスピードが早い

AIファクタリングの大きなメリットは、圧倒的なスピード感にあります。

AIが膨大なデータを瞬時に分析し審査を行うため、人間による審査と比較して格段に時間が短縮されます。従来のファクタリングよりも入金までのスピードが速く、申し込みから入金まで最短で数十分から数時間で完結するサービスも珍しくありません。

また、多くのAIファクタリングサービスは24時間365日、オンラインでの申し込みが可能です。深夜や休日であっても手続きを進められるため、突発的な支払いや急な大口案件の受注に伴う仕入れ資金の確保などにも、対応できるでしょう。

手数料が比較的安い傾向にある

AIファクタリングは、従来のファクタリングよりも手数料を抑えやすい点もメリットです。

AIが審査業務の大部分を担うため、ファクタリング会社は人件費や店舗運営にかかるコストを削減でき、結果として利用者が支払う手数料率も低く抑えられます

実際にAIファクタリングの手数料相場は、1〜10%前後で、一般的なファクタリング(2〜15%)よりも低い傾向にあります。少しでも資金調達コストを抑えたいと考える企業にとっては、魅力的な選択肢と言えるでしょう。

なお、手数料は売掛先の信用力や売掛金額、支払い期日までの期間など、さまざまな要因によって変動します。

少額の売掛金にも対応している

AIファクタリングは、少額の売掛債権の買取りに対応しているサービスが多いことも、特徴のひとつです。

ファクタリング会社によって買い取りできる売掛債権の上限・下限は異なるため、10万円以下の少額債権の買取りに対応していない業者は少なくありません。しかし、AIファクタリングでは従来ファクタリングの対象となりにくかった数万円から10万円程度の小口の売掛金であっても、買取りの対象としているサービスが増えています。

少額の売掛金にも対応していることで、個人事業主や小規模事業者の方ほど、より身近で利用しやすい手段になったと感じられるでしょう。

AIファクタリングを利用する際のデメリット・注意点2つ

AIファクタリングを利用する際は、デメリットや注意点も理解しておく必要があります。

  • 審査における柔軟性が低い
  • 対応している会社が少ない

状況やニーズに合わせて、AIファクタリングの利用を検討しましょう。

審査における柔軟性が低い

AIファクタリングの審査は、提出されたデータに基づいて機械的・定量的に行われるため、柔軟な対応が難しい場合があります。

一般的なファクタリングでは、売掛債権の評価に加え、「定性的な要素」が審査に影響を与えることが少なくありません。

定性的な要素の例

  • 申込企業の事業の将来性や独自の強み
  • ファクタリング会社の担当者との信頼関係 など

しかしAIファクタリングでは、あらかじめ設定されたアルゴリズムに従って審査を行います。そのため、基本的には売掛債権そのものの信用力や、申込企業の財務状況といった数値化しやすい情報が重視されます。数値化しにくい要素は評価に反映されにくいと考えたほうが良いでしょう。

また、申し込みフォームへの入力ミスや、提出書類のちょっとした不備が、そのまま審査落ちの原因となる可能性があります。人間による審査であれば、担当者が状況をヒアリングしたり追加資料の提出を促したりといった対応が期待できるケースもあるでしょう。

そのためAIファクタリングを申し込む際は、書類の不備をはじめとしたイージーミスを無くすことが重要です。

対応している会社が少ない

AIファクタリングは比較的新しいサービスであるため、対応している会社の数は限られています。要因としては、AI審査システムを開発・導入するためには、多額のコストや高度なデータ分析の専門知識や技術が必要になることが考えられます。

選択肢が少なければ、自社のニーズに合致するサービスを見つけるのは難しくなるでしょう。

ファクタリングの市場規模が拡大している要因4つ

ファクタリングの市場規模が拡大している背景には、以下の要因があると考えられます。

  • 経済産業省による推進
  • 債権譲渡に関する法改正
  • 手形取引の減少
  • オンラインファクタリングの普及

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.経済産業省による推進

ファクタリングの普及には、経済産業省の取り組みが大きく関わっています。中小企業の資金調達手段を多様化する一環として、売掛債権の活用を積極的に推奨しているためです。

経済産業省が売掛債権の活用を推奨する背景には、中小企業が資金調達に課題を抱えていることが挙げられます。

  • 銀行融資を受けるためのハードルが高い
  • 黒字倒産が増えてきている

設立間もない企業や、赤字決算・税金滞納といった理由で銀行からの融資が受けにくい状況にある場合、ファクタリングは利用しやすい資金調達手段のひとつです。担保や保証人も不要で売掛先の信用力が重視されるため、申込企業の信用力に関係なく利用できる場合もあります。

2.債権譲渡に関する法改正

債権譲渡に関する法改正も、ファクタリングの利用拡大に大きく貢献しています。

2020年の民法改正では、債権譲渡禁止特約付の債権や将来債権(継続的な取引の中で将来発生する予定の債権)の譲渡が可能になりました

これらの法改正により、ファクタリングを利用できる売掛債権の範囲が大きく広がっています。

3.手形取引の減少

企業間の決済手段として広く用いられてきた手形取引が減少していることも、ファクタリングの需要が高まっている要因のひとつです。

東京商工リサーチの調査によると、2021年の約束手形の交換高は122兆9846億円(前年比8.3%減)と、ピークであった1990年の4797兆2906億円と比較して97.4%も減少しています。手形取引の利用が、急速に縮小していることがわかります。

出典元:東京商工リサーチ「手形交換所の交換業務に幕 電子交換所にシフトへ 紙の手形廃止に向け、でんさいの存在感がじわり上昇

さらに、政府は2026年までに約束手形を利用した支払いを廃止する方針を示しており、企業は手形に代わる新たな決済手段や資金調達手段への移行が必要です。

このような背景から、手形割引に代わる売掛金の早期現金化手段として、ファクタリングが注目されています。

4.オンラインファクタリングの普及

インターネットを活用したオンラインファクタリングサービス全体の普及も、市場拡大の大きな推進力となっています。オンラインファクタリングは、申し込みから入金までの一連の手続きがオンライン上で完結するサービスです。

一般的なファクタリングとオンラインファクタリングの違いは、以下のとおりです。

一般的なファクタリング オンラインファクタリング
手続き方法 対面・郵送 WEB
必要書類 多い 少ない
審査スピード 数日〜2週間程度 最短即日
手数料 1〜20%程度 1〜15%程度

オンラインファクタリングの普及により、利用者は場所や時間に縛られることなく、手軽にファクタリングを利用できるようになりました。

AIファクタリングを成功させるコツ

AIファクタリングで審査通過の可能性を高め、より有利な条件で利用するためには、以下3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 信用度が高い企業の売掛金を選ぶ
  • 書類に不備がないことを確認する
  • 適正な利用金額で申込みをする

ファクタリングの審査では、売掛先の信用力が重視されます。以下に該当する企業や団体の売掛金は未回収リスクが低いと判断され、審査に通りやすい傾向にあります。

  • 上場企業
  • 官公庁
  • 長年にわたり安定した取引実績のある企業 など

複数の売掛金がある場合は、より信用力の高い売掛先を選択して申し込みましょう。

申し込み前には、請求書・通帳のコピー・決算書など、必要書類がすべて揃っているか、記載内容に誤りがないか確認することも大切です。オンラインでデータをアップロードする場合は、画像の鮮明さやファイルの形式なども指定通りであるかを確認しましょう。

初めてAIファクタリングを利用する場合や、自社の財務状況に対して明らかに高額な売掛金を申し込むと、審査落ちする可能性があります。まずは自社における資金繰りの状況を正確に把握し、必要な金額を申し込むことをおすすめします。

手数料や資金調達スピードにこだわるならEasy Factorがおすすめ

AIファクタリングの審査スピードや手軽さには魅力を感じるものの「AIによる機械的な審査のみでは不安…」「自社の状況を汲み取って柔軟に対応してくれるサービスが良い」と考える方もいるでしょう。

そのような事業者様は、Easy factorをご検討ください。Easy Factorは純粋なAIファクタリングとは異なり、お客様からご提出いただいた情報を基に、独自の査定基準で審査をします。

AIファクタリングが持つスピード感や手軽さはそのままに、AI審査のみでは汲み取りきれないお客様の状況や売掛金の背景などを考慮した、より柔軟な審査が期待できます。

料金体系はシンプルで、基本手数料以外の債権譲渡登記費用や事務手数料は一切かからず、手数料率は2~8%です。

お手持ちの請求書をお送りいただければ、最短10分で買取条件の見積もりをご提示します。資金繰りに悩んでいる事業者様はご相談ください。

まとめ

経済産業省による売掛債権活用の推進や債権譲渡に関する法改正、オンライン化・デジタル化の急速な進展などを背景に、ファクタリングの市場規模は今後も拡大していくことが予想されます。

審査から入金までのスピードや、手数料に魅力のあるAIファクタリングは、今後さらに一般的になっていくでしょう。

一方で、AIファクタリングには、審査における柔軟性の低さや対応企業の少なさといった課題もあります。

入金までのスピード感には大きな魅力を感じるものの、AI審査の画一的な判断に不安を感じる場合は「Easy Factor」のようなオンラインファクタリングの利用をご検討ください

Easy factorはこちら

監修者 三坂大作
本記事の監修者
三坂 大作(ミサカ ダイサク)
ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・取締役

東京大学法学部卒業後、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。ニューヨーク支店での非日系企業向けコーポレートファイナンス担当を経て独立。企業の成長を資金面から支えるファイナンスの専門家として、30年以上にわたり中小企業の財務戦略・資金調達を支援。

資格・登録情報
・経営革新等支援機関
・貸金業務取扱主任者
・貸金業登録:東京都知事(1)第31997号


荒木 和音