ファクタリングで相見積もりを取るポイント4選!注意点や利用手順を解説
ファクタリングを利用する際、何を重視してファクタリング会社と契約しますか。
手数料や資金調達のスピードなど、事業者によって重視する条件はさまざまでしょう。
ファクタリング会社は手数料や資金調達のスピードなどが異なるため、なかなか選べないと悩んでいる事業者は多くいます。
そこでおすすめしたいのが相見積もりです。
相見積もりを取ればファクタリング会社の条件を比較できるので、自社に適したファクタリングサービスを利用できるでしょう。
この記事ではファクタリングで相見積もりを取るポイントを4つ解説していきます。
少しでも好条件でファクタリングを利用したいと考えている事業者は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
目次
ファクタリングで相見積もりをおすすめする3つの理由
ファクタリングを利用する事業者の多くは、できるだけ早く売掛債権を現金化したいと考えています。
そのため「相見積もりを取る時間がもったいない」と考えるケースも珍しくありません。
しかし、ファクタリングを利用する際は相見積もりを取ることをおすすめします。
その理由は下記の3つです。
1. 手数料の相場を把握するため
2. スムースに交渉するため
3. 悪徳業者との契約を避けるため
それぞれの理由について見ていきましょう。
1.手数料の相場を把握するため
ファクタリングの手数料の相場は2社間ファクタリングで10%から20%、3社間ファクタリングは2%から10%です。
しかし、ファクタリングの手数料は利用するファクタリング会社や契約形態、利用回数などにより変動します。
さらに、見積もりを取らなければ手数料がいくらになるのかは分かりません。
たとえ一社から見積もりを取ったとしても、適切な手数料かどうかは判断ができないのです。
そこで相見積もりを取れば、手数料の相場がいくらくらいなのかを把握できます。
ファクタリングの手数料をおさえるためにも、相見積もりは必須だといえるでしょう。
2.スムースに交渉するため
相見積もりを取っていれば、保有している売掛債権の価値が分かります。
そのため足元を見られる心配が減り、不利な契約を結ぶ可能性が低くなるでしょう。
さらに、自社に有利な条件で契約を結べるような交渉ができます。
どうしても契約をしたいと考えているファクタリング会社は、交渉に応じてくれるかもしれません。
3.悪徳業者との契約を避けるため
ファクタリング業界にはファクタリング会社を装った悪徳業者が紛れています。
悪徳業者と契約をすると、高額な手数料を取られる可能性が高いです。
そこで相見積もりを取ることで、他社との条件の比較ができます。
他社と比べてあまりにも手数料が高い場合は、契約を控えた方が無難です。
ファクタリングで相見積もりを取るポイント4選
ファクタリングで相見積もりを取る際は、下記の4つのポイントをおさえておきましょう。
1. 条件を変えない
2. スケジュールに余裕を持っておく
3. ファクタリングを利用する目的を明確化しておく
4. ファクタリング会社を絞り込んでおく
どのようなポイントがあるのか、順番に解説していきます。
1.条件を変えない
相見積もりを取る際の大前提として、条件を変えないことがあげられます。
条件を変えてしまえば比較ができないため、相見積もりを取る意味がなくなってしまいます。
固定しておく条件の一例はこちらです。
・2社間か3社間か
・手数料以外に費用は発生するのか
・ノンリコースかウィズリコースか
・買い取ってもらいたい売掛債権額
・支払期日
2.スケジュールに余裕を持っておく
見積もりを提出するタイミングは、ファクタリング会社によって異なります。
すべてのファクタリング会社の見積もりがそろわなければ、同一条件での比較はできません。
また、納得ができる条件でファクタリングを利用するためには、ある程度の時間をかけて比較・検討する必要があります。
スケジュールに余裕を持って相見積もりを取るようにしましょう。
3.ファクタリングを利用する目的を明確化しておく
ファクタリングを利用する目的を明確化しておくと、ファクタリング会社を選びやすいです。
たとえば資金調達のスピードを重視する場合、申込から入金までの時間が短いファクタリング会社が契約の候補となるでしょう。
また資金調達のスピードが早ければ、手数料が多少高くても問題ないと考えているかもしれません。
ファクタリング会社の特徴や強みはさまざまです。
そのため、相見積もりを取って自社に適したファクタリング会社と契約することが重要です。
4.ファクタリング会社を絞り込んでおく
ファクタリング事業を営んでいるファクタリング会社は多いです。
「どのファクタリング会社に見積もりを依頼すればよいのか分からない」と悩んでいる事業者は多いでしょう。
まずはファクタリング会社を絞り込んでおきましょう。
審査に落ちたくないと考えているのであれば、審査通過率の高いファクタリング会社をピックアップしておきます。
費用をおさえた資金調達をしたいのであれば、手数料の上限を確認しておきましょう。
このように絞り込みをしておけば、おのずと見積もりを依頼したいファクタリング会社が見えてくるはずです。
ファクタリングで相見積もりを取る際の注意点2選
ファクタリングで相見積もりを取る際は、下記の注意点について理解しておきましょう。
1. ビジネスマナーを守る
2. 二重譲渡は厳禁
どのような注意点があるのか、一つずつ見ていきましょう。
1.ビジネスマナーを守る
ファクタリングの審査で重要視するのは売掛先の信用度です。
信用度の高い売掛債権を保有していれば、ファクタリングの審査に通過する可能性は高いのですが、ファクタリングの利用者の対応も見られています。
もし高圧的な態度で接した場合、今後の取引に疑問を持たれてしまい、審査に悪影響を及ぼすかもしれません。
相見積もりを取る段階でもビジネスマナーを守りましょう。
2.二重譲渡は厳禁
複数のファクタリング会社に相見積もりを取るのは問題ありません。
しかし、複数のファクタリング会社に一つの売掛債権を売却するのは厳禁です。
売掛債権の二重譲渡は違法となり、必ずバレます。
二重譲渡はおこなわないように注意しましょう。
ファクタリングの利用手順
ファクタリングの利用手順を見ていきましょう。
ファクタリングの利用手順が分かれば、スムースに資金調達ができます。
1. 申込・相談
2. 必要書類の提出
3. 審査の実施
4. 契約条件の提示
5. 契約
6. 入金
1.申込・相談
まずはファクタリング会社に申込をします。
希望条件に合ったファクタリング会社を絞り込んでおくとよいでしょう。
ファクタリング会社は相談も受け付けています。
不明点があれば、申込をする前に相談しておきましょう。
2.必要書類の提出
ファクタリングを利用するためには、審査に通過しなければなりません。
審査には必要書類の提出を求められます。
必要書類の一例はこちらです。
・通帳のコピー
・成因資料
・決算報告書
・基本契約書
・身分証明書
・試算表
・税金や社会保険関係の書類(個人事業主)
・確定申告書(個人事業主)
ファクタリング会社によって必要書類は異なります。
提出した必要書類に不備があった場合、売掛債権の現金化に時間がかかってしまいます。
確実に提出できるように確認しておきましょう。
3.審査の実施
ヒアリングした内容と必要書類をもとに審査がおこなわれます。
必要書類に不備がなければ、数時間程度で結果が分かります。
4.契約条件の提示
審査に通過した場合、契約条件を提示されます。
5.契約
契約条件に問題がなければ契約に進みます。
契約条件に納得ができなければ、無理に契約をしなくても問題はありません。
6.入金
契約締結後、指定した金融機関の口座に手数料が引かれた金額が入金されます。
相見積もりが手間なら一括見積サービスも検討
相見積もりを取るには、複数社に見積もりを依頼しなければなりません。
忙しい事業者にとっては大変な労力です。
もし相見積もりを取るのが手間であれば、一括見積サービスが便利です。
希望条件に合ったファクタリング会社を自動的にマッチングしてくれるため、一社ずつ見積もりを依頼する必要がありません。
しかし、複数のファクタリング会社から営業の連絡がくることが考えられます。
営業の連絡を煩わしいと感じなければ、一括見積サービスを検討してみてもよいでしょう。
ファクタリングの相見積もりに関するまとめ
ファクタリングを利用する際は、相見積もりを取ることをおすすめします。
相見積もりを取れば手数料の相場を把握でき、ファクタリング会社とスムースに交渉できる可能性が高まるからです。
ファクタリングで相見積もりを取るときは条件を変えず、スケジュールに余裕を持っておくことがポイントです。
注意点としてはビジネスマナーを守り、二重譲渡をしないようにしましょう。
相見積もりを取って、自社に適したファクタリング会社を探してみてはいかがでしょうか。