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保証ファクタリングとは?買取型との違いやメリット、デメリットについて解説

ファクタリングには買取型と保証型があることをご存知でしょうか。
売掛債権を現金化して資金調達をする方法は買取ファクタリングです。
ファクタリングといえば買取型がよく知られていますが、保証型について知らない事業者は多くいます。

そこで、この記事では保証ファクタリングと買取ファクタリングの違いやメリット、デメリットなどについて解説していきます。

保証ファクタリングと買取ファクタリングの違い

保証ファクタリングと買取ファクタリングは何が違うのでしょうか。
下記の3つの項目に分けてみていきましょう。

1. 仕組み
2. 費用
3. 継続性

1.仕組み

保証ファクタリングとは売掛債権に保険をかけて、売掛金の未回収リスクに備えるサービスのことです。
支払期日を待たずに売掛先が倒産したとしても、保証額の範囲内であれば保証されます。

買取ファクタリングとは保有している売掛債権をファクタリング会社が買い取って現金化するサービスのことです。
支払期日を待たずに現金を得られるため、突発的なトラブルにも対応できます。

ファクタリングという名称は同じものの、仕組みはまったくの別物であることが分かりますね。

2.費用

保証ファクタリングで必要なのは保証料です。
保証料の相場は1%から8%だといわれています。

買取ファクタリングでは手数料を支払います。
2社間ファクタリングは10%から30%、3社間ファクタリングは1%から9%が一般的な相場です。

保証ファクタリングの方が費用を抑えられる傾向があります。

3.継続性

保証ファクタリングは継続性があります。
売掛先の倒産に備える保険のような性質があるため、継続して利用します。

一方で買取ファクタリングは売掛債権ごとの取引となるため、継続性はありません。

保証ファクタリングのメリット4選

保証ファクタリングの特徴が分かったところで、次はどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
保証ファクタリングには下記の4つのメリットがあります。

1. 売掛先の倒産リスクを軽減できる
2. 売掛先に知られることなく保証される
3. 与信管理のアウトソーシングができる
4. 信頼できるファクタリング会社と契約できる

1.売掛先の倒産リスクを軽減できる

保証ファクタリングの最大のメリットは、売掛先の倒産リスクを軽減できることです。

売掛先が倒産してしまうと、資金繰りの悪化や資金ショートにつながるおそれがあります。
最悪の場合、連鎖倒産を引き起こす可能性があるため、適切な対策をしなければなりません。

そこで保証ファクタイングを利用すれば、売掛先が倒産した場合、保証限度内の保証金が支払われます。
売掛金の全額回収はむずかしくても、連鎖倒産に至るまでの痛手をこうむることはないでしょう。

2.売掛先に知られることなく保証される

保証ファクタリングを利用したとしても、売掛先に知られる心配はありません。
なぜなら、保証ファクタリングはファクタリングの利用者とファクタリング会社の2社間で契約を締結するためです。

売掛先との関係性を保ちつつ保証してもらえるのは、保証ファクタリングを利用する大きなメリットだといえるでしょう。

3.与信管理のアウトソーシングができる

日本の企業間取引では掛取引が一般的なため、売掛先の支払能力を知ることは重要です。
より確実な取引をするためにも与信管理は必要ですが、人員が不足しており余裕がないケースは珍しくありません。

保証ファクタリングではファクタリング会社が与信管理をおこないます。
与信管理まで手が回らなくても、保証ファクタリングを利用することで解決できるでしょう。

4.信頼できるファクタリング会社と契約できる

保証ファクタリングを取り扱っているのは、大手企業とつながりがあるファクタリング会社が多いです。
社会的な信用度の高いファクタリング会社と契約できるため、安心してお任せできます。

保証ファクタリングのデメリット3選

保証ファクタリングにはさまざまなメリットがあります。
しかしデメリットもあるので、必ず確認してから利用するかどうかを検討しましょう。
保証ファクタリングのデメリットはこちらの3つです。

1. 保証料を支払う
2. 売掛先の信用力によっては断られることがある
3. 保証料は掛け捨て

それぞれのデメリットの内容について解説していきます。

1.保証料を支払う

先述したように、保証ファクタリングでは保証料の支払いが発生します。
保証料は売掛先の信用力により異なります。

信用力が低いとみなされた売掛先の場合、高額な保証料の支払いが必要です。
資金にある程度の余裕を持たせたうえで利用することをおすすめします。

2.売掛先の信用力によっては断られることがある

保証ファクタリングは売掛先の信用力によって変動すると説明しました。
しかし、明らかに信用力がないと判断された場合は、保証ファクタリングの利用を断られることがあります。

ファクタリング会社としては保証金の支払いは少ない方がよいです。
そのため、売掛先の支払能力を厳しく審査することは仕方がありません。
保証ファクタリングの申込をしたからといって、必ず契約できるわけではない点に注意しましょう。

3.保証料は掛け捨て

保証ファクタリングの保証料は掛け捨てであり、積立ではありません。
保証金が支払われるのは、売掛債権が回収できないと判断された場合のみです。

「保証料が掛け捨てでもったいない」と考える事業者は、保証ファクタリング以外の対策を講じる必要があります。
ただし、あまりにも高い保証料を支払うのも得策ではありません。
保証料やリスク許容度などを考慮したうえで、保証ファクタリングの利用を検討するとよいでしょう。

保証ファクタリングの利用が適している3つのケース

保証ファクタリングを適切に利用すれば、より安全に事業をおこなえるでしょう。
では、保証ファクタリングはどのようなケースで利用すればよいのでしょうか。
ここからは、保証ファクタリングの利用が適している3つのケースについて解説していきます。

1. 売掛先が少ないとき
2. 新しい取引先との契約するとき
3. 与信管理に手が回っていないとき

1.売掛先が少ないとき

売掛先が少なければ、一つの企業が倒産したときの損害は多大なものとなるでしょう。
いくら信用力のある売掛先だとしても、倒産する可能性はゼロではありません。

保証ファクタリングを利用してリスクヘッジをするとよいでしょう。

2.新しい取引先との契約するとき

新しい取引先がどのくらい信用できるのかは未知数な部分があります。
そこで保証ファクタリングを利用して、与信管理をしてもらうのです。

保証料が低ければ信用力が高いと判断できるため、安心して取引をできるでしょう。
反対に保証料が高ければ信用力に問題があるかもしれません。

3.与信管理に手が回っていないとき

人材不足が深刻化している日本では人材確保がむずかしいです。
そのため、与信管理まで手が回らない企業も多いでしょう。

保証ファクタリングを利用すれば与信管理をお任せできます。
与信管理に手が回らないときは保証ファクタリングの利用を検討することをおすすめします。

保証ファクタリングに関するまとめ

保証ファクタリングとは売掛金の未回収リスクに備えられるサービスのことです。
買取ファクタリングとの違いは費用や継続性などがあげられます。

売掛先に知られることなく保証されることや、与信管理のアウトソーシングができることが保証ファクタリングのメリットです。
ただし、保証料の支払いがあり、売掛先の信用力によっては断られることがある点には注意が必要です。

保証ファクタリングの特徴を把握したうえで、売掛金のリスクヘッジとして活用してみてはいかがでしょうか。