【SES事業向け】資金繰り改善にオンラインファクタリングが適している理由とは?|おすすめ4社を紹介

エンジニアの稼働が順調で売上は立っているにもかかわらず、手元資金に余裕がないと感じているSES事業者の方は多いのではないでしょうか。入金サイトが長く、売上が現金として手元に入るまで時間がかかることが主な要因です。
このような状況では、資金繰りの遅れが採用活動や新規案件への投資機会の損失につながる可能性もあります。場合によっては黒字であっても資金が不足し、事業継続に影響を及ぼすこともあるでしょう。
そこで注目されているのが、売掛金を早期に現金化できるオンラインファクタリングです。本記事では、SES事業における資金繰り悪化の原因から、オンラインファクタリングの仕組みやメリット、利用時のポイントまでを分かりやすく解説します。資金繰りの不安を解消するための具体的な方法を確認していきましょう。
【この記事で分かること】
- SES事業とファクタリングの相性
- オンラインファクタリングを利用するメリットと注意点
- 自社に合った会社の選び方とおすすめ会社4選
目次
SES事業の資金繰りが悪化しやすい原因
SES事業では、売上が発生していても現金化までに時間がかかる構造があります。そのため黒字であっても資金繰りが厳しくなるケースは少なくありません。ここでは、多重下請け構造や人件費の先行支出など、主な原因を整理します。
IT業界特有の多重下請け構造
IT業界では、元請けから一次請け、二次請けへと業務が委託される多重下請け構造が一般的です。この構造により、商流の下流に位置する企業ほど入金が後ろ倒しになりやすくなります。
実際には、請求から入金まで60〜90日程度かかるケースも珍しくありません。また準委任契約や請負契約では検収完了後に支払が行われるため、さらにタイムラグが生じることがあります。このような業界慣習が資金回収の遅れにつながっています。
先払いとなるエンジニアの人件費や外注費
SESは人材を提供するビジネスであり、コストの多くを人件費が占めるケースが多いです。売上の入金よりも先に、エンジニアへの給与や外注費の支払が発生する点が特徴です。
例えば、クライアントからの入金が60日以上後になる場合でも、給与は毎月支払う必要があります。労働基準法により賃金の遅延は認められていないため、資金が不足していても支払を優先しなければなりません。案件拡大に伴い人員を増やすほど、資金の持ち出しが増える点にも注意が必要です。
創業間もないIT企業における銀行融資の高いハードル
創業間もないIT企業は、銀行融資の審査を通過しにくい傾向があります。これは、決算実績や黒字期間が十分でないことが主な理由です。
またIT企業が持つ技術力や人材といった無形資産は、金融機関の評価対象になりにくいとされています。不動産などの担保がない場合は、さらに審査が厳しくなるでしょう。仮に融資が実行される場合でも、手続きに数週間以上かかることが多く、急な資金需要には対応しにくい点が課題です。
SES事業の資金繰りには「オンラインファクタリング」が適している

これらの課題を解消する手段として注目されているのが、オンラインファクタリングです。売掛金を活用した資金調達により、入金サイトの長さや融資のハードルを補完できます。ここからは具体的なメリットを見ていきましょう。
売掛債権(請求書)を最短即日で現金化
オンラインファクタリングの大きな特徴は、売掛債権を短期間で現金化できる点にあります。すでに発生している請求書を基に、その日のうちに資金を受け取れるケースも多いです。
銀行融資の場合は審査や手続きに時間がかかりますが、ファクタリングでは売掛先の信用力が重視されるため、比較的スムーズに資金化が進むでしょう。その結果、60日以上の入金待ち期間を短縮し、資金繰りの安定につなげられます。
また業者によっては、注文書の段階で資金化に対応している場合もあります。ただし、全ての案件で即日入金が可能とは限らないため、条件や必要書類を事前に確認することが重要です。
面談不要・Web完結で多忙な経営者の手間を削減
オンラインファクタリングは、手続きの簡便さも大きな魅力です。パソコンやスマートフォンから申込ができ、来店や対面での面談は不要です。
電子契約を採用しているサービスでは、書類の郵送や押印も必要ありません。そのため、現場対応や営業活動で忙しい経営者でも、すき間時間を活用して手続きを進められます。
さらに、地域を問わず利用できる点もメリットです。地方に拠点を構える企業でも、都市部と同様のスピードで資金調達が可能です。AIを活用した審査を導入しているサービスもあり、迅速な判断が期待できるでしょう。
借入(負債)にせず健全なキャッシュフローを実現
ファクタリングは借入ではなく、売掛債権の売買に当たる取引です。そのため、貸借対照表上の負債として計上されません。負債が増えないことで、財務状況を維持したまま資金調達が可能になります。これにより、今後の融資審査においても不利になりにくい点が特徴です。
また審査においては自社の業績だけではなく、売掛先の信用力が重視されるため、赤字決算や創業間もない企業でも利用できるケースがあります。銀行融資と比較して審査のハードルが低い傾向にある点もメリットの一つです。
さらに、担保や保証人が不要であるため、個人資産を差し出す必要がありません。資金繰りが安定することで、採用や新規事業への投資といった将来に向けた意思決定も実行しやすくなるでしょう。
取引先の倒産リスク回避
ファクタリングの多くは、償還請求権なしの「ノンリコース契約」で行われます。これは、売掛先からの入金が滞った場合でも、利用者に返済義務が生じない仕組みです。
万が一、取引先の業績悪化や倒産によって売掛金が回収できなくなった場合でも、ファクタリング会社がリスクを負担します。そのため、貸し倒れリスクへの備えとしても有効です。特にIT業界では、商流の下流に位置する企業ほど影響を受けやすいため、この仕組みは大きな安心材料となります。
なお、返済義務が発生する契約形態を提示する業者には注意が必要です。契約内容を事前に確認しておきましょう。
オンラインファクタリングを利用する際の注意点
オンラインファクタリングはスピーディーに資金調達できる便利な手段ですが、利用に当たっては注意点も存在します。リスクを正しく理解し、自社に合った形で活用することが重要です。ここでは代表的な注意点を解説します。
手数料などのコストが発生する
オンラインファクタリングは迅速に資金を確保できる一方で、一定の手数料が発生します。特にスピード重視の2社間ファクタリングでは、手数料相場はおおよそ8%〜20%程度です。
単発での利用であれば大きな負担になりにくいものの、継続的に利用すると資金繰りを圧迫する可能性があります。そのため、自社の利益率やキャッシュフローを踏まえ、計画的に利用することが重要です。
また、買取手数料以外にも振込手数料や事務手数料が発生するケースがあります。最終的に受け取れる金額がいくらになるのか、総額ベースで確認しておくと安心です。コストとスピードのバランスを見極めながら活用しましょう。
悪徳業者の見極めが必要
ファクタリング市場には、正規の事業者だけではなく注意が必要な業者も存在します。例えば「審査なし」をうたうサービスや、相場から大きく外れた手数料を提示するケースには慎重な判断が求められます。
本来、ファクタリングは売掛先の信用力を確認する取引であり、審査が行われないことはありません。この点からも、審査不要とする業者には注意が必要です。
金融庁もファクタリングを装った違法な貸付について注意喚起を行っています。不透明な条件や説明が不十分な業者は避け、契約内容や手数料の内訳が明確なサービスを選ぶことが大切です。安全性を確認した上で利用しましょう。
※参考:金融庁.「ファクタリングの利用に関する注意喚起」.https://www.fsa.go.jp/user/factoring.html ,(参照2026-03-17).
SES事業に適したオンラインファクタリング会社の選び方

オンラインファクタリングはサービスごとに条件が大きく異なります。手数料やスピードだけではなく、自社の状況に合っているかを総合的に判断することが重要です。ここでは選定時に確認したいポイントを解説します。
対象者に該当しているか
オンラインファクタリングは、サービスごとに利用できる対象者が異なります。中には法人のみを対象としているサービスもあるため、事前の確認が欠かせません。
自社が個人事業主やフリーランスの場合は「個人事業主対応」や「フリーランス歓迎」といった記載があるかを確認しておく必要があります。対象外の場合、申込自体ができない可能性があるため注意が必要です。
また個人向けサービスは、少額から利用しやすい一方で、手数料が高めに設定される傾向にあります。法人向けと比較してどちらがよいというものではなく、自社の事業規模や資金ニーズに合っているかで判断することが重要です。
手数料の上限・下限が明瞭に公開されているか
手数料の透明性は、安心して利用するための重要なポイントです。「〇%〜」という下限だけでなく、上限が明記されているかを確認する必要があります。
上限が不明確な場合、審査後に想定以上の手数料が提示される可能性があります。事務手数料や振込手数料などが別途発生するケースもあるため、実際に差し引かれる総額を把握することが大切です。
特に初回利用や少額取引では、手数料が高めに設定される傾向があります。見積もりを比較しながら、条件に納得できるサービスを選びましょう。
審査スピードは十分か
オンラインファクタリングでは「即日対応」といった表現が多く見られますが、実際の入金スピードはサービスごとに異なります。審査体制や受付時間によって結果が左右されるためです。
例えば24時間受付やAI審査を導入しているサービスは、短時間で審査結果が出る傾向があります。一方で、申込時間が遅い場合や書類に不備がある場合は、入金が翌営業日以降になることもあります。
即日入金を希望する場合は、午前中に申し込むことや必要書類を事前にそろえておくことが重要です。条件を確認し、自社のスケジュールに合うサービスを選びましょう。
提出書類(請求書・通帳など)が多過ぎないか
オンラインファクタリングの利便性は、提出書類の量によっても大きく左右されます。サービスによっては、請求書と通帳のコピーのみで審査可能な場合があります。
反対に、決算書や契約書など多くの書類提出を求める業者もあり、その場合は準備に時間がかかるでしょう。書類が少ないほど手続きはスムーズに進みやすく、審査スピードの向上にもつながります。
ただし、書類が少ない場合はリスク評価の観点から手数料が高めに設定される可能性もあります。手間とコストのバランスを踏まえ、自社に合ったサービスを選択することが重要です。
ノンリコース契約であるか
ファクタリングは原則として、売掛金の売買契約に当たります。そのため先述の通り、売掛先から入金がなかった場合でも利用者に返済義務が生じない「ノンリコース契約」が一般的です。
一方で「償還請求権あり」と記載された契約は、実質的に貸付に近い形態となる可能性があります。このような場合は注意が必要です。契約書の内容を確認し、債権の売買として成立しているかを必ずチェックしましょう。
セキュリティ対策(電子契約システムの導入など)が万全か
オンラインファクタリングでは、請求書や通帳などの重要な情報をインターネット上で取り扱います。そのため、セキュリティ対策が十分に講じられているかの確認が不可欠です。
例えば、電子契約システムの導入やSSL暗号化通信の有無は、基本的なチェックポイントです。これらが整備されていることで、安全に契約手続きを進められます。
さらに、ISO/IEC 27001やプライバシーマークを取得している企業は、情報管理体制が整っていると判断しやすいでしょう。専門的な知識がなくても、こうした指標を確認することで安全性を見極められます。
※参考:JQA 一般財団法人 日本品質保証機構.「ISO/IEC 27001(情報セキュリティ)」.https://www.jqa.jp/service_list/management/service/iso27001/ ,(参照2026-03-27).
※参考:一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC).「プライバシーマークとは」.https://privacymark.jp/system/about/index.html ,(参照2026-03-27).
SES事業向け・おすすめのファクタリング会社4選
SES事業の資金繰りには、スピードや手軽さに優れたサービス選びが重要です。最後に前述の選定基準を踏まえ、SESの資金ニーズに対応しやすいファクタリング会社を4社紹介します。各社の特長を比較しながら、自社に合ったサービスを選びましょう。
イージーファクター
イージーファクターは、SES事業の資金繰り課題に寄り添ったオンラインファクタリングサービスです。手数料体系の透明性を重視しており、事前にコスト感を把握しやすい点が特長です。
またオンライン査定により最短1時間でのスピーディーな資金化を目指せます。売掛債権の現金化を通じて、負債を増やさずキャッシュフローの改善につなげられる点も魅力です。初めての利用でも相談しやすい体制が整っているため、安心して検討できるでしょう。
▼イージーファクター
ビートレーディング
ビートレーディングは、ファクタリング業界の中でも取引実績が豊富なサービスです。累計買取額は1,745億円以上とされており、信頼性の高さが特長といえます。
審査に必要な書類は、請求書などの売掛金に関する書類と2カ月分の口座の入出金明細の2点のみで、手続きの手間を抑えられます。300万円未満であれば申込から最短50分、300万円以上なら最短2時間での資金調達にも対応しており、急な資金ニーズにも活用しやすいでしょう。注文書段階での資金化に対応している点も特長の一つです。
▼ビートレーディング
PAYTODAY(ペイトゥデイ)
PAYTODAYは、AI審査を活用したスピード対応が特長のファクタリングサービスです。申込から最短30分での入金に対応しており、急な資金需要にも対応しやすい仕組みとなっています。
手数料は1%〜9.5%と上限が明確に設定されており、コストの見通しが立てやすい点も魅力です。法人だけではなくフリーランスや個人事業主にも対応しているため、幅広い事業者に利用されています。創業間もない企業の資金繰り対策としても検討しやすいでしょう。
▼PAYTODAY(ペイトゥデイ)
QuQuMo(ククモ)
QuQuMoは、完全オンライン完結に特化したファクタリングサービスです。面談不要で、スマートフォンやパソコンから手続きを完結できる手軽さが特長です。
必要書類は請求書と通帳の2点のみで、準備の負担を抑えられます。条件が整えば最短2時間での入金も可能であり、スピード重視の事業者に適しています。またクラウドサインを導入しているため、契約手続きの安全性にも配慮されているサービスです。
▼QuQuMo(ククモ)
まとめ:SES事業の資金繰りはオンラインファクタリングで解決へ
SES事業では、入金サイトの長さや人件費の先行支出により、資金繰りの課題が生じやすい構造があります。この課題を放置すると、採用や事業拡大の機会に影響を与える可能性があります。
こうした状況を改善する手段として、オンラインファクタリングは有効な選択肢です。売掛債権を活用することで、負債を増やさずにキャッシュフローの安定化を図れます。
もし「今月の支払が不安」「銀行融資を待つ余裕がない」と感じている場合は、一度専門サービスに相談してみるのも一つの方法です。イージーファクターでは無料見積もりを受け付けており、自社の状況に合った資金調達方法を検討できます。まずは無理のない形で一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
- 【SES事業向け】資金繰り改善にオンラインファクタリングが適している理由とは?|おすすめ4社を紹介 - 2026年6月9日
- 赤字決算でもファクタリングは利用できる? メリット・デメリットや向いているケースを解説 - 2026年6月8日
- ファクタリングで資金繰り改善は可能? 手数料相場やメリット・デメリットを解説 - 2026年6月5日
関連記事
-
ファクタリングコラム
赤字決算でもファクタリングは利用できる? メリット・デメリットや向いているケースを解説
赤字決算でも、売掛債権の信用力が評価されればファクタリングは利用できる可能性があります。本記事では、利用の可否や審査の考え方、利用が向いているケースを解説します。メリット・デメリットを理解した上で、適切に活用しましょう。 -
ファクタリングコラム
ファクタリングで資金繰り改善は可能? 手数料相場やメリット・デメリットを解説
ファクタリングは、売掛金を期日前に現金化できる資金調達方法です。資金繰り改善に役立つ一方で、手数料や契約形態によって条件が異なるため、仕組みの理解が欠かせません。本記事では、資金繰り改善と併せてファクタリングの手数料相場や会社選びのポイントを解説します。 -
ファクタリングコラム
ファクタリングの必要書類とは? 書類が少なく済むケースや注意点なども解説
ファクタリングの必要書類はサービスや取引形態によって異なるため、事前に確認しておかないと手続きが遅れる可能性があります。本記事では、法人と個人事業主で異なる提出書類や申し込みから入金までの流れを解説します。資金調達をスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
