イージーファクターファクタリングサービス

お気軽にお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-224-012

【 受付時間 平日9:00~19:00 】

ファクタリングとABLの違いとは?メリットとデメリット、適している事業者の特徴を解説

資金調達方法を検討した際、ファクタリングとABLの利用が候補にあげられます。
ファクタリングとABLはどちらも売掛債権を利用した資金調達が可能ですが、それぞれ特徴が異なります。
「ファクタリングとABLにはどのような違いがあるのか分からない」と、どちらを選べばよいのか分からない方もいるのではないでしょうか。

この記事ではファクタリングとABLの違いについて解説していきます。
メリットやデメリット、適している事業者の特徴も紹介するので、ファクタリングとABLを比較したい方はぜひ参考にしてください。

ABLとは

ABLとはAsset Based Lendingの頭文字をとったもので、売掛債権や保有している商品などを担保として融資を受ける資金調達方法のことです。
事業者が返済不能になった場合は、担保を返済にあてます。

機械設備や商品の在庫などを担保にできる利便性が評価されており、近年注目が集まっています。

ファクタリングとABLの違い

ファクタリングとABLはどちらも資金調達方法の一種です。
売掛債権を利用する点は同じですが、契約内容や審査基準などに違いがあります。

ファクタリングとABLの違いを、下記の9項目に分けてそれぞれ解説していきます。

1. 契約内容
2. 審査基準
3. 審査の厳しさ
4. 登記の必要性
5. 対象物
6. 手数料と金利
7. 資金調達のスピード
8. 貸し倒れが起きた際の責任
9. 資金調達額

1.契約内容

ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社に売却する売買契約を締結します。
ファクタリングの利用者は支払期日を待たずに売掛債権の現金化が可能です。

ABLは金融機関の融資による金銭消費貸借契約を結びます。

2.審査基準

ファクタリングは売掛先の信用度が重要です。
支払能力はあるか、継続的な取引があるかなどを審査されます。
自社の信用度はほとんど影響しません。

ABLは担保の資産価値が審査基準としてチェックされます。
また、借りたお金を返済できる支払能力が重視されます。

3.審査の厳しさ

ファクタリングの審査は厳しくありません。
売掛先の信用度が重視されるため、赤字決算や税金の滞納があっても利用できます。

一方のABLの審査は厳しめです。
保有している担保の資産価値はもちろんのこと、事業者の返済能力も審査されます。
赤字決算や税金の滞納があれば、ABLの利用はむずかしいでしょう。

4.登記の必要性

ファクタリングでは3社間ファクタリングを利用した際、債権譲渡登記をおこなうケースが一般的です。
しかし、債権譲渡登記をおこなわずに利用できるファクタリングサービスも増えており、必ず実施するわけではありません。

ABLでは動産譲渡登記をおこなうケースが多いです。
動産譲渡登記とは動産の所有権を譲渡した証明となる登記のことです。
動産譲渡登記をおこなっておけば、第三者に権利を主張できます。

5.対象物

ファクタリングの対象物は売掛債権のみです。

ABLは売掛債権のほかに、機械設備や商品の在庫なども担保として使えます。
ABLはファクタリングよりも対象物が多いため、使い勝手がよいでしょう。

6.手数料と金利

ABLの方がコストをおさえて資金調達ができます。

ファクタリングを利用する際は手数料がかかります。
利用するサービスや契約内容などによって異なりますが、2社間ファクタリングで10%から20%、3社間ファクタリングは2%から10%が目安です。
ただし、悪徳業者では非常に高い手数料を請求するケースもあります。
手数料が明らかに高いときは注意が必要です。

ABLは融資の一種なので金利は低い傾向があります。
2%から10%程度が相場といわれています。
さらに上限は20%と決められているため、法外な金利を請求される心配もありません。

7.資金調達のスピード

資金調達のスピードはファクタリングに分があります。

ファクタリングは最短即日で資金調達が可能です。
審査結果が数十分程度で分かるファクタリングサービスがあり、急ぎで資金を用意したい方も安心です。

ABLは利用する会社の信用情報や担保の資産価値を審査するため、どうしても時間がかかってしまいます。
融資がおこなわれるまでに1か月程度かかるケースもあります。

8.貸し倒れが起きた際の責任

売掛先で貸し倒れが発生した際、ファクタリングの利用者は売掛金を回収する責任がありません。
損失が生じたときはファクタリング会社が負います。
ただし、ノンリコース契約を結ぶことが条件です。
ファクタリングでは原則的にノンリコース契約を結ぶため、心配する必要はないでしょう。

ABLでは事業者が責任を負います。
最悪の場合、連鎖倒産する可能性があります。

9.資金調達額

ファクタリングは売掛債権を買い取ってもらうサービスです。
その仕組上、売掛債権額をこえた資金調達はできません。
さらにファクタリングの利用時は手数料がかかるため、売掛債権額よりも少ない金額になります。
融資とは異なる点に注意が必要です。

ABLは借入先の審査によって資金調達額が決定します。
事業者の担保に資産価値が認められれば、借入できる額が高くなる可能性があります。

ABLのメリット3選

ABLには下記の3つのメリットがあります。

1. 金利が低めに設定されている
2. さまざまな資産を担保にできる
3. 金融機関と信頼関係の構築ができる

順番に解説していきます。

1.金利が低めに設定されている

ABLの金利の相場は2%から10%程度です。
資金調達に必要なコストをおさえられるため、長期的な資金繰りがしやすいメリットがあります。

2.さまざまな資産を担保にできる

担保として選ばれるものの一つに不動産があります。
しかし、不動産を所有していない事業者は、何を担保にすればよいのか迷ってしまうでしょう。

ABLは不動産のほかに売掛債権や機械設備など、さまざまな保有資産を担保にできます。

3.金融機関と信頼関係の構築ができる

ABLを利用して融資を受けると、金融機関に対して定期的に報告をする義務が生じます。
報告を受けた金融機関は事業者の経営状況を把握できるようになり、アドバイスを受けやすくなります。

このやり取りを通じて、信頼関係を構築できるようになるのです。

ABLのデメリット3選

続いてABLのデメリットも見ていきましょう。
ABLのデメリットは下記の3点が考えられます。

1. 過剰担保のリスクがある
2. 定期的な報告が必要
3. 倒産に追い込まれる可能性がある

1.過剰担保のリスクがある

ABLは保有している商品を担保にできる点はメリットです。
しかし、商品の資産価値の評価は金融機関によってそれぞれ異なります。

そのため、利用する金融機関によっては必要以上の商品を担保にとられてしまい、過剰担保となるリスクがあります。

2.定期的な報告が必要

ABLを利用する場合、金融機関が担保の管理状況を把握するために定期的な報告が求められます。
担保としている商品を適切に管理する必要があり、報告する手間がかかります。

3.倒産に追い込まれる可能性がある

ABLは計画通り返済をおこなえば、メリットの多い資金調達方法といえます。
返済が滞ってしまい、担保権を実行されると倒産に追い込まれる可能性があります。

ファクタリングが適している事業者の特徴3選

ファクタリングが適している事業者の特徴はこの3点です。

1. 即日で資金調達したい
2. 売掛先に知られたくない
3. 業績がよくない

いずれかの特徴に該当するのであれば、ファクタリングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

1.即日で資金調達したい

ファクタリングは資金調達のスピードが早い特徴があります。
即日振込に対応しているファクタリングサービスもあり、資金繰りに困ったときでもすぐに対応可能です。

ただし、ファクタリングサービスの中には対面での契約が必要なケースもあります。
すぐに資金を用意したいのであれば、オンラインですべての手続きが完了するオンラインファクタリングの利用をおすすめします。

2.売掛先に知られたくない

ABLは売掛先に通知が届くため、知られずに資金調達することは不可能です。
売掛先から「経営は大丈夫か」と心配されてしまい、今後の取引に悪影響を及ぼす可能性があります。

しかし、ファクタリングでは2社間ファクタリングを選択すると、売掛先に知られずに売掛債権の現金化ができます。
なお、3社間ファクタリングでは売掛先に知られてしまうため、契約方法を間違えないように注意してください。

3.業績がよくない

ABLの審査は自社の支払能力や担保の資産価値、業績などがチェックされます。
そのため、業績がよくなければ審査に通過できない可能性が高いです。

ファクタリングは売掛先の信用度が重視されます。
売掛先の支払能力や業績が問題なければ、審査に通過できる可能性は高くなります。

業績がよくない場合はファクタリングの利用がおすすめです。

ABLが適している事業者の特徴3選

次に、ファクタリングよりもABLが適している事業者の特徴はこちらの3点です。

1. 多数の在庫を抱えている
2. コストをおさえたい
3. 業績が好調である

1.多数の在庫を抱えている

ABLは売掛債権をはじめ、機械設備や商品の在庫など、さまざまな資産を担保にできます。
過剰担保には注意が必要ですが、多数の在庫を抱えていれば担保になるため、ABLに向いているといえます。

2.コストをおさえたい

ABLはファクタリングよりも低コストで資金調達ができます。

ファクタリングでは2%から20%程度の手数料がかかるのに対して、ABLの金利は2%から10%程度が相場です。
コストをおさえられれば、手元に多くの資金を残しつつ経営ができます。

コスト面を重視したいのであればABLがおすすめです。

3.業績が好調である

ABLは金利が低く、コストをおさえられるメリットがあります。
ただ、ファクタリングよりも審査は厳しく、業績がよくないと利用はむずかしいです。

業績が好調であれば審査に通過する可能性が高くなるので、ABLのさまざまな恩恵を受けられます。

ファクタリングとABLの違いに関するまとめ

ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうサービスのことです。
ABLは売掛債権や保有している商品などを担保として、融資を受ける資金調達方法をさします。

ファクタリングとABLは契約内容や審査基準などに違いがあります。
この記事で紹介した内容をもとに、自社に合った資金調達方法を選択してみてはいかがでしょうか。