対面可能なファクタリングを利用するメリット5選!デメリットや適している事業者の特徴を解説
オンラインで手続きがすべて完了するファクタリングは、対面不要での契約が可能です。
対面不要で契約できるファクタリング会社は増加しており、高く評価されているため、魅力的にうつるでしょう。
しかし、対面して相談をしたいと考えている事業者もいます。
ただ、近年では対面不要のファクタリングに焦点があたりがちです。
そのため、はじめてファクタリングを利用する事業者の中には、対面可能なファクタリング会社を利用するメリットが分からないケースが考えられます。
そこでこの記事では、対面可能なファクタリングを利用するメリットについて解説していきます。
対面可能なファクタリングについて知りたい事業者は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ファクタリングの対面とは
ファクタリングを利用する際、対面にて面談をおこなうことを利用条件としているファクタリング会社があります。
しかし、冒頭で述べたように、対面不要で契約できるファクタリング会社は増加傾向にあります。
まずは、ファクタリングの対面について解説していきます。
1. 従来のファクタリングでは対面しての面談が一般的だった
2. 非対面によるファクタリング会社は増加傾向にある
3. 面談可能なファクタリング会社も存在する
4. 対面可能なファクタリング会社はなくなるのか
1.従来のファクタリングでは対面しての面談が一般的だった
オンラインファクタリングが登場する前は、対面による面談がおこなわれていました。
お互いが顔を合わせて話し合い、信頼できる取引ができるかどうかを判断していたのです。
そのため、申込から入金までは時間がかかるケースが一般的でした。
また、ファクタリング会社へ訪問するにあたってスケジュールを組む必要があり、忙しい事業者は利用しにくい側面もありました。
2.非対面によるファクタリング会社は増加傾向にある
近年の情報技術は飛躍的な進歩を遂げました。
さまざまな企業がDX化を進めており、デジタル社会への対応を進めています。
ファクタリング業界でもAI技術を取り入れた結果、オンラインでもファクタリングが利用できるようになりました。
非対面で手続きができるファクタリング会社は増えています。
今後もこの流れは続くのではないでしょうか。
3.対面可能なファクタリング会社も存在する
オンラインで契約できるファクタリング会社は増えていますが、対面可能なファクタリング会社もあります。
のちほど解説しますが、対面可能なファクタリングには柔軟な対応が期待できることや、担当者と相性を確認しやすいなどのメリットがあります。
対面を希望したい事業者は、対面可能かどうかをファクタリング会社に確認しましょう。
4.対面可能なファクタリング会社はなくなるのか
対面にて相談をしたい事業者は一定数います。
対面可能なファクタリング会社には、オンラインにはないメリットがあります。
オンラインファクタリングが普及したとしても、対面可能なファクタリング会社がなくなることは考えにくいです。
対面可能なファクタリングを利用するメリット5選
対面可能なファクタリングには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
考えられる5つのメリットについて見ていきましょう。
1. 柔軟な対応が期待できる
2. 担当者との相性を判断しやすい
3. 高額な売掛債権を買い取ってもらえる可能性が高まる
4. 3社間ファクタリングが利用できる
5. 不明点をその場で確認できる
1.柔軟な対応が期待できる
オンラインファクタリングでは、AIによる審査がおこなわれます。
AIは機械的に審査をおこなうため、審査時間が短いメリットがありますが、柔軟な審査はできません。
対面による面談では、ファクタリング会社の担当者と直接話をします。
誠実に対応すれば、審査に不利となる事情を考慮してもらえる可能性があります。
柔軟な対応を期待したい事業者は、対面可能なファクタリングがおすすめです。
2.担当者との相性を判断しやすい
ファクタリングを利用するにあたって、担当者との相性も重要なポイントです。
ファクタリングの内容が魅力的でも、担当者との相性がよくなければ、満足のいく資金調達ができなくなる可能性が高まるでしょう。
対面によって面談をすることで、担当者との相性の確認ができます。
サービスの内容とともに、担当者との相性を判断したいのであれば、対面可能なファクタリングを利用してみましょう。
3.高額な売掛債権を買い取ってもらえる可能性が高まる
ファクタリング会社は売掛債権の信用度を重視して、審査を進めます。
ただ優先度は低いものの、事業者の人柄も多少は考慮されます。
売掛債権額が低い取引の場合、ファクタリング会社の売掛金の未回収リスクは低いです。
しかし、売掛債権額が高くなるにつれて、ファクタリング会社は売掛金の未回収リスクを負わなくてはなりません。
そのため、面談をしない取引では事業者の人柄が確認できないので、高額な売掛債権の買取ができないケースがあります。
対面によって事業者の信頼度を高め、ファクタリング会社に安心してもらえるのであれば、高額な売掛債権も買取できます。
4.3社間ファクタリングが利用できる
対面可能なファクタリングでは、ファクタリングの契約形態を選択できる場合があります。
ファクタリングの契約形態には、下記の2種類があります。
・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
対面不要のファクタリングでは、2社間ファクタリングによる資金調達が一般的です。
そのため、3社間ファクタリングで契約したくても、断られてしまうケースが考えられます。
ただ、対面可能なファクタリング会社でも、3社間ファクタリングを取り扱っていないことがあります。
対面可能だからといって、必ずしも契約形態を選択できるわけではないことを覚えておきましょう。
5.不明点をその場で確認できる
ファクタリングについて調べていると、ふとしたタイミングで疑問が生じるケースがあります。
たとえば手数料について調べている際、出張対応には交通費がかかることが分かったとします。
交通費がいくらかかるのか、誰が負担するのかなどを確認する際、電話や問い合わせフォームを利用するケースが一般的です。
しかし、問い合わせをしたとしても、すぐに確認できるとは限りません。
対面による面談をおこなえば、分からない点をその場で担当者に確認できます。
対面可能なファクタリングを利用するデメリット5選
対面可能なファクタリングのデメリットは、下記の5つが考えられます。
1. 訪問に時間と費用がかかる
2. 売掛先に見られてしまう可能性がある
3. 入金までに時間がかかる傾向がある
4. 支払う手数料は高め
5. 多くの必要書類を提出する
それぞれの内容について理解しておきましょう。
1.訪問に時間と費用がかかる
対面するには、ファクタリング会社に訪問する必要があります。
ただ、訪問するためには移動時間を捻出しなければなりません。
さらに車で訪問する場合、ガソリン代や高速代などの費用も発生します。
対面による面談には、時間と費用がかかってしまうのです。
なお、ファクタリング会社によっては出張に対応しています。
出張を依頼すればファクタリング会社に訪問する必要がなくなるため、移動時間を節約できます。
しかし、移動にかかった交通費は事業者が支払うのが一般的です。
2.売掛先に見られてしまう可能性がある
地元のファクタリング会社を利用する場合、売掛先に見られてしまう可能性があります。
もちろん、ファクタリングを利用することは悪いことではありません。
ただ、ファクタリング会社に訪れた場面を見た売掛先によっては「資金調達をするくらい、資金繰りが苦しいのかな」と考えるかもしれません。
特に地元企業と取引が多い事業者は、注意が必要です。
3.入金までに時間がかかる傾向がある
対面可能なファクタリングでは、取引可能かどうかを判断するために面談をおこないます。
面談のスケジュールが調整できなければ、入金も先延ばしとなってしまう可能性が高まります。
対面が必要なファクタリングは、スピーディな資金調達には不向きだといえるでしょう。
4.支払う手数料は高め
対面可能なファクタリングは審査にAIを導入していないので、人間が対面して面談をおこないます。
そのため、ファクタリング会社はオンラインファクタリングよりも、より多くの人件費を支払う必要があります。
そこで、手数料を高めにして人件費にあてるのです。
ファクタリングの手数料は、契約形態や対面の有無などによって変動します。
2社間ファクタリングは10%から20%、3社間ファクタリングは2%から10%程度が目安です。
5.多くの必要書類を提出する
対面不要のファクタリング会社は、提出する必要書類が少なくて済むケースが多いです。
一方で、対面可能なファクタリングでは、多くの必要書類の提出を求められます。
必要書類の用意には、時間と手間がかかります。
スムーズに手続きができるよう、申込の際は必要書類について確認しておきましょう。
必要書類の一例はこちらです。
・通帳のコピー(3か月から6か月程度の期間が記載されているもの)
・成因資料(請求書や発注書など)
・決算報告書(過去3期分程度)
・基本契約書
・身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証など)
・試算表
・商業登記簿謄本
・印鑑証明書
・開業届(個人事業主)
・税金・社会保険関係の書類(個人事業主)
・確定申告書(個人事業主)
対面可能なファクタリングが適している事業者の特徴4選
対面可能なファクタリングが適している事業者の特徴は、下記の4つがあげられます。
1. 考慮してほしい事情を抱えている
2. 担当者の人柄を重視したい
3. 高額な売掛債権を買い取ってほしい
4. 事業所から近い場所にファクタリング会社がある
それぞれの特徴について、順番に見ていきましょう。
1.考慮してほしい事情を抱えている
対面による面談では、事業者の人柄や対応などをチェックされます。
もし信用できる人物だと判断されれば、審査に悪影響を及ぼす事情があったとしても、考慮してもらえる可能性が高まります。
ただし売掛先が反社会勢力であったり、ファクタリング会社とトラブルがあったりする場合は、審査落ちしてしまうでしょう。
2.担当者の人柄を重視したい
ファクタリング会社の担当者と面談をする際、親切に対応してもらえれば「この人にお願いしよう」といった気持ちになるでしょう。
反対に事業者の話を聞かず、親身に対応してもらえなければ「この人とは話もしたくない」という気持ちになるかもしれません。
担当者の人柄を重視して、契約をするかどうかを決めたい事業者は、一度対面してみるとよいでしょう。
3.高額な売掛債権を買い取ってほしい
高額な売掛債権は、対面不要で買い取るのはむずかしいです。
対面によって信頼してもらい、安全な取引であることを証明しましょう。
4.事業所から近い場所にファクタリング会社がある
直接対面するとなると、ファクタリング会社に訪問する時間や費用がかかります。
もし、事業所の近くにファクタリング会社があれば、訪問する時間や費用をかけずに済みます。
ファクタリング会社は東京都や大阪府などの都会に多いので、都市部に住まいがある事業者は調べてみるとよいでしょう。
対面可能なファクタリングに関するまとめ
対面可能なファクタリングを利用するメリットには、柔軟な対応が期待できることや、担当者との相性を判断しやすいことなどがあります。
一方で、ファクタリング会社に訪問する時間と費用がかかることや、売掛先に見られてしまう可能性があることなどがデメリットです。
近年では、対面をしなくても契約ができるファクタリング会社が増えています。
しかし、対面可能なファクタリング会社がなくなることはないでしょう。
対面可能なファクタリングのメリットやデメリットを把握・比較したうえで、利用を検討してみてはいかがでしょうか。